日本発祥の大会で世界中から注目を浴び衝撃を与えた、ストリートスポーツのリーグ戦「CHIMERA A-SIDE」。この新感覚エンターテインメントに 昨年より新たにダンスカテゴリーの追加が決定し、地区予選をみごと勝ちぬいたチームが 2021 年 11 月 7 日に東京に集いその頂点を決める戦いが繰り広げられた!
本大会にて優勝を獲得したK fam。このチームを手がける KAORIalive はいかにして作品を創りあげたのか? そのクリエイティビティに迫るインタビューをここに公開!
KAORIalive PROFILE
『Legend Tokyo Chapter.4』にて最優秀作品賞〝レジェンド〟を受賞したMemorable Momentのリーダーであり、国内外のイベント・コンテストにおいて輝かしい成績を収める国際的コレオグラファーとして活躍。
〝レジェンド〟受賞後、国内随一の演出家として知られる小池修一郎氏にその才能を見出され、宝塚歌劇をはじめとする数々の名だたるミュージカル振付に携わる。2015年にはミュージカル・ベストテンの振付賞を受賞している。
「K fam」を結成
——何故、この大会に出展を決めたのでしょうか?
まず「K fam」というチームは3年前に、私のレッスンを受けてくれている子たちやプロを目指す育成コースを卒業した子たちの中から声をかけ、コンテストに挑戦していくチームとして結成しました。
しかしちょうどコロナ禍になってしまい、活動をどうしようかと考え、映像作品の制作や配信を行なうなど、当初は私たちで出来ることで動いていました。
そんな時に『CHIMERA A-SIDE』がダンスカテゴリーで開催されるということを今回の審査員であるYOSHIEさん、演出家の方、そして主催の方による対談で知ったんです。
開催に至った経緯やそれぞれのシーンについて話されていたのですが、私自身が共感できるところもありましたし、なによりもこれまでにさまざまな大会に挑戦してきましたが、こんな大規模な大会はほとんどないと思い、「絶対に挑戦しよう!」とすぐに出展を決めましたね!
K famによって制作された映像作品「My earth is bleeding」は環境問題がテーマ。こちらは映像作品コンテスト『Legend Tokyo CHRONICLE』にて優秀アート賞を受賞している。
オリジナルの審査基準に対してバランスを重視
——出展作品は環境問題をテーマにされていましたが、どのように制作されたんですか?
『CHIMERA A-SIDE』が他のダンスの大会とは異なり、オリジナルの採点方式〝ESS〟を導入しており、審査基準が明確になっているんです。
また、審査員にはダンサーだけではなく演出家の方もいらっしゃったのですが、そのような大会って今まであまりなかったと思うんですよ。ですのでダンスだけで魅せるのではなく、「環境問題」というテーマが、衣装や構成など作品全体から伝わるよう意識して制作しました。
——オリジナルの採点形式〝ESS〟に対してはどのようにアプローチしましたか?
〝ESS〟というのが「エンターテインメント」「ストーリー」「スキル」の3要素を5項目に分けて採点されていました。
私たちは関西予選に挑戦したのですが、中にはスキルの高いチームがエントリーされていましたし、これはもしかしたらエンターテインメント性に特化したチームもいるんじゃないかなと予想して、それなら私たち「K fam」は1つの項目でずば抜けている、ではなく、すべての項目が平均的に高い、バランスの良いチームを目指しました。
——予選と決勝ではどんな変化を加えたんですか?
パフォーマンス時間が予選は2分、決勝大会は3分に増えていたので、私たちは見せ場となるような構成を加えたり作品自体のアプローチの仕方を変えるなど、作品のブラッシュアップをしていました。
しかし審査員のコメントの中で、予選と同じ作品では1度観ているからインパクトは薄れてしまう、といったことをおっしゃっている方がいらっしゃって、まさにその通りだなと図星でしたね。中には予選とは全く違った作品を披露しているチームもいたので、正直なところヒヤヒヤしました……。
ダンスエンタメ公演『Legend Tokyo X』にてゲスト作品として出展された作品「アディオス人類」。その洗練された構成力がよりメッセージ性の強い、鮮烈な印象を残した。
一体感のあるこのチームでさらなる高みを目指す。
——アクロバティックな動きが多い印象でしたがどのくらいの期間で制作されていましたか?
本作に対してはおよそ6ヶ月の期間で仕上げています。組み技や跳ね起きなどは振付の段階ではできない子、やったことがない子もいたのですが、自主練したりメンバー同士で教えあってカバーしてくれていました。
リハーサル中には1人だけ観て、メンバーの年齢や経験にかかわらず、ここが揃っていないとかこうしたほうがいいなどディスカッションをしていましたね。
それによっていざ自分が踊る時に意識が高まることはもちろん、チームとして一体感があってすごく良い雰囲気が出来上がっていました!
——最後に今後の展望を教えてください!
『CHIMERA A-SIDE』は優勝賞金が1000万円もあったんですよ! これを使って、結成当時に計画していた海外の大会に挑戦してみたり、新たに映像作品を制作してみたりしたいなと思っています。
「K fam」のみんなと共に成長して世界的なチームになることができたら嬉しいですね!
INFORMATION
2022年、全国各地にて地区予選エントリー順次開始!
オリジナルの審査基準〝ESS〟を導入し、ジャンルレスで誰もが参加可能なダンスコンテスト「CHIMERA A-SIDE DANCE」が今年も開催決定!
全国各地にて地区予選のエントリーが開始されはじめているので、自身のダンススキル、エンタメ性を武器に勝利を目指せ!
【大会名】CHIMERA A-SIDE DANCE SUPER LEAGUE THE FINAL
【ジャンル】ジャンルフリー(指定なし)
【日程】
北海道予選:2022年06⽉11⽇(Jr.) 、12⽇(OPEN) @札幌共催ホール
中部予選:2022年06⽉25⽇(Jr.) 、26⽇(OPEN) @尾張旭市⽂化会館⽂化会館ホール
関⻄予選:2022年7⽉9⽇(Jr.) 、10⽇(OPEN) @国際障害者交流センター多⽬的ホール
九州予選:2022年7⽉31⽇(Jr.) 、8⽉1⽇(OPEN) @福岡国際会議場
東京予選:2022年8⽉16⽇(Jr.) 、17⽇(OPEN) @J-COMホール⼋王⼦
【費用】参加費無料!
【主催】⼀般社団法⼈ CHIMERA Union CHIMERA A-SIDE DANCE事務局
最新情報はこちら▼
CHIMERA A-SIDE DANCE インスタグラム:https://www.instagram.com/chimeraaside_dance/
CHIMERA A-SIDE DANCE HP: https://a-side.chimera-union.com/dance/
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