『SDM』 VOL.61

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VIRGさんは今までどのように活動されてきたのですか？VIRG‥NYで生まれ育ち、16才からプロダンサーとして活動しています。MTVの番組でレギュラーメンバーとして出演しブレイク、スタジオを作ったりもしました。その後、LAにしばらく移り住み、「ソウルトレイン」など映像作品を中心に出演しましたね。27才の時に日本に初めてきて、ジャニーズの仕事を専属でしばらくしていましたが、自由な活動を求めてSPEED、MAXなど当時のトップアーティストの振付やスクール事業を始めました。さらに海外の主にヒップホップのアーティストを日本に招聘する仕事も増え、いまに至ります。現在はどういった目的で活動されているのでしょうか？VIRG‥ダンサーが世に出ていくための場所やチャンスを提供したいと考えています。私が日本で現役のダンサーとして踊っていた頃は、外国人ということもありダンスのお仕事はもちろん、モデルやちょっとした俳優などのお仕事もよくいただくことができたのですが、周りの日本人ダンサーは、才能があってもなかなかチャンスをもらえていませんでした。若くて上手い人がたくさんいる日本で、彼らのための環境を整えたいと思ったんです。アメリカと日本の環境はやはり違うのですか？VIRG‥基本的に仕組みは変わりませんが、規模が違うと言えばいいでしょうか、オーディションやテレビ番組の企画など、圧倒的にチャンスが多いですね。ただ、私がアメリカにいた頃はメジャーな環境で仕事をすることがプロになるために目指す主な道でしたが、いまはコンペティション（大会）が増えてきて、そこでの活躍を目指しているダンサーも多いようですね。確かにコンテストで勝つことは素晴らしいことですし、ダンススキルを示す実績になりますが、私がクライアントであれば小さくても現場で実績を積みながら生計を立てている方を評価するでしょうね。これはあくまで多くの人が夢みている〝プロダンサー〞を目指す場合のお話をしますが、ダンスのスキルだけがプロに必要なモノではないからです。プロダンサーに必要なモノとは何でしょうか？VIRG‥例えばアルバイトをしながら踊ってスキルを磨きコンテストなどに出る期間があり、結果が出て毎日スタジオでレッスンを持つインストラクターになれたとしましょう。なんとかダンスだけで食べられるようになったとしても裕福と感じるほどの収入を得るのは難しい。そしてそのまま30代になって多くの人が、家族を養えるのか、車が買えるのか、家は買えるのか――と悩みはじめます。そこであらかじめ考えておかなければならないのが、〝家を買えるプロダンサー〞になるためにはどうしたらいいかです。実はそこで必要なのは高いスキルではなく、ひとつはビジネス感覚、どうしたら自分のダンスにもっと多くのお金を払ってもらえるのか、工夫をすることです。そうやって成功してきたのが黄帝心仙人やケントモリで、彼らはビジネスとして理解して踊られています。Travis PayneやTwinsもいいダンサーであると共に、素晴らしいビジネスマンなのです。彼らのようになるにはまず何が必要なのですか？VIRG‥まず、今の自分がどこにいるのか気付くことです。あくまで趣味として自分の踊りを追求する〝アマチュア〞も、人生をかけて仕事としてダンスをする〝プロフェッショナル〞もどちらも素晴らしい道ですが、日本では〝プロ〞だと思い込んだままその中間のダンサーが7割ほどいるように感じます。「アルバイトをしながらだけど、レッスンも持っているし、何度かバックダンサーの経験がある」これは決して〝プロ〞ではありません。まずそこに気づくことが第一歩で、そこで初めて〝プロ〞になるためには……とビジネス的な考え方が始まります。VIRGʼs Works 彼の経歴の中からほんの一部をご紹介！彼がプロデュースする「DME DANCE CREW」は、彼が企画するさまざまなプロジェクトを通し、世界へとその活躍が発信されている。才能を持った若いダンサーの発掘、育成！『Legend Tokyo Chapter.5』でTravis Payneを招聘したのは彼。度々大物アーティストを日本に招いている日米の懸け橋的存在。海外アーティストの招聘、マネジメント！Mariah Careyなどの世界のトップスターのバックダンサーや振付などで活躍。LIVE映像やMVなどで彼の姿を確認ができる。トップアーティストのバックダンサー！ まだ、ダンステクニックを磨いていれば＜携わったアーティスト＞EXILE、嵐、倖田來未、AI、Crystal Kay、SMAP、三浦大知、Che'Nelle、BIGBANG、2NE1、倉木麻衣、globe、SPEED、MAX、W-inds、Lisa(m-o)、DefTech、卍ライン(窪塚洋介)、ジャニーズJr、DJ Kaori、DJ Mayumi、Michael Jackson、Mariah Carey、Chris Brown、NE-YO、NICKI MINAJ、Jay Sean、Kat Deluna、FLO RIDA、Ashanti、Ciara、LIONEL RICHIE、Dionne Warwick、BOB SINCLAR、Travis Payne、Boogaloo Shrimp、Tina Landon、SWOOPなどVIRGfeaturingSpecial InterviewVOL.61COVER DANCERプロデューサー、振付師。NY出身で米国のダンス番組で人気を博すなど映像作品を中心に活躍。その後、多くの世界的トップスターらの振付師、バックダンサー、共演を務める傍ら、スタジオ経営を成功させる。ジャニーズでの仕事をきっかけに日本に拠点を移し、著名アーティストらのサポートや、avexなど大手芸能事務所での監修指導経験も多数。現在はDME-WORLDの代表として様々な事業を展開し、TOKYO MX「DANCE TV with VIRG」、MTV「DANCE JAM with VIRG」等テレビ番組も手掛けている。VIRGDME-WORLD代表Prole目指すべき目標と、今の自分がどこにいるのかを明確にする。14