『SDM』 VOL.63
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――まず、お2人の出会いについて教えてください!RANDY:私たちの出会いは10年以上前ですね。まだ私がはな●るうどんでアルバイトしていた頃なので……。Bobby NewberryというLAのダンサーのワークショップで、avecooがキャーキャー騒ぎながら遅れて入ってきて、「何この気持ち悪い子!」って思ったのが第一印象ですね(笑)。avecoo:アタイもあんたのこと気持ち悪いって思ってたわよ!RANDY:そのワークショップに誘ってくれたKIBUを通じてavecooとよく会うようになり、みんなで一緒に踊ろうってなったんです。それが〝帰国痴女〞(笑)。その頃はまだ私もJAZZ FUNKでしたね。初めのころMIWAさんにも教わってました!avecoo:VOGUEはその後だっけ?RANDY:20歳くらいからだから無駄に歴は長いんですけど、でもVOGUEって鍛錬をしないと、すぐできないんですよ。avecoo:でもVOGUEってデブでも踊れるよね?RANDY:もちろん! デブでも踊れる、それがVOGUEです♪avecoo:でもレッスンは超怖いよね、RANちゃん。あくびとかしたら……。RANDY:それはお行儀が悪いからです。 VOGUEって〝振る舞い〞もダンスの一部と化してパフォーマンスするので、テクニックの鍛錬とは別で大事にしてますね。――さて、この度avecooさんが『Legend Tokyo』で優勝されましたが、RANDYさんは優勝作品「あべ子といち子」をご覧になりましたか?RANDY:本番を行けなかったのでYouTubeですけど……。avecoo:え、ホントに観たの? 流し観じゃなくて?RANDY:ちゃんと観ました! 1回(笑)。avecoo:(爆笑)――――っ、こういうとこ好きなの!RANDY:注目は衣装の回収方法、あれは見事でした! avecooの作品はほとんど観てますけど、衣装チェンジが特徴的だと思うので、「マリーアベコワネット(※初期の作品)」より格段にグレードアップしてるなと!avecoo:ちょっと待って! 今回の作品はまずLGBTっていうテーマでしょ?RANDY:順番があるでしょ! 真面目に話すと今回はグレーゾーンに手を出したなって気がして……。ゲイやオカマってのはネタになりやすいですし、メディアにもよく出ていてイメージも湧きやすい湧きですよね。そこをあえてレズビアンでやったのがすごい!avecoo:生徒が女の子ばっかりだからというのもあるけど……。言われてみれば確かに。RANDY:芸能やファッションの世界この部屋の主人は……avecoo さんアーティストのバックアップや振付を行なう一方、ダンススクールでは愛のこもった熱い指導で人気を集める。また作品づくりにおいても、JAZZ FUNKスタイルと強烈な世界観、圧巻のステージングを武器に、唯一無二のクリエイティビティを発揮している。仕事のストレスを抱え、今宵も2丁目の街に消えていく……。▶ instagram/avecoo『Legend Tokyo Chapter.7』を制し、7代目〝レジェンド〟となったavecooの連載企画がスタート! ここでは毎回ゲストをお呼びし、あんなことやこんなことまでギリギリのところまで語っちゃいます♪さて、今回のゲストは昔から親交の深いあのお方。お互いの素顔に迫ります♡編集=安江雄彦edit by Takepico Yasue写真(対談カット)=龍/TatsuPhotography by Tatsu#第1回目私たちは性格のいい方のオカマよ!#第1回目私たちは性格のいい方のオカマよ!今回のお客様は……RANDY さん日本でも有数のVOGUEスタイルの使い手として、関東のみならず全国でワークショップやショーを展開。また独自の感性で創り上げられるステージ作品は、世界観、オリジナリティ、そして細部にわたるこだわりにあふれ、その類まれなるアーティスト性で多くの人を魅了している。avecooさんとはかなり古い付き合いらしい。▶ instagram/randysushi30

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