『SDM』 VOL.32
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―公演を終えて、率直な感想はいかがですか?DASでは以前から「こどもたちによる舞台公演」を行なっていて、今回が4作品目になります。ストーリーのある舞台作品ならではの魅力や、作品を出演者とスタッフが一丸となって作っていく過程を子供たちに経験してもらいたいという想いがありました! 本番ラストのフィナーレを踊る子供たちの表情や観に来てくださった方々の顔を見て、素直に「良かった」と思えましたね! 舞台を終え、作り手としては反省点もたくさんありますが、1番は子供たちがこの舞台に本気になってくれたことが、僕にとって最高の宝物です!―今後、どんなダンス作品を創っていきたいですか?本気の心と身体は絶対に伝わると信じているし、作り手と踊り手の本気がぶつかり合って共有できた作品は必ず伝わると思います。ですから今後はダンサーとして、1人の人間として〝心と身体〞を鍛え続けたいですね! 今回のような舞台、日々のレッスンや生活の中で、いつも周りにハッピーを振りまいていくような活動をしていきます!多様なスタイルが融合する、ファンタジー長編作品!ヒップホップチーム⦆AT LOOPのメンバーとして様々なコンテストで活躍。現在は筑波を中心にダンスの指導、普及につとめる。「Legend Tokyo Chapter.2」では審査員賞を受賞。ÑPO法人DASホームページ:http://das-dance.com/| Profile |TAIHEY脚本・演出:伊波 周子ブルードラゴン~龍神の森~DAS15周年舞台作品ステージを通して伝えたいこととは!?主催者に聞く(AT LOOP)今年で設立15周年! 茨城の老舗ダンスクラブがおくる、感動の一大スペクタクル公演!楽しく歌い踊る村人たちと少女。異なるジャンルのダンスが心地よく融合していた!〝さまざまな森の妖精〟という設定はバレエやヒップホップ等のジャンルにより演じ分けられていた。 ゲストとしてD’OAMのKATOが登場! 闇の組織を率い、ダークな威圧感で舞台に色を添える!バレリーナの崇高的かつ芸術的な舞いは物語の神秘性を深め、観る者を引き込んでいた。物語のラストシーンは華麗で優雅なバレエとリズム感あふれるヒップホップが舞い乱れる!笑顔あふれるフィナーレでは、会場から心からの大きな拍手が送られていた!2012年8月19日(日)茨城・NOVA HALL取材・文=飯塚徳子text by Tokuko Iizuka写真=フォトチョイスphotography by PhotoChoice『Legend Tokyo』での活躍も目覚ましいTAIHEYが中心メンバーとして活動する、茨城の誇る地域密着型ダンスクラブNPO法人Dance Association Seeds(以下略:DAS)。その設立15周年を記念し、5年ぶりの新作舞台公演が開催された! この舞台の特徴は壮大なスケールで繰り広げられるストーリーはもちろん、ストリートやコンテンポラリー、バレエという全く異なるダンスジャンルが融合しているところ。荒々しいストリートのテイストと優雅なバレエの表情が高次元でマッチし、緻密に練られた構成と演出が立体感のあるパフォーマンスを際立たせる! ハイレベルな表現や大人数によるユニゾンは、圧倒的なパワーはもちろん、何よりも出演者たちの輝くような表情は、来場者たちの心を大きく掴んでいたに違いない。STAGE REPORT32

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