『SDM』 VOL.51
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WAACK SIDE JUDGE:坂見誠二、JUNKOO、Mizuki FlamingoVOGUE SIDE JUDGE:JAVIER NINJA、LEIOMY AMAZON、AG NINJAOWINNERAkuma Diva [決勝]○ Akuma Diva VS Tomokazu[準決勝]○ Akuma Diva VS MAYUMI ShowTA NINJA VS ○ TomokazuWINNERAya NINJA[決勝]Erika Wild Amazon VS ○ Aya NINJA [準決勝]RISA VS ○ Erika Wild AmazonRio NINJA VS ○ Aya NINJA バチバチの白熱したバトルが繰り広げられたワックサイド。個性的なキャラクターや小道具が飛び出し観客を沸かせるが、その中でも確かなテクニックを織り交ぜたエンターテインメント性の高いダンスでAkuma Divaが優勝! 注目のVOGUEバトルは、2人が同時に踊る〝ボールルームスタイル〟。ダイナミックなフロアムーブ、美しいポージングなどが交錯する激乱の戦いを制したのは、特にセクシーな〝舞い〟をみせたAya NINJA!ファッション×音楽×ダンスがZipang Ball動き出す日本VOGUEシーンの未来開催日程:2015年12月12日(土)開催会場:渋谷・CLUB HARLEMVOGUE(ヴォーグ)、WAACK(ワック)、HOUSE(ハウス)、JAZZ(ジャズ)という4つのスタイルが集結した異色のバトルイベントが開催された。特にVOGUEダンサーが中心となって企画され、VOGUEカルチャーの魅力が随所にみられた。 イベントのレポートをするとともに、重要なキーパーソンにこのイベントに込めた想いを聞いた!取材・文=安江雄彦 text by Takepico Yasue  写真=中島恵 photography by Kei NakashimaInterviewVOGUEシーンのキーパーソンを直撃!HOUSE OF NINJA―イベントを終えての感想をお願いします。JAVIER:最高に楽しかったです。他のジャンルのダンサーや審査員、お客さんも今回のイベントに対して理解をし、盛り上がってくれていたのがヴォーガーとして嬉しかったですね。―どんな目的で開催されたのですか?AG:日本でのVOGUEはマイノリティで閉鎖的なカテゴリになってしまっているので、他のジャンルと一緒にバトルを開催し、多くの人にVOGUEの魅力を知ってもらうというのが大きな目的です。また、VOGUERに対しては、これまでシーンに貢献してきたダンサーを表彰し、ステイタスを与えることで今後の活動を応援しようとJAPAN VOGUE AWARDの発表を行ないました。―日本と世界でシーンに違いがあるのですが?JAVIER:世界ではヒップホップなどと同様にジャンルとして確立されていて、特にファッションや音楽とも近いところにあって、メディアでの露出も多いですね。日本では絶対的に人口が少ないのもありますが、人々からみたVOGUEに対する価値観にまだ差があるように感じます。VOGUEシーンだけ見れば、日本は尊敬し合いカルチャーを守ってきているので大好きです!―VOGUEの魅力とはなんですか?SHUHO:NYのゲイカルチャーの中でオシャレを競い合ったり、求愛のための踊りだったりが起源になっています。NYで古くから身近にあるジャンルとして、実は結構他のジャンルとも関係があるんです。例えば、ニュージャックの代表的な手の動きはVOGUEから来ているし、VOGUEのオールドウェイというスタイルのカチカチとした動きやポージングは、ブレイキンやポッピンから影響を受けている。カルチャー的にも、自己表現の手段としてもストリートダンスの根本的な要素をもっていることが触れてみるとわかるはずです。他のジャンルのダンサーにもぜひ体感して欲しいですね!―今後はどういった活動を考えていますか?※左から 坂見誠二、SHUHO NINJA、JAVIER NINJA、AG NINJA世界のVOGUEシーン創成期から活躍し、今もなおシーンをリードする伝説的HOUSE(家族のようなチーム)。現在はJAVIER NINJAをリーダーとして、世界中に支部が存在し活動している。坂見誠二、AG、SHUHO、HALなど多方面で活躍するダンサーをはじめ、日本人も数名が所属し、全国各地でVOGUEの普及に努めている。SpecialInterview大会結果JAZZ SIDE JUDGE:HAL、SeishiroHOUSE SIDE JUDGE:KOJI、HyROSSI、SHUHOWINNERKEN[決勝]○ KEN VS Shiomi[準決勝]○ KEN VS RIOみやか VS ○ ShiomiWINNERTOSHIYA[決勝]SHIN VS ○ Toshiya[準決勝]AYANE VS ○ Toshiya○ SHIN VS TO-Y関東では珍しいジャズバトルは、個性派揃い。決勝では、しなやかかつソウルフルなダンスを緩急で魅せるSatomiを、大阪から来た高校一年生のKENが、キレあるアームスとグルーヴィーなステップで躍動的なジャズで制した!ハウスサイドは、キッズが審査員も唸るほどハイレベルなステップで大人を攻めたてるも準決勝で、惜しくも敗退。決勝は同チームに所属する2人の戦いとなったが、コミカルかつトリッキーなムーブを炸裂させたToshiyaが勝利!26

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