『SDM』 VOL.21
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イベントも雑誌も、同じ精神で作っている工藤:そうやって、「雑誌を見てイベントに行く」、「イベントに出たから雑誌を読む」っていう、イベントとメディアの相互補完のようなシステムも、ダンスシーンでは初でしたよね。原田:『DANCE DELIGHT』もDDMも、同じ精神で作っているからね。〝色んなジャンルをミックスする〞という部分は大事にしています。もちろん、ジャンル別のコンテストだったりバトルも開催するけど、看板である『DANCE DELIGHT』は〝色んなジャンルのダンサーが集まってくる〞という部分がイベントの魅力にもなっているし、ダンサーに刺激を与えていると思います。自分はもともとB-BOYだから、DDMもB-BOYマガジンにした方がよっぽど作りやすい。でも、色んなジャンルを載せているのはイベントの精神と同じで、他のジャンルの人にも見てもらって、お互いのジャンルをリスペクトして、ストリートダンスっていうもの自体が大きく広がってくれたらいいと思っているからなんです。工藤:確かに、関西のダンサーは若手から大御所まで、ジャンル分け隔て無く仲がいいイメージがありますね。原田:現場で会うからね。お互い頑張ってる姿を見て、刺激を受けて、それがカギになって広がっていく。っていうのが目指してるところかな。ダンサーに喜ばれるかたちで工藤:では、イベントだけでなく、〝雑誌作り〞をしていていいことって何がありました?原田:やっぱり、いろんなダンサーと親しくなれたってのが一番大きいですね。イベントだけだったら、審査発表の後は撤収しなきゃいけなくて、そのまま「お疲れさまー」って帰るけど、DDMがあるから勝者や審査員のインタビューで深く話せる時間がある。地元以外の、東京のダンサーとか海外のダンサーとも深い話ができるんですよね。DDMっていうメディアがあったからこそ、「話を聞かせて」っていうお願いもみんな受け入れてくれて、話をして、仲良くなって、長い付き合いをさせてもらってる。工藤:それこそダンスのジャンルなど関係なく、ですか?原田:そう。B-BOYだけじゃなくて、本当にいろんなジャンルのダンサーとの深い付き合いがあって、今の『DANCE DELIGHT』とDDMがあると思ってます。そういった人たちとの出会いが、DDMをやっていて一番の自分の財産になっていますね。工藤:なるほど。では、最後にDDMの今後の展開を聞かせて下さい!原田:今、雑誌とか新聞とか、紙のメディアという存在は過渡期にあると思うんですよ。ウェブサイト化だったり、電子書籍化だったり。だから、DDMがこれから300号、400号とまったく今と同じ形、要は、フリーペーパーのままで続く、ということは正直、断言は出来ません。ただ、やっぱり紙のメディアの重さ、紙ならではの温かさというものも実感しているので、ダンスシーンの中で、どういう風にやっていけばダンサーは喜んでくれるのか? そういう部分を含めて、もっと慎重に考えて、もしかしたらベストになるかはわからないけど、ベターなかたちでは、提供し続けていきたいと思います。ELECTRIC TROUBLE/D’OAM/JAM/Rm sister/PLAY THAT FUNKY/MIDDLE FILTER/HEX BEX/MORTAL COMBAT/Body Carnival/sucreamgoodman/BLACK SHIP/fORCE CHANNEL/temporaly/GANG☆MANISH/and more...2010年12月23日(木・祝)14:00~20:00大阪/江坂CAT HALL※チケットは完売しましたhttp://www.dancedelight.net/2010年11月28日(日)南港・ZEPP OSAKAネクストジェネレーションの台頭。シーン激動の瞬間!JAMGANG☆MANISH前回決勝大会に続き、2年連続の決勝進出を達成! 若手ながら、圧倒的な世界観のパフォーマンスを披露した!こちらも2年連続の決勝進出を達成!若手らしいオリジナリティあふれるスタイルを見せつけた!AICHIやHIDEなど、実力派B-BOYによる新生チーム! 荒削りながら圧倒的なパフォーマンスは圧巻!CRAZY BOMBナルシスト-N-cleusFIRST TIME AGAIN東京から2週間後に開催された『OSAKA DANCE DELIGHT』。こちらも関西以外からのチームはもちろん、『TOKYO DANCE DELIGHT(以下略:TDD)』に参戦したチームや、比較的若手のチームの姿が多く見られた。入賞結果もそれを反映するかのように、TDDからのリベンジを果たしたチーム、若手や古豪なども入り乱れ、関西のダンスシーンが新しい方向へ変化している様子がうかがえる大会となった。OSAKA DANCE DELIGHT VOL.262nd PLACE3rd PLACEWIINER4th PLACE5th PLACESPECIAL PRIZETDDからのリベンジを達成! 関西ではあまり見られない斬新なスタイルで、会場に新風を巻き起こした!地元大阪の古豪ロッキンチームが2位に! かもし出すオーラはまさに、豊富な経験の成せる技と言えるだろう!TDDと同じく3位! 悔しさをにじませるコメントからは、決勝大会での活躍が期待できると言えるだろう!「DANCE DELIGHT MAGAZINE」の創刊200号を祝福するため、若手から大御所まで、さまざまなダンサーが集結する超豪華なイベントが開催! 詳細はHPをチェック!創刊200号記念イベントが盛大に開催!31

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