『SDM』 VOL.61
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AKIHITOが芸術監督をつとめた舞台公演『FINAL LEGEND V』では、お笑い芸人〝マンボウやしろ〟がMCをつとめ、各出展コレオグラファーとコミカルなトークタイムを繰り広げた。 ―では、2016年の優勝作品「オノマトペ」を審査員としてご覧になっていかがでしたか? 鈴木:本当にビックリしました!すごいところに目をつけたなって。作品冒頭は「奇策で出たな」って思っていたんですけど。作品を見終わって〝彼らが自分たちのダンスを追求したらこの作品にたどり着いた〞っていうことがすごくよく解って本当に驚きました!AKIHITO:当初はまた違った作品を予定していたのですが、作品の構想をしている時に〝オノマトペ〞っていう言葉が目に入って……。僕らというチームの個性だったり、ステージ上での〝画〞を考えた結果、僕らにピッタリだと思ったんです! あとは以前から、オリジナル音源で戦いたいっていう思いもあったので、メンバーと一大決心(笑)。すべて僕らの声のサンプリング音源のみでいってみようと。鈴木:ミュージカルなどの舞台も含めて、ダンス業界の課題として〝音楽の著作権〞っていう部分は大きいと思います。やはりミュージカルでも1番大変なのは音楽の部分なんですよ。だからこそその問題をクリアする1つの手段としても、この作品はすごい発明ですよね! あと擬声語を作品にするならば、自分の行動の音なのか、態度からくる音なのか、そういったさらに深いところまで研究していければ、もっと人の感情に訴えられることだったり伝えられる作品に発展できる可能性もあると思いますね!AKIHITO:そうですね。まだ表面的な部分でしか作品にできていないので、そしたら「オノマトペ」っていう作品がさらに違う領域に行けるような気がします!鈴木:僕はあの作品とアイディア業界課題として音楽著作権がクリアできた可能性は大きい!振付師の〝人〞を伝えることで創る作品を応援してもらえる!は、本当に海外へも輸出できる可能性があると思っていますよ!―さすがに長年、エンタメシーンをみてきた鈴木専務ならではのご意見ですね!AKIHITO:そうですよね。僕も春に芸術監督をつとめさせて頂いた『FINAL LEGEND』公演では、MCにお笑い芸人の方に入って頂いて、振付師の〝人となり〞にフォーカスしたバラエティ番組みたいな演出仕掛けをやってみたんですよ。鈴木:あれは本当に良い試みだったと思います! やはりまず〝人〞を好きになってもらうことで〝作品を応援したい〞って思ってもらえると思うんです。この前の公演みたいな機会がもっと増えれば、世間的なダンスの見方も変わると思いますし、もっと身近に感じてくれるようになると思いますよ!AKIHITO:まだまだ僕らもダンスシーンも、課題が多いしできることはたくさんあるんですね!鈴木:やはりエンターテインメントの世界で、スターというのは常にチャレンジャーでなくてはいけないんです。1度主役を手にしたから、次から舞台やドラマに出ない役者はいません。『Legend Tokyo』の優勝をゴールとして考えてはいけないと思います。ここでの経験や評価、いろんな出会いがあって、そこからまた新たな挑戦を続けていくことが必要だと思いますよ。―では最後に鈴木専務は今大会も審査員としてご参加いただきますが、今年はどのような部分に注目したいとお考えですか?鈴木:やはり、まずはそれぞれのチームの〝個性〞ですね。「ここが自分たちの売りなんです!」っていう部分を強く感じられたらいいですよね! それとやはり僕の立場からいうと、僕が舞台やテレビを演出をする訳ではないので、「誰かに推薦したくなるかどうか?」ということですね。ミュージカルや舞台の演出家の方に推薦したくなる振付師、そんな方に出会えるのを楽しみにしています! そして例え優勝したとしても、ここがゴールではなく、そこからがまた新しいスタート! また新たなチャレンジを続けていく。そういうような高い志で挑んでいただきたいなと思います!映画版公開から9年を経て実現された、大人気コミックのミュージカル化。企画、プロデューサーとして作品に深く関わる。あべのハルカスにある大阪マリオネットホテル。その記念イベントに〝梅棒〟によるフラッシュモブを展開! 2年連続の起用となった。株式会社ホリプロ 専務取締役株式会社ステラキャスティング代表取締役社長鈴木 基之2.5次元ミュージカル『デスノート THE MUSICAL』大阪マリオットホテル開業アニバーサリーイベントホリプロ入社後、宣伝部を経てタレントのマネジメント、新人発掘と育成に携わる。ホリプロスカウトキャラバンにおいては、運営から審査員(長)をつとめる他、作品の主演募集など様々なオーディションを手掛け、2013年よりホリプロの新しいグループ会社、ステラキャスティングの代表取締役にも就任。キャスティング事業やイベント事業を手がけるなど多方面で活躍している。世界的大ヒットを記録し続けるミュージカル、待望の日本版が現在開幕中! ダンスと舞台に興味がある人すべてに観てほしい素晴らしい公演だ!好評開幕中! ミュージカル「ビリー・エリオット」日本版!!「キャバレー」男性主役、「マシュー・ボーンのドリアン・グレイ」主演など世界的ダンサーをマネジメント。「作品からスターを輩出する」という想いのもと、舞台「身毒丸」にて藤原竜也を世に輩出した。数々の才能をプロデュース!日本芸能マネージメント界の達人!数々の才能を発掘、育成してきたPROFILESuzuki’s JOB FILESuzuki’s JOB FILEビリー・エリオットHP → http://billyjapan.comInformationInformation大貫勇輔藤原竜也 エンタメの世界でスターというのは、常にチャレンジャーでなくてはいけない!今こそ迫る! 日本の芸能界、    かつてENcounter 43

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