『SDM』 VOL.61
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2013年『Legend Tokyo』では審査員誰もが票を入れなかった中、鈴木基之氏のみがENcounter ENgraversを高く評価した。4度の本戦への挑戦。4年という歳月をかけた成長と共に2016年、史上初の審査得票パーフェクトで〝レジェンド〟の座に輝いた!うような結果に繋がりませんでした……。当時を振り返って、あの頃の僕らというのは鈴木さんの目にどのように映っていましたか?鈴木:毎年ものすごい成長は感じていましたよ。オーラを感じていました! その1つの目安として、〝仲間が増えている〞ということ。それは間違いなくAKIHITO君やチーム自体の魅力や求心力があるからだと思います。 やはりエンターテインメントの世界でも、ファンがつくかどうかというのは最終的には、〝その人の魅力と努力〞という部分ですから。僕が若くてダンスやってたらこのチームに入りたいですもん(笑)!自分たちらしくあれば、認めてくれる人はいる!―鈴木専務は2013年より『Legend Tokyo』をご覧頂いていますが、コレオグラファーのシーンの変化についてどう感じられますか?鈴木:とても伸びしろを感じています! 特に去年のENcounter ENgraversの優勝を目の当たりにして、やはりこの大会を通じて競い会う中で、ものすごい化学反応が起きてるんだなって実感してますね! 特に1つのエンターテインメントとして、〝人を楽しませる〞ということに関するレベルはものすごく高くなっていると思いますよ。AKIHITO:率直な疑問なのですが、かつて2013年で初めて審査員にご参加された時、誰もが僕らをベスト5に入れなかった中、なぜ鈴木さんは僕らを評価し、審査員賞を贈ってくださったのですか?鈴木:僕は正直、ダンスのテクニックのことだったり、振付の詳しいことは分かりません。ただENcounter ENgraversのダンスにはとても強い個性と自己アピールを感じました。「自分達はこうなんです!」という。それが観ていて、私たちを楽しくさせてくれる。そういったところにとても可能性と魅力を感じて選ばせていただきました。AKIHITO:あの時は良くも悪くも、僕らというものを前面に押しだした作品だったので! とういうより、当時はそうするしか魅せる術がなかったんですよね(笑)。 でもそんな作品を評価していただけたからこそ、それまでヒップホップというジャンルで挑むことが難しいと思っていた〝レジェンド〞に対して、「僕らは僕ららしくあればいいんだ」って気付かさせてくれました!―2013年に審査員賞をいただき、3年間の大会シード出展権を獲得することができましたが、それからのAKIHITOさんの変化的にはどうですか?AKIHITO:おかげさまで2014年、2015年と挑戦し続けることができたのですが、なかなか思 大会審査員インタビュー鈴木基之AKIHITOENcounter ENgravers日本の芸能界を代表する大手プロダクション「ホリプロ」において長年、名だたる才能を見出してきた発掘育成の達人、鈴木基之氏。かつてENcounter ENgravers初参戦となった2013年『Legend Tokyo』にて、いち早く彼らの才能と可能性を見抜き、単独、審査員賞を贈った存在でもある。まさにその後、挑戦を続けた彼らが昨年みごと最優秀作品賞〝レジェンド〟を受賞!!そこで来たる2017年度大会を控えた今回号では鈴木氏とAKIHITOによる特別対談が実現!さらに本年度大会の参戦者に向けてのアドバイスも。取材・文=池田南津樹text by Mizuki Ikeda写真=井上治photography by Osamu Inoue&&直前特別対談!『Legend Tokyo』6代目レジェンド!斬新な発想力で進化し続けるENcounter ENgravers 代表AKIHITOダンス歴15年のキャリアを持ち、高校生の頃にチーム〝DAT〟として名だたるコンテスト優勝など全国的な活躍を見せる。2012年に〝ENcounter ENgravers〟を結成。以後、『Legend Tokyo』に挑戦し続け、2016年みごと6代目レジェンドの座に輝く。確かなダンススキルと斬新なセンスが融合した作品でヒップホップの新境地を開拓し続けている。PROFILE 僕らは僕ららしくあればいいんだって、審査員賞で気付かせてくれた!才能発掘の達人が、ENgraversに見出した可能性とは!?『Legend Tokyo Chapter.6』覇者ENcounter ENgraversによる連載企画!『Legend Tokyo Chapter.6』覇者ENcounter ENgraversによる連載企画!To cherish this Endlessness vol.342

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