NHK『みんなでDISCO』が話題に! 長野を代表するダンサー「ちびゆり」とは⁉

インタビュー
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2020年、全世界に新型コロナウイルス感染症が蔓延し、日本では「緊急事態宣言」「自粛」などにより、なかなか実家に帰省できずに会えない家族や離れた場所にいる友人同士が会えないということが増えた。
そんな中、長野県では1人のダンサーを中心に、実際には会えずともダンスをきっかけに「リモート」で繋がり一緒に楽しむ企画 『ちびゆりのみんなでDISCO』 がNHKにて放送されている。
ここでは 中心ダンサーである「ちびゆり」に番組に対する想いと普段の活動について語ってもらった!

インストラクターとして活動するダンサー必見のインタビュー!

【プロフィール】
ちびゆり

長野県松本市出身。
踊りとの出会いは3歳ではじめたクラシックバレエ。その後ソーラン節を経て、17歳でストリートダンスと出会う。
現在は地元の長野県松本市に拠点を移し、ダンスレッスンやイベント開催などを通して故郷のダンスシーンの活性化にも力を注ぐ。
またバリスタとしての一面も持ち、近い将来の夢は「踊れるコーヒー屋さんになってみんながワクワクする場所を作る」ことでもある。

きっかけは12年前の教え子

━━早速ですが、普段の活動を教えてください!

現在はプロダンサーとして、私が生まれ育った長野県で踊っています!
昔は東京でずっと続けていこうと思っていたんですけど、7,8年前に怪我をしてしまい、しばらく踊れなくなってしまう時期がありました。その時に実家へ帰らざるをえなくなってしまい…。

それまでずっとダンスを主軸に活動してきた私が地元に戻ってきても「ふるさとで何ができるんだろう」ってはじめは模索していたんですけど、たくさんできることややりたいことがみつかって、今ではむしろ帰省して活動の幅が広がりました

ダンスインストラクターとしても活動しているのですが、最近は長野市教育委員会さまのもと、小中学校にダンスを教えるプロジェクトに参加させていただいています!
このきっかけはNHK長野放送局さまで放送されていた『おうちでDISCO』でした。
最初は私と西川典孝アナウンサーの2人で小学校へ教えに行っていたのですが、今ではダンサーのCHOPPA→(Aerstix side/GAIA)さんとAzsa(LITEFEET NATION MATSUMOTO)さんも含めた4人でたくさんの小中学校を訪問しています。

━━NHK『おうちでDISCO』はどんなきっかけで始まったんですか?

これがすごく面白いんですよ!
声をかけてくれたのは西川典孝アナウンサーなんですけど、彼は私が学生時代、ダンス連盟Σ主催公演で振付していた時の出演者だったんです! それが12年の時を経ても連絡をくれただけですごく嬉しかったですね。
彼が、コロナ禍によって実家に帰省できない家族や離れた場所にいる友人同士が、「ダンスを通してつながる」そんなダンス企画をやりたいと声をかけてくれたんですよ。

ダンスの楽しさを伝えるための意識

━━この企画に対して、どんな心境でしたか?

もちろんすごく不安もありましたが、こんな未知の体験ができることへのワクワク感が勝っていたのでチャレンジしたい想いが強かったですね。

当初は、コロナ禍にステイホーム中の方々にダンスを通して身体を動かして元気になってもらおうって企画でしたが、だんだんと視聴者の皆さまが動画を送ってくださるようになったんですよ。
その中で、離れたところに住んでいてなかなか会えない家族がリモートで繋いだ動画を送ってくださることもあって。
その時に「ダンスって1人で踊るものではなくみんなで踊るものだな」って感じて、今の『みんなでDISCO』って名前に変わったんです!

最初は体を動かすためのレクチャー企画として始まっていたけど、もっとたくさんの方にダンスの楽しさを届けられたら、もっとみんなを巻きこんでいけたらなって目標が変わりましたね。

━━ダンススクールのレッスンとNHK『みんなでDISCO』のレッスンでは内容にも違いがありますか?

