『SDM』 VOL.60
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J-POPの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」にのせ、パッションあふれるパフォーマンス!大事な〝花〟をすべて人にあげてしまい、無くなる……。しかしそこには〝愛〟が生まれた。〝ユース・レジェンド〟受賞作品も披露!目には見えない大事で儚いものを表現!大人数ジャズ作品の真骨頂とでも言うべき、流れるように展開される複雑な構成がみごと!カジュアルな出で立ちでロッキンやジャズ、ポッピンが次々と繰り広げられる!カチっとスーツスタイルでシックに決めてみせた、王道のロッキンナンバー!テーマはバブル時代(?)。艶やかな衣装となつかしの歌謡曲が絶妙にマッチする!改めての出演者挨拶となるフィナーレは、出演者たちの満面の笑顔があふれる!2期生35人で創りあげる、 最後の卒業公演!関西学院大学ダンスサークル〝super★NOVA〟の2期生メンバーたちによる卒業公演が開催! 現在日本各地で数多く開催されている〝サークル公演〟ではあるもの、サークル全体としての公演ではなく、(3回生で)現役を引退し、学校を卒業する4回生メンバーのみで公演を行なうという、珍しい形だ。そんな4回生の2期生全35人のメンバーで、公演ナンバー制作や事務的な運営、全てをこなす少人数体制。そして会場はなんと客席キャパ1000席を誇る「大阪国際交流センター大ホール」! 彼女たちの強固な運営体制が伺える開催規模と言えるだろう!公演の内容は、それぞれのダンスジャンルで分けられたダンスナンバーをメインに、要所で挿入される〝花〟をモチーフとした演出的な表現が披露される。花束を大事に持っている1人の女性、その大事な花は周りの人にあげていく内に全てなくなってしまうものの、周りとの愛が生まれる、というメッセージだ。もちろん、それぞれのダンスナンバーも見どころの1つ! 整然と整えられた構成が印象的なジャズナンバーや、スマートにみせるクールなロッキンナンバー、高いレベルの少人数ポッピンナンバーなど、さまざまなジャンルがテンポよく展開され、幾度も会場の喝采を起こしていた!大学4年間をダンスに捧げ、熱中したsuper★NOVAの2期生メンバーたちの最後の青春とでも言うべき、ハイレベルで情熱的な卒業公演であった!卒業公演開催の感想は!?――2期生ということはサークル自体が比較的新しいサークルなんですよね?そうですね、もともと大学自体にダンスサークルはあったんですけど、こういう舞台をやったりするサークルがなくて、私たちの1コ上の代が作ったんです。人の心を動かすために踊る、ストーリーやメッセージをダンスで伝える、そういうことを主旨にしていますね!――こういった形の卒業公演はsuper★NOVAさんでは伝統なのですか?いえ、他のサークルなどは、けっこう小さいところでイベントをされているので、こういった形の卒業公演は私たちが最初です。やっぱり最後はホールで公演をやりたいという想いが強かったんです!――この公演を通して伝えかったことはズバリなんでしょうか?私たち2期生がこの4年間super★NOVAという団体で過ごしてきて感じたことが、〝愛〟と〝つながり〟の2つです。だからこそ、この公演でも、周りとのつながりや愛を伝えられるように作りました!――卒業生として、後輩たちに伝えたいことはありますか?ベタな言い方かもしれませんが、super★NOVAは愛にあふれたサークルです! 私たちが〝レジェンド〟という大きな大会に挑戦して、結果を残すことができてとても幸せだったので、後輩たちも挑戦し続けて、進化し続けて欲しいと思っています!super★NOVA2期生部長 玉垣 恵里さん開場前に撮影した、2期生全員の集合写真!会場のホワイエには公演タイトルにちなんだ〝軌跡〟をモチーフとした展示物が並ぶ。開演前、これからお客さんで埋まる空っぽの劇場で全メンバーで気合い入れの円陣!まるで幼稚園のように(?)2期生メンバーたちの昔の写真を並べた掲示ブース!終演後の来場者との面会では、涙と笑顔がこぼれる光景があちらこちらで散見された。代表に直撃!会場の様子公演2部花束を持った女性を中心にその周りでミュージカルのようにダンスが繰り広げられる!公演のクライマックスに向けて全メンバーが一列に並び、思い思いのポーズで魅せる!幸福感を感じさせる、公演のラストを締めくくるエモーショナルなジャズナンバー!51

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