『SDM』 VOL.31
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2日目となり、ついに姿を現した審査員陣。『Legend Tokyo』の大きな特徴でもある審査員は、そのほとんどがダンサーではなく、音楽プロデューサー、劇場支配人、大手広告代理店プロデューサーなど、それぞれの業界のビジネス・リーダーたちだ。「大衆の心を引きつけ、ビジネスとして成功させる」という点で数々のビッグ・プロジェクトを手がけてきた業界のキー・パーソンたちが審査することにより、真に〝多くの人が観て面白いと思うもの〞が決定されると言っていいだろう。 また、観るプロフェッショナルである彼らに加え、今年は〝創る側としてのプロフェッショナル〞であるファースト・レジェンド、長谷川達也氏も審査員として参加。実にさまざまな、シビアなビジネスの視点で各作品が審査されてく。本編途中の前半総評では名だたる審査員をして、「実に面白い作品ばかりで審査するのが難しい!」と言わしめる程、最高のパフォーマンスが展開されていった。 審査員や来場者をうならせたのは、コンテスト出展作品だけではない。2部最初に作品を披露したHaruは、3月に行なわれた『teens DANCE ARENA』振付け作品コンテスト部門の優勝者。ティーンズゲストとして、10代でありながら大舞台に物怖じしない堂々たるパフォーマンスを披露し、シーンの未来の可能性を感じさせてくれた。 また、全出展作品終演後に披露されたのは、海外ゲストであるMATT CADY作品。マドンナを筆頭に名だたる大物アーティストのツアー振付けを担うコレオグラファーなだけに、コレオグラフ・シーンの第一線で活躍する実力を見せつける作品で会場を引き込んでみせる! そして最後に登場するのは、ファースト・レジェンドである長谷川達也(DAZZLE)作品。ゲストでありながら、「やはり今年も優勝はDAZZLEであった。それを証明してみせる!」との宣言通り、「これぞコレオグラフ作品!」とでも言うべき圧倒的作品で前大会優勝者としての実力を見せつけ、観る者の感嘆をさそっていた。 全演目が終了し、会場はいよいよ運命の結果発表を迎えた。次々に各賞が発表される中、審査員賞を受賞したコレオグラファーからは満面の笑みがこぼれる。 従来のコンテストとは違う審査員・審査方法、そしてハイレベルな作品だらけのコンテストだけに、『Legend Tokyo』が〝審査員賞をとるだけでも難しい〞ということが彼らの表情から実感できると言えるだろう。 大きな盛りあがりを見せる結果発表、いよいよ最優秀作品賞〝Legend〞の名前が審査員長のSAMから告げられる。その名は……梅棒! 誰もが楽しめる作品を追求し続けながら、前大会では涙をのんだ彼らがついに、初の〝優勝〞の栄光を掴んだ! 各審査員からは「ビジネスとしての可能性を大いに感じた!」、「ダンスを事業に取り入れることを検討したい!」との声があがるなど、ダンス・エンターテインメントのビジネスとしての可能性を示してくれた各作品。 多くの感動を生み出した『Legend Tokyo Chapter.2』は、この日の来場者たちはもちろん、日本のダンスシーンに大きな余韻を残し、その幕を閉じた。確かな審美眼を持つ、ビジネス・リーダーたち。コレオグラフの真骨頂、3つのゲスト作品!新たな世界を見せてくれた、レジェンド・コレオグラフ。Legend TokyoChapter.2GeneralDAY.2〝伝説〟の審査員陣審査員陣には各企業のビジネス・リーダーたちが集結し、確かな審美眼で各作品を審査した。ゲスト出展作品海外ゲスト、ティーンズゲスト、そして前大会優勝の長谷川達也による作品が披露された!結果発表・表彰式多くの感動と興奮を巻き起こし、遂に第2回〝レジェンド〟の座には梅棒が輝いた!05

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