『SDM』 VOL.62
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 2017年8月19日、初開催から7回目の大会となった『Legend Tokyo』。渋谷公会堂(C.C.Lemonホール)、舞浜アンフィシアター、横浜アリーナといった会場を経て、遂に今年は国内最高峰、世界でも有数の規模を誇る劇場、東京国際フォーラム・ホールAでの開催を迎えた! 同じ施設内のホールCでは過去複数回、ストリートダンスを主とした公演が行なわれているものの、ホールAでは一般的に国際文化事業やコンサート、アーティストライブが主に開催されるのみ。ホールAでの純粋なダンスイベントの開催は史上初、まさに日本のダンスシーンに刻まれるべき歴史的な記念大会と言えるだろう。 大会としてはChapter.2大会以来の実に5年ぶりのプロセニアム形式での劇場の開催とあって、さまざまな形状の舞台での作品づくりを経験、研究してきたコレオグラファーたちがこの劇場でどのような作品を見せるのかが今大会の1つの注目ポイントとなっていた。 コンテスト本編に臨むのは20組のコレオグラファーたち。過去大会シード、各地域予選を勝ち抜いてきた実力者たちだけあって、その作品のクオリティの高さはもちろん、実にさまざまな表現方法やテーマ、メッセージが込められていた。 純粋にダンスのムーブのみでエンターテインメントを追求した作品やコレオグラファー自身の強烈なメッセージが込められた作品、自身の独特の世界観を存分に発揮する作品……などなど、実に多様な表現で来場者を楽しませ、引き込み、心をゆさぶる。 また、今大会の特徴として邦楽曲を使用する作品が多かったことが挙げられるだろう。全20作品中、実に9作品がいわゆる〝J-POP〞を使用しており(うち1作品はオリジナル楽曲)、現在のダンスシーンの傾向が表れていたと言えるだろう。 そして、忘れてはならない今大会の目玉とも言える豪華ゲスト作品! 審査員も務めた日米コレオグラファーによるゲスト作品をはじめ、長谷川達也、梅棒、Memorable Momentといった歴代〝レジェンド〞作品が一挙に披露される! 繊細かつ複雑な構成と空間レイアウトで魅せる長谷川達也作品に、分かりやすいストーリー作品と予想の斜め上を行く規模の演出で爆笑を巻き起こす梅棒作品が続く。そして荘厳な空気と圧倒的身体能力と構成展開のMemorable Moment作品がトリに登場。 各業界の名だたる名士である審査員陣をして、「さすが〝レジェンド〞……」と言わしめる圧倒的な作品力で、広大な会場の空気を引き込み、盛りあげ、大喝采を巻き起こしていた!総特集!ついに国内最高峰の劇場へ!至高のコレオグラファーたちの魂の激突!前大会で審査員を務めたJUNによるオープニング。そして、日米パイオニア、歴代レジェンドといった超豪華なゲスト作品も披露! 詳細レポートはP32に掲載!オープニング/ゲスト決戦の地は国内最大規模を誇る東京国際フォーラム・ホールA。この劇場で〝ダンスイベント〟が開催されること自体が歴史的な快挙だ!会場表現力やダンス技術のレベルは毎年上がり続けているコンテスト本編。多様な作品表現で来場者を楽しませ、審査員を悩ませた!各出展作品レポートはP22から掲載!コンテスト本戦オーディエンス投票の一貫として「投票前に、もう一度全作品を思い出してもらう」というセレモニー。全作品が勢揃い!DAY.1 エンディングセレモニー10

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