『SDM』 VOL.63
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 井上三太原作の人気コミック「TOKYO TRIBE」がラッパーとダンサーを軸とした異色のキャスト陣で舞台化! 梅棒の伊藤今人が演出を手がけ、KEN THE 390、DOTAMA、ACEなど本格派ラッパーに、梅棒やBeat Buddy Boiを始めとするダンサー陣が、原作の魅力をリアルなヒップホップ愛で体現していた! 物語は悲しい過去により袂を分かってしまった海とメラを中心に、シヴヤSARU、ブクロWU-RONZ、ハラヂュクJINGUSといった、東京をモチーフとした架空都市〝トーキョー〞を舞台に〝トライブ〞同士の抗争が展開される。 「楽曲にのせた身体表現でストーリーを進行する」という梅棒ならではの演出スタイルに加え、ラッパーキャストたちによるライブなラップパフォーマンス、日本語のヒップホップ楽曲をメインに使用する演出構成は新感覚ながら秀逸!ダンスにラップといった、俳優業をメインとしない各シーンでの実力派のキャスト陣が原作の熱く激しいバイオレンスな世界観を忠実に再現していた! まさに原作の世界観に合わせ、〝日本のヒップホップ〞の魅力が凝縮されていたこの舞台。分類としてはマンガを原作とした2.5次元ミュージカルながらも、日本ならではの〝ヒップホップ・ミュージカル〞の新境地を切り拓いたと言っていいだろう!ヒップホップミュージカルの新境地を切り拓く、ヒップホップミュージカルの新境地を切り拓く、ダンス&ラップ、各シーンのトップランカーが集結!ダンス&ラップ、各シーンのトップランカーが集結!ハラヂュクJINGUSは基となった原宿にちなんで(?)ブレイキンを主とするピースフルなチーム!メラの今は亡き恋人フジヲ、そしてフジヲにそっくりな謎多き女スンミを演じるのは宮澤佐江。取材・文=長濱佳孝text by Yoshitaka Nagahama写真=田中亜紀photography by Aki Tanaka2017.9.29(金)-10.8(日)/ TSUTAYA O-EAST2017.10.11(水)-12(木)/ ZEPP NAGOYA2017.10.21(土)-22(日)/松下IMPホールTOKYONAGOYAOSAKATOKYO TRIBE海とメラの一騎打ち! 金属バットと日本刀という異色の激しい殺陣が繰り広げられる!シヴヤSARUと袂を分かったメラ。冷酷非情な性格となった彼は日本刀を手にトーキョーを駆ける。ラストは全キャスト勢揃い、ラップとダンスのライブがコラボしたピースフルなフィナーレ!さえない青年〝書記長〟演じるDOTAMA。隠されたラップの才能を発揮し、ハラヂュクJINGUSに加入!シヴヤSARUを温かく見守るリーダー、テラを演じるのはラッパーのKEN THE 390!物語の軸となる海とメラ、2人が仲違いする前の関係とその原因が回想として丁寧に描かれる。Beat Buddy Boiのメンバーが扮するのは、凶悪で暴力的なチーム、ブクロWU-RONZ!15

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