ダンススクールにはダンスを経験している子やダンスを上手になりたい方が多いので本格的なことを教えているんですけど、小中学校ではダンスにまったく触れたことのない子たちばかりなので、ダンスの楽しさを伝えたいと思って教えています。

でも、踊るって最初は恥ずかしさもあるし人見知りな子もいるので、どうしたら心を開いてもらえるうんだろうとか、教えるにもどうすれば伝わるだろうってとても苦労しました。
私は昔から見せて真似てもらうような教え方をしていたんですけどそれではやっぱり伝わらないし、言葉にしないと理解度も深まらないなって感じて、今では言語化することを意識しています。
分からない動きやステップをどうやって言葉にして伝えるのかってすごく難しいことで、普段のレッスンなら見せるだけで踊れてしまうことを分解して教えるなど私自身、教え方を鍛えられましたね。

試行錯誤の繰り返しではありましたがいつしか、最初は嫌がっていた子が楽しいって言ってくれていたり、不登校だけどダンスの授業だけ来ていた子が堂々と踊っている姿を魅せてくれて。そんな姿に感動してしまい、実は大号泣してしまいました(笑)。

チームメイトとの出逢い

━━「ゴーとちびゆり」はいつから結成されたんですか?

いまからだいたい12年くらい前ですかね。私とゴーさんの出会いはバトルなんです。
当時は学生のバトルがすごく流行っていたんですけど、その中でも渋谷で開催されていたバトルでゴーさんが興味を持ってくれて。実は私もすごい人いるなーと思っていたんですけど、後日一緒に練習したのがきっかけでした。
2人でチームを結成した時に、今までにない新しい形のロッキンを創っていきたいって目標を持っていたんです。 でも当初は恥ずかしいくらい模索していました(笑)。

その後はいろいろなコンテストに出場してお互いに切磋琢磨しあって優勝を目指していたりもしました。『JAPAN DANCE DELIGHT』には2度、ファイナリストになっていたことも今では思い出ですね。

━━チームメイトとしての今後の展望はありますか?

今は活動地域が違う中でそれぞれの活動をしているので、お互いの活動に対して尊重しあって、それぞれの活動で刺激を受けています。それを2人で舞台に立って、楽しんでもらえるショーケースを創れたら最高だなって想いで踊っている感じです。
もしかしたら、また「ゴーとちびゆり」で大会に出場して優勝を目指そう、なんて日が来るかもしれないですね(笑)。

磨きぬかれてもなお進化を続ける「ゴーとちびゆり」。彼らのショーケースは観る者を楽しませることはもちろん、対話をしているかのように自身すらも楽しんでいるようだ。まさに唯一無二のスタイルにダンスを経験したことのない方にもファンも多い。

生まれ育った街に恩返しを。

━━ちびゆりさんはコーヒー屋としても活動されていますよね?

そうですね、長野県内のコーヒー屋さんでも働いています。
もともとコーヒーが好きだったっていうのもあるんですけど、怪我をした頃にダンスができない身体を経験して、いろいろな不安を感じたんですよ。今思えば、そんな時にどうにか気持ちを紛らわしたかった意味もあったかもしれませんが、自分の見解が広がるかもしれないって想いから始めたんですよね。

今では、いつか自分のお店を開きたいと感じるようになっていて。とはいってもコーヒーを楽しめるだけでなく、ダンスやアートにも触れることができる、そんなコミュニティスペースのような空間を松本市に作ることができたらいいなと構想しています。

━━たくさんの活動をされていますが、今後の展望をお聞かせください!

まだまだできるのか難しいのかもしれませんが、いつかはダンスの一般社団法人を設立したいと思っています。それは何故かというと、『みんなでディスコ』の企画でお世話になっている小中学校の皆さまに、この企画が終わったとしても活動を続けていきたいからです。
この活動を通して、ダンスによる社会貢献とともに、ふるさとへの恩返しをしたいですね!

INFORMATION

『NHK 長野放送局』にて放映中!
NHK『みんなでDISCO』はこちら!

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