『SDM』 VOL.63
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―では、『FINAL LEGEND』という公演について、KAORIさんから吉原さんにひと言で魅力の説明をお願いします!KAORI : んー、再演の祭典! これしかないですね(笑)。吉原 : なるほど(笑)。僕たちもライブでよくヒットソングなどをカバーさせてもらっていますが、〝名作〞と呼ばれる作品って、かならず沢山のファンの方がついていますよね。既に世に知られている名作、そのファンの方々をうならせることってとても難しいことだと思います。KAORI : 確かにそうですね。歌とダンスという違いはありますが、私たちコレオグラファーとしては、自分の過去の作品を見直す、改善するということがとても大変なんですよ。だって作った当時は「これ以上ない!」と思って作ってますから。ただ、再演できるという機会にすごく感謝していますし、成長させてもらっていると思っています。吉原 : 有名な芝居やミュージカルの再演はよく聞きますが、こういったストリートダンス作品の再演って珍しいですよね。KAORI : 特にストリートダンサーって自分の作品を見直すのって苦手というか、やらない人の方が多いですよね。1回作ったら終わり。でも長く続くミュージカルの作品では「再演して見直す」ことは当たり前にあるものですよね!―再演することはもちろん、〝作品をもう1度見直す〞ということは大事なんですね!KAORI : そうなんです。時間が経ってもう1度作品を見つめ直すことで、新たな発見って絶対にあるし、何より自分自身の視点や感性も変化します。作った当時は良かったと思ったものが、今見たらあんまり良くないなって思うこともある。ですから、本当の意味で作品が〝完成する〞ことってないんですよ。〝ファイナル〞ってそういう意味でもすごくいい環境なんですよ! 吉原 : なるほど、再演って大事なんですね!KAORI : ただ本当に、過去の自分がベストだと思ったものをさらに進化させるのは大変ですよ。さらにそこにコラボなんか入れたりするとなおさら(笑)。「再演だから楽」なんてことは全くなくて、想像以上にコレオグラファーは大変なんです!―吉原さんも振付をされたりすることはあるのですか?吉原 : あります! ただ振付を考える時に自分の引き出しの限界を感じることが多々あるのですが……そういうことKAORIさんもありますか? そういう時ってどうしてます?KAORI : もちろんありますよ! そういう時はひたすらずっと考えてます。真っ暗なトンネルを、自分がどこにいるかも分からずゴールを探している感じですね……。―KAORIさんもそういう状況があるんですね……!KAORI : ただ逃げずに考え続けていると、ある時ふと小さな光が見つかって、それが段々と大きくなっていく感覚で解決できます。本当に辛いし締め切りもある、でも大事なのは逃げないこと。時間はかかっても必ず答えは出ると思っています!―では吉原さんは今回、公演では具体的にどのようなMCをされたいですか?吉原 : みなさん当たり前のように踊られていますが、相当なスキルを持っていて、さらに練習もしっかりされていると思います。どれくらい難しいのか、実際に僕が挑戦してみてお客さんに「難しいんだぞ!」って伝えみたいです!KAORI : 面白そうですね! 〝踊れるMC〞として魅力的ですし、ダンスの部分でもしっかり関わっていただけたら嬉しいです!―最後に、公演に臨む意気込みをお願いします!吉原 : ダンスをするのも観るのも大好きなので、こういった素晴らしい公演に参加できることを光栄に思っています! MCという立場で公演の盛りあがりに貢献したいです!KAORI : 今回は3都市開催なので、東海公演は東海ならではの良さが出てくると思います。そういった部分を大事にしたいですし、また新たな魅力でお客さんに楽しんでいただきたいですね!東海ならではの魅力が伝わる、楽しい公演に!東海ならではの魅力が伝わる、楽しい公演に!まずは東海公演の芸術監督であるKAORIalive(以下略:KAORI)と、公演のMCをChigusaと共に務める吉原雅斗(BOYS AND MEN/以下略:ボイメン)によるクロストーク! 東海を拠点とし絶大な人気を誇るエンタメ集団から見る〝ファイナル〟とは!?〝〝PROFILE > Memorable Momentのリーダーであり、京都のダンススタジオ「STUDIO DANCE ALIVE」の経営者としての顔も持つ。国内外の名だたる大人数コレオグラフコンテストで高い評価を獲得し、〝レジェンド〟受賞後は大手ミュージカル舞台の振付に数多く起用。2015年には年間で優れた振付家に贈られる「ミュージカル・ベストテン」振付賞を受賞している。(Memorable Moment)(Memorable Moment)コレオグラファー/東海公演芸術監督KAORIalive×公演 ゲストMC吉原雅斗再演ならではの大変さとは?振付の限界を感じた時、どうしますか?踊れるMCとして、公演を盛りあげる!Special Cross Talk『FINAL LEGEND Ⅵ』 東海公演開催直前特集『FINAL LEGEND Ⅵ』 東海公演芸術監督KAORIaliveKAORIaliveSession.0123

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