ロックダンスの歴史 ~始まりはFUNK MUSIC~

カルチャー
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ストリートダンス・カルチャーを日本でもっとも古くから見てきた男、江守藹。米国ブラックカルチャーのリーダーたちがリスペクトするほどの知識人であり、『BE BOP CREW』の創始者、YOSHIBOWも師と仰ぐほどの大御所である。
そんな彼が今回は特別にロッキンの歴史をレクチャー!
※この記事は『SDM vol.11』に掲載されていたものになります。

ロックダンスの歴史

時は1968年頃、アメリカの西海岸のダンス好きの若者たちがジェームス・ブラウンやスライ&ザ・ファミリーストンのファンク・ミュージックのグルーヴに誘発されて、ポイントの動きで身体を固める(ロックする)のがロッキン(ロックダンス)のはじまりです。

 

1970年には、ドン・キャンベルとグレッグはCampbellock Dancersを名乗って踊りはじめ、一方でトニー・ゴーゴー、スキーターラビットのGo-Go Brothersも頭角を表してきます。

そして、ロッキンを語る上では無くてはならないのがシカゴのテレビ番組「SOULTRAIN」です。1971年にロサンゼルスに引越し、全米ネット番組となりました。「自分のダンスがテレビを通してアメリカ中に流れる!」、それをめざしたダンサーが全米からロサンゼルスに集まり、番組内のダンサーたちもOriginal SoulTrain Gnagを名乗って、本格的に活動を開始! スクービードゥとパトリシア・デイビスもそこにいました。こうしたロサンゼルスを中心とした動きの中で1973年にThe LOCKERSは結成されたのです。

 

ロッキンの情報が少ない日本に、正確なものとして伝わってきたのは「SOULTRAIN」がようやく放送されるようになった1975年のこと。その翌年のSomething Specialの来日で、生のロッキンを目にしてすべてが明確になりました。そして東京のネッシーギャングとスペースクラフト、そして福岡のビーバック・クルーといったダンスチームで踊られるようになっていき、やがてロッキンは日本全国へ広がっていったのです。

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