『SDM』 VOL.60
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一組の男女が織り成すさまざまな心情を、巧みな演出・高次元なダンスとユニゾン力によって表現。レベルの高い作品が揃う中、さらにワンランク上の作品構成力をみせつけた!一組の男女が織り成すさまざまな心情を、巧みな演出・高次元なダンスとユニゾン力によって表現。レベルの高い作品が揃う中、さらにワンランク上の作品構成力をみせつけた!作品の世界観を表したトーンの色彩に衣装を統一。そして、身体能力の高いダンサーたちが、情感豊かなジャズコンテンポラリーを披露し、ぴあ賞を獲得!真凜若さあふれる超エネルギッシュなエンタメ・ロッキン追走劇。遊び心も取り入れ、刑事と犯人・子供たちが物語の中で舞台を余すところなく使用し、会場を盛りあげた。ENstarry ENvitationkaorin潔白を見せながらも内心は、赤く染まった邪念をもった女性たちが、人生をもがき葛藤する姿を斬新に表現! 目まぐるしく展開していく演出でみごと優勝を勝ち取った!AKKY審査員は大会をこう見た!ぴあ賞ぴあ賞ぴあ賞ぴあ賞ENstarry ENvitation作品は楽しかったですね!コメディ要素があってわかりやすい。まだまだブラッシュアップできますので、関西の代表として、ボケつっこみも含めて伸ばしてほしい! 真凜作品は絵的に素晴らしく総合芸術としてのメッセージが伝わり、演者が活きていました。ライブエンタメとは作品によって、観る者の人生を変えることもある、それぐらい大きなもの。そこに関わるダンサーのみんなは人に活力を与える存在です! 今後も、素晴らしいダンス・エンターテインメントを広げていってほしいですね。ぴあ株式会社 執行役員/中日本・西日本エリア本部 本部長/関西支社 支社長薮内 知利優勝したAKKY作品は非常に印象に残りましたし、特にラストに心を揺さぶれました。Kaorin作品は起承転結のバランスがよかったです。でも他の作品と似ている部分も多いのでオリジナリティを突き詰めて、さらに追及してほしいですね。全体的なアドバイスとして皆さん尖ってください! 尖るぐらいの勢いがないと勝てないですよ! ダンス的なアドバイスとしては、ジャズは心の解放と言いますが、解放するがゆえに踊りすぎてわからなくなってしまうこともあります。細かいデティール・繊細さを大切に!Legend Tokyo Chapter.4〝レジェンド〟コレオグラファ―KAORIalive(Memorable Moment)今回、審査員をやらせていただき、感動以上のものをいただいた刺激的な大会でした! 自分自身がすごく勉強になり、それぞれの作品の構成や展開からは、まったく知らない世界観を見せていただきました。その中で感じたことを僕なりに表すなら、作品を創るときはまずアホになりきる……、外した考えを持って掘り下げていくことが大事なのかな、と思います。僕たちも本戦で負け続けてやっと優勝できたので、不屈の精神をもって挑み続けることが大事! みなさん、同じコレオグラファ―としてお互い頑張っていきましょう!Legend Tokyo Chapter.6〝レジェンド〟コレオグラファ―AKIHITO(ENcounter ENgravers)作品を創るときに「好きなこと」を貫くことが大事。ダンスをやりたいならダンスで勝負する! 〝レジェンド〟だからと言って、万人受けするような何かを足していくということより、自分たちのやりたいことを貫いてほしい。そして諦めずに続ける事が大事です。メンバーとの素晴らしい〝絆〟もできます。負けると悔しいけど、得ることがとても多いですよね! 作品を創るのは振付師ですが表現するのはダンサー。振付を教えるだけではなく、組織作りも大事で、さまざまなことに気を配ることが必要ということを意識してほしいです!ダンサー・コレオグラファーBEZI(BUSTA JAKK BOOGIE)どんどん規模が大きくなり、作品も多様化している〝レジェンド〟ですが、やはり根本は「自分の好きなことをステージ上でどれだけ解放してやれるか?」が大事! 僕はダンスだけでも素晴らしいエンタメだと思っているので、まずは「ダンスというものを発信しているんだ」というシンプルなことに気付いてほしい。複雑に考えすぎるのは逆にもったいない! 審査にあたり、僕自身も勉強になりましたし、振付師やダンサーみんなが、さらに足並みをそろえてダンス・シーンを盛りあげていきたいと感じました!ダンサー・コレオグラファーIPPEI(choreOringz)AKKY作品は最初の板についたダンサーたちの立ち姿ですでに目が離せなくなりましたね。彼の人生そのものが垣間見えてきました。あともうひと回り深く、テイストを足していくとさらにおもしろくなるはず。振付師へ伝えたいこととして、作品内で「なぜこの曲を使ったか? なぜその振付なのか? それは感情移入ができるか? 単純な繰り返しなっていないか?」を今一度、思い起こしてほしい。磨くといった意味でも客観的に見て、一度創りあげたものを壊すぐらいの気持ちでやってみてもいいと思いますよ!演出家コトバタクミストリート部門ジャズ部門45

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