『SDM』 VOL.63
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―山田さんとは具体的にどういったコラボの仕方を考えていますか?瑞希 : 作品としては「リボンで主人公の成長過程がつながる、男と女が繋がる」という〝つなげる〞役割を山田さんにやっていただきたいと思っています。何ならハケ無しでずっと出て欲しい(笑)。山田 : 結構ハードなコラボになりますね(笑)。瑞希 : 「こうやってつながっていくんだ」という情景だけはぜひ山田さんに表現していただきたいと思っています。そこをどう表現するかは山田さんの今までの経験と気持ちを上手く曲に乗せてもらえれば素晴らしいものになると思っています!―何かほかに聞いておきたいことはありますか?瑞希 : 私の場合、身体で表現するのが土台で小道具はあくまで〝プラスα〞で使うことが多いのですが、新体操って道具ありきじゃないですか? なにか感覚の違いはあるんですか?山田 : 私自身、道具を持つのは苦手だったんですけど、新体操は競技なので物的な扱いだと1分半というルールの時間に収まらないんですよ。だから「リボンを回す」というより「身体の一部を回す」という感覚ですね。瑞希 : なるほど! まだうちのメンバーはらせんが切れやすいんですよね……。山田 : それはまだ〝道具〞としてしかみれてないからだと思いますよ。身体の一部として扱えるまで、ひたすら練習しかないですね!―「ひたすら練習」って、新体操ではどれくらい練習するものなのですか?山田 : 選手たちはだいたい毎日9時間とか練習していますね。慣れの問題でもありますし、やればやるだけ違うと思います。瑞希 : なんかスポーツ選手という感じがしますね……!山田 : 厳格なルールがありますからね。ただ、私が現役の時はA、B、C難度というレベルしかなくて、「A難度のワザを2つ、C難度のワザを3つ」という風に組み立てていって、その間に芸術的な要素を表現できたんですけど、私が引退した後は〝I難度〞くらいまでできたと聞いたことがあります。ですので、昔に比べて競技的な感じと言うより、難しくなっているという印象ですね。―新体操の変遷を教えて頂いたところで最後に、今回のコラボに臨む意気込みをお願いします!山田 : 持っているものを全て出せる場だと思うので、それを全開で出し尽くしたいと思います!瑞希 : 名古屋って「名古屋飛ばし」という言葉があるぐらい、イベントや舞台の開催がスルーされる地域なんですね。だから今回の『FINAL LEGEND』を地元名古屋の人にたくさん観に来てもらって、外のコレオグラファーがどんなに素敵な作品をいっぱい作っているか、それを体感して欲しいと思います! そして、こういうエンタメの世界っていいなって思ってもらえたら嬉しいですね!GUEST PERFORMER TOPICたくさんの名古屋の人に観に来てもらって、素晴らしい作品たちを知って欲しい。たくさんの名古屋の人に観に来てもらって、素晴らしい作品たちを知って欲しい。道具は身体の一部として扱えるまでひたすら練習!名古屋飛ばしを乗りこえて、この世界を知って欲しい!オリンピック、世界選手権、舞台「マッスルミュージカル」、TV番組「SASUKE」出演など多彩な経歴を誇る!PROFILE > ダンサー、コレオグラファーとしての活動はもちろん、ジャズダンスに特化したオーガナイザーとしてもショー、バトル、ワークショップなどを名古屋を中心に精力的に主宰し続ける! 多彩な活動でジャズの魅力を追求し続けているプレイヤーとして名高い。瑞 希PROFILE > 新体操選手としてバルセロナ、アトランタオリンピック、その他世界選手権に出場。現役を引退後はダンサー・パフォーマーとしてTV番組や「マッスルミュージカル」等の舞台に出演。現在はピラティスのインストラクターとしても活動するなど、多彩な能力を発揮している。山田海蜂『FINAL LEGEND Ⅵ』 東海公演作品コラボINFOINFORMATION.1新体操選手を引退後はダンサーとしてさまざまな舞台で活躍!(写真はDDDプロデュースダンス公演『SEKAI』)瑞希作品「私の蝶々結び」SUN作品「Release of mind」27

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