『SDM』 VOL.54
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写真提供=master works TOKAIphoto-provided by master works TOKAI取材・文=長濱 佳孝text by Yoshitaka Nagahamamaster works TOKAI―第四章――第四章―すべてが優勝候補!衝撃の6作品! エンターテインメント性のみならず、アート性も考慮して振付作品が審査される東海提携大会『master works TOKAI』も早4回目の開催。昨年Chapter.5大会でのAMI作品(『master works TOKAI 第二章』優勝により本戦出展)の好成績を始めとした近年の東海地区の作品の活躍から、果たして今回はどのような才能が現れるのか、大きな期待を持たれつつ大会の幕が開けた! 今回のエントリー作品は全6作品、やや少なめのエントリー数に当初の期待とは裏腹に「この中から本戦出展にふさわしい作品が出てくるのか……?」と一抹の不安を覚えるほどの数であったが、その予感は後に大きく裏切られることになる。 披露される1作品目から「これは優勝候補か!?」と思わせるほどの作品であったが、続く2作品目、3作品目……、終ってみるとすべての作品が〝優勝候補〞と言えるような超ハイレベルな内容であり、東海のダンスシーンを知る者でさえ「一体この1年で何があったんだ!?」と驚愕するほどであった! 激戦の結果、優勝の座をつかみ取ったのは大会3度目の挑戦であったKANAMI!  出場の度に大きく作品力を進化させ、その努力や研究を結実させた彼女が、〝レジェンド〞の本戦で来場者たちにどのような衝撃を与えるのか、大きな注目を集めるだろう! 全作品がハイレベル、 東海コレオグラフ・シーンの〝超〟開花!審査員驚愕!!審査員驚愕!!CONiYOPENING振付師振付師大会プロデューサーCONiYによるオープニング作品、多彩な構成と布を使った演出が秀逸!〝レジェンド〟本戦と同様に、オープニングでは出展コレオグラファーのソロパートも!NATSUKO「般若の面 ~オイランノカクシツ~」振付師振付師作品名作品名第三章の優勝作品が再び! 花魁の世界をリアルな目線で描く表現力の高さはさすが!GUEST PIECE!大会には6作品がエントリー、少ない数ながら、その全ての作品がハイレベルであった!人が生きる様を善と悪で捉え、哲学的な抽象テーマをヒップホップで表現してみせた意欲作。作品名通り「セミ」を表現。静かで深い表現力で、繊細な世界観を創りあげていた。まさにブレイキン・オーケストラ!繊細な音取りと構成、展開力が光っていた!自身の「ダンスへの想い」を織り交ぜ、キッズ達の朗らかもさわやかなヒップホップ作品!〝魔女狩り〟をテーマにスピード感あふれる物語を展開。小道具や構成、照明の演出が秀逸! 振付師:SASA作品名:It Don’t Mean A Thing振付師:AIKA&KONARI作品名:CARRY ON振付師:佳代子そして瑞希作品名:魔女の槌 -Malleus Maleficarum-振付師:TARO作品名:live the life 善と悪と…振付師:Zuh作品名:蝉時雨全作品レビュー!ReviewReview優秀作品賞優秀作品賞審査員賞-唐津絵理-審査員賞-唐津絵理-審査員賞-メーテレダンスチャンネル-審査員賞-メーテレダンスチャンネル-審査員賞-R3-審査員賞-R3-オーディエンス賞オーディエンス賞東海提携大会REPORT5大都市提携大会特集2016年4月3日(日) 名古屋市芸術創造センター46

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