『SDM』 VOL.33

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注目のカンパニー〝Blue Print〟が魅せる新感覚〝ダンステイメント〟をレポート! エンタメシーンの第一線で活躍する大御所コレオグラファー、JUNが新たなるエンターテインメント創出のために生み出した〝Blue Print〟。彼らがハイスキルな芝居とダンスでみせる舞台公演の第二弾を開催! まず驚かされたのは、そのストーリーの素晴らしさだ! プロの脚本家と演出家が手掛けた物語が、グイグイと観客を物語の世界に引き込んでくれる。今回の物語は、落ちこぼれの死神が一人の青年の魂を奪おうと奮闘するというもの。7人のメンバーぞれぞれに超個性的なキャラクターが割りあてられており、それを120%活かす緻密に計算されたコメディは思わず笑いが止まらない! そしてラストは、まさかのストーリー展開におもわず涙! そして物語の随所には実力派ダンサーならではのハイレベルなダンス・パフォーマンスが展開。芝居と完全に融合され、さまざまなシチューエーションで魅せる振付けは、まさにJUN以外に真似のできない業だ! 彼らが届ける〝エキセントリック・ダンステイメント〟に、誰もがプロの表現者としての深みを感じ「早く次が観たい!」と思ったに違いない。公演終了後もしばらくワクワク感が止まらない舞台公演であった!オープニングのシーンではキャスト全員が登場。大迫力のダンス・パフォーマンスでいっきに観客の心を一気に掴む!クラシック音楽にのせて登場する死神の四天王! ダークで荘厳な世界観が印象的。ダンスのクオリティもかなりスゴい!クライマックスはシリアスな展開に･･････。交錯するそれぞれの想いを多様なジャンルを織り交ぜたダンスで表現していた!序盤では隠されていた四天王の個性的なキャラクターが爆発! エキセントリックな表現に会場は大爆笑!サリエル仕事がまったくできないダメ死神。手持ちの鎌は東急ハンズで購入!自らの存在抹消を阻止するために、ターゲットの魂を奪おうと必死に追うサリエルだが……!?次々と襲いかかる死神たちの攻撃を、スルリとかわしていく様子は観ていてとても痛快!まさにエキセントリックな個性を放つ死神四天王! JUNはもちろん、四天王の4人ともにハイスキルなダンスで観客を魅了!本編ではあまり踊らない死神王だが、エンディングではノリノリなダンスで他のメンバーをリード!Information.1!Information.2!「Blue Print」主宰のJUN80年代から活躍する日本ダンス界の重鎮。振付師としてアーティストのPVやライブ、TV番組で振付けを担当するなど現在も第一線を走り続ける。2012年からは自らが主催する「Blue Print」で新しい舞台公演にも挑戦している。Q.この魅力的なストーリーは、どうやって創った!?A.プロの作家さんに書いていただいた脚本をベースに、演出家(※デス役の大関さん)が僕らに合うようにアレンジしてくれて、そこから全員で構成を創りこみました。個々の活動が忙しくて集中して稽古できたのは2週間だけだったけど、お互いよく知ってるから抜群のチームワークでいい舞台が創れたと思います!Q.魅力的なステージを創るコツとは!?A.ダンスの振りは似たものが並ぶと飽きるからテイストに変化が必要。そして、出演者自身の個性が物語の中で活きるように、キャラクターの設定も作っていく行程で当初の設定から思い切って変えちゃうこともあります。けど、場合によってはシンプルに勢いで押してるかもしれませんね(笑)!Q.次回に向けて意気込みをお願いします!A.1回目、2回目とやってきて自分たちのパフォーマンスを100%出せたから、お客さんの期待も大きくなってきているのを感じます。「Blue Printの公演は、必ず楽しめる」っていうものを確立させて、さらにそれを超えていけるようなチャレンジをしていきたいですね!早くも「Blue Print」第3弾公演が決定!◉Blue Print vol.3◉日程:2013年6月6日~◉会場:新宿SPACE107◉Blue Printの活動情報は公式ブログをチェック! http://ameblo.jp/yoko6310274/JUNの振付け作品で踊ろう!『Legend NEXT』ゲスト・プログラム「ROOTS of STREETDANCE」◉オーディション開催日:1月27日(日)◉会場:目黒・boogiezone utopia◉詳細はP34もしくは下記公式HPをチェック! http://legend-tokyo.com/next/JUNにInterview!!主人公!死神王!三橋未可留どんな死神でもなぜか魂を奪えない、不思議な運命を生きる人間の青年。デス厳格なオーラを放つ死神界の長だが、お茶目な一面も……。プルート主人公に協力する死神四天王の一員で、雷を操るキレキャラ。標的!死神四天王!Stage Report!!取材・文=安江雄彦 text by Takehiko Yasue 写真=井上治 photography by O-sam InoueBlue Print Vol.2死神パレード2012.12.12-12.16@浅草橋アドリブ小劇場ポロッと泣けるストーリーにハイスキルなダンス。まさに大御所コレオグラファーならではの舞台公演!37