【独占取材】D.LEAGUE決勝に向けて死角なし!? FULLCAST RAISERZチームディレクターTWIGGZ “JUN”に迫る!!

インタビュー
スポンサーリンク

日本発のダンスのプロリーグとして注目を集めるD.LEAGUE。12ROUNDのREGULAR SEASONを勝ち抜いた4チームによる決勝ROUNDがいよいよ7月1日からスタートする。そこで「SDM online」ではREGULAR SEASON WINNERとなったFULLCAST RAISERZ(以下RAISERZ)のチームディレクターTWIGGZ “JUN”(以下JUN)氏を独占インタビュー。REGULAR SEASONを安定した成績で1位突破し隙を感じさせないRAISERZだが、その裏に隠された苦労やこのD.LEAGUE参戦に掛ける想い、そして決勝に向けての意気込みを聞いた!

過酷な12戦を勝ち抜いた肉体派舞闘集団!

SDM編集部: まずはREGULAR SEASON WINNERおめでとうございます。ここまで12戦を終えていかがでしたでしょうか。

JUN:ありがとうございます。これまでの経験と比較して例えると、『DANCE DELIGHT』の出演を2週間のサイクルで12回続けるような感覚でした。特にオリジナル音源を準備して作品を創るというのが大変でしたね!
  でもその甲斐もあって、配信で観ている方にもパフォーマンスをしっかり届けられて良かったかなと思います。

 

SDM編集部:現時点でRAISERZはどんなチームに仕上がっていますか?

JUN:一言で〝肉体派舞闘集団〟。KRUMPというスタイルそのものもそうだけど、踊らなくても伝わる男くささを出したいと思っていて、それは他のチームにはないカラーとして体現できているんじゃないかな……。
 メンバーもTwiggz Famとして長く一緒に活動してきた仲間が多くて、俺のマインドも理解しているから頼りになるんです。それぞれがキャラクターが立っていて、そこも強みですね!

常に集大成、常に120%。ただそれだけ!

SDM編集部: 初開催のD.LEAGUE自体、模索しながらの道のりだったと思いますが、この大会に挑戦する上での想いを教えてください。

JUN:主催する「KING OF BUCK」を10年続けてこれたり、LDHさんで働かせていただくようになったりと自分のやりたいことをある程度やり切った感じはあって、お声をかけていただいたのも年齢的にもこの先どうしていこうというタイミングでした。
 そんな中でお話をいただき、自分が考えていた〝未来〟のフェーズがひとつ上がった気がして、与えていただいたこのありがたい環境に対して、ただただ応えるしかないという想いですね。

SDM編集部: JUNさんにとってひとつの「集大成」としての挑戦になるのでしょうか?

JUN:それはもう毎回、毎回思っていますよ! でも集大成というよりは、いつも活動できる場を欲してて何ができるか模索し続ける状況で、その場その場を120%でやることですよね。それによって熱量が人に伝わって次につながっていく……、その積み重ねだし、自己満足で終わらずに結果も出し続けてこれたから、運だけじゃなくて自信を持ってやってきたことが自然と今回の大きなプロジェクトにも繋がってきていると感じています。

 

SDM編集部: 初開催D.LEAGUEですが、今回は奇しくもコロナ禍での開催となってしまいました。

JUN:たくさんの方のご尽力があってここまで来れたと感謝していますが、企画としては大打撃だったそうし、やっと少しずつ有観客で開催できるようになってきましたけど、本来だったらもっと違う次元の盛り上がりをみせていたんじゃないかと感じることはありますよね。
 ダンス業界全体もイベントやスタジオが苦しい状況で、ダンスのお仕事が決して安定した職業ではないとあらためて感じた方も多かっただろうけど、一方でダンスはエンタメや教育、さまざまな方面から注目されているコンテンツでもあるから、そいうった明るい希望の部分を俺らが示していけたらいいなと思います。

万全の準備があるから未知なる戦いにも対応できる。

SDM編集部:12に及ぶ作品はどれも個性的でしたが、どんな部分を意識して作っているのでしょうか?

JUN:シーズンが始まる前の準備期間で10個くらいは考えて道筋は立てていましたね。でも今回の大会は審査の仕方的にも〝順番〟が肝で、ラウンド毎にくじ引きをして決めるというルールだったので、まずはそれにどう対応するか苦労した部分はありました。
 そして当初は大会側でもスポーツ的側面を打ち出していたイメージでしたが、蓋を開けてみるとエンタメに軌道修正していった感じもあったので、結果にこだわる部分とエンタメとして観てる人を楽しませるという部分とのバランスは難しかったですね。
 あと、映像で観る視聴者からの審査点が大きいのもこの大会の特徴ですが、といっても会場で審査するジャッジのポイントも1/4ほどあるので、映像映えとステージ映えのバランスを取るのも大変でした。

 

SDM編集部:多角的な視点と対応力が求められたんですね!

JUN:それでも俺らFULLCASTやavexもそうだけど、母体となるチームがあったので、そういう意味では他のチームに比べてやりやすかったのはあるかもしれないですね。今回のために結成したチームは、チーム作りの部分も意識しながらで大変だったと思います。来シーズンはまた違う戦いになるんじゃないでしょうか。

 

SDM編集部: 本番の舞台上で意識していることはありますか?

JUN:本番にどうこうするというよりも、すべて準備で決まると思っていて、感動の裏には緻密な準備があるんです。KRUMPは身体を使った感情表現だと考えていますが、それをどうコントールするかが肝なので、「情熱を冷静に表現する」ということが練習でどれだけできるか、そこを突き詰めています。

 

SDM編集部:2週間サイクルのかなりハードな準備ですが、どんなスケジュールで練習されているのですか?

JUN:練習は朝11時から夕方17時までを基本的にしているんですが、結局なんだかんだ延びて18時までやってることが多いですね。精神的にも筋肉的にもちゃんと休まないといけないので、オフも週一は意識して取ろうっていっているんですが、今はほぼ毎日練習って感じです!

使命を背負って。新たな表現で、初代王者を獲る!

SDM編集部: 個々のダンサーにフォーカスされるのもD.LEAGUEの特徴ですが、Dリーガーとして意識することはありますか?

JUN:企業の方々が出資をして、企業の名前を背負って戦うチームなので、ひとつの就職だと思うんですよね。若いダンサーをフックアップしてくれて、好きダンスで活動できる環境を与えてもらえる部分はありがたい半面、社会人としてのマナーや振る舞いを一層意識しなければいけないですよね。
 元々のカルチャーとはギャップが出てくる部分はあると思うけど、SNSでの発信1つとっても気を配っていかないといけないですし、同時に楽しんでもらったり、自分のことを知ってもらったりしながら、ダンスに対するイメージもより良いものにしていくっていう使命もあると思っています。

 

SDM編集部: それでは最後に決勝トーナメントに対する意気込みをお願いします!

JUN:やっぱり「初代王者」にはなりたいし、そのためにここまでやってきたから、結果にはこだわりたいです。でもその上で、感動させたり、パフォーマンスを通して人間性をみせれたら嬉しいし、そんなダンスがしたい……。惜しくも決勝に進めなかった5チームの分も観ている人に伝えて、このD.LEAGUEを最後まで盛り上げたいですね。
 そして会場が変わってお客さんも大勢入り、勝手も変わるはずなので、これまでとはまた別の戦い方が求められるんじゃないかと思っています。でもだからといって決して守りに入らず、これまでの概念を壊すつもりで新しい表現にチャレンジしていきます!

 

▶▶第一生命 D.LEAGUE 20-21 CHAMPIONSHIP 公式情報

コメント

タイトルとURLをコピーしました