『SDM』 VOL.37
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 梅棒が圧倒的優勝を飾った第2回目大会から早1年。最強のダンス・エンターテインメント作品〝レジェンド〞を決める季節が今年もやってきた。今大会は、ダンスコンテストとしては史上初となる巨大な半円形状ステージを、各作品が「どのように使いこなすのか?」が1つの焦点であったと言えるだろう。 オープニングは「各出展コレオグラファーによるソロ回し」という昨年と同じ構成ながら、前年度〝レジェンド〞である梅棒の今人が演出を担当。このステージ独自の大がかりな舞台機構をふんだんに取り入れた展開で大いに会場を盛りあげ、大会の幕開けを盛大に飾った! そして、決戦の火ぶたが切って落とされたコンテスト本編。ジャズ系のジャンルが多かった過去大会に比べ、今大会はストリート系ジャンル振付師がファイナリストとして多く名を連ねていたのが特徴的だ。 一口に〝ダンス・エンターテインメント〞と言えど、シンプルにダンスの魅力を伝える作品やメッセージ性を強く持った作品、1つのストーリーが展開される作品など、さまざまな表現方法で作品が展開されていく。広大なステージに臆することなく、堂々たるパフォーマンスで次から次へと披露される各作品は、最後まで来場者を飽きさせることがなかった! また、会場をうならせたのはコンテスト出展作品だけではない。次世代のダンスシーンを担う中高生による〝ティーンズ・ゲスト作品〞と、LAのトップ振付師による〝海外ゲスト作品〞が、それぞれ大会1日目と2日目に分かれて2作品ずつ登場。ティーンズ・ゲストはフレッシュかつ斬新な感性によるパフォーマンスを見せつけ、海外ゲストは本場LAならではの最先端の振付けとステージングで会場を沸かせた! そして両日ともラスト作品を飾ったのは、前大会〝レジェンド〞である梅棒の作品! 今回は父娘の心温まる愛情劇を披露。「僕らの〝その日一番の感動をお届け!〞というコンセプトは、第1回目大会から変わっていない!」と語るとおり、観る者を感動の涙に誘う作品で、前大会優勝コレオグラファーとしての実力、そして表現者としての懐の広さを見せつけてくれた! 大会1日目、全演目終了後に行なわれたのは〝エンディング・セレモニー〞。今年度からの新たな試みとして、オーディエンス投票の参考のため、全作品の振付師と衣装を着た出演メンバーが再びステージ上に現れる。1日目限定で行なわれるオーディエンス投票は、まさに大会の趣旨である「誰もが観て楽しめる作品」を決めるシステム。最終審査に直接反映されるだけあって、多くの来場者が真剣に悩み、それぞれの感性で素晴らしいと思った作品を記入している姿が印象的であった。詳細レポートは、P34に掲載!オープニング/ゲストDAY1.エンディング・セレモニー今大会の各出展作品はP24よりレポート!コンテスト本編大会第1日目の最後には、オーディエンス投票実施の一環として、全出展作品の出演者たちが再び勢揃い!前代未聞のステージ今年はダンスコンテストとしては史上初となる特殊形状かつ広大なステージをもつ会場で開催された!コンテスト本編では、それぞれの振付師の世界観を色濃く反映した、珠玉の作品群が次々と披露された!オープニング、そしてゲスト作品では、このシアターならではの舞台機構をフルに使ったステージが披露された!総特集!誰もが観て楽しめる作品を決める!年に1度のダンス作品、〝魅せる〞祭典。14

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