JDACが描くダンス教育の可能性! 【前編】

インタビュー

今日、多くのメディアでダンスが取り上げられ、TVでダンスを観ない日はなくなりつつあるが、その盛り上がりを支えるのは〝技術的〟にトップレベルのダンサーたちだけではない。〝教育的〟にトップレベルの指導者の存在も、その一助となっているのだ! そしてダンスシーンと教育的シーンの架け橋となっているのが、JDACと呼ばれる組織。あまり表には出てくることの少ない陰の功労者である彼らが活躍する現場の実情、そしてその未来に迫る!

日々進化する教える技術。 いかに踊ることの楽しさを伝えられるか!

JDAC 統括認定講師
高野 純(ダンサー名:スヌーピーJ)

Profile:現在YoutubeやTVでも大人気のエグスプロージョンのメンバ ーとして、人気ダンス番組「スーパーチャンプル」などで活躍。 教育活動に専念するため現在はグループを退き、国立大学法人兵庫教育大学の特別講師や、全国の教育委員会や教育セン ター主催の研修、各学校のダンスの授業を担当している。

スタジオレッスンとは全く異なるダンス指導!

――認定講師を統括する立場でもある高野さんですが、どのような現場でご指導をされているのでしょうか?

JDACからの要請を受けて、学校の授業にも行って子どもたちにも教えますし、各自治体の教育委員会が主催する先生向けの講習会で指導することも多いですね! ほんの数時間で教育指導要領にある創作ダンス、フォークダンス、現代的なリズムのダンスまでやりますが、音楽の知識も用いて、本当にダンスの基礎から分かりやすく指導します。

――学校の授業で指導されるときは、どのようなことを意識されていますか?

まず大前提として学校の授業には、ダンスを好きな子もそうでない子もいます。他の種目や他の教科でも同じなのですが、まずはいかに楽しく受けてもらえる授業を作れるかを常に考えています。ダンスが好きな子が集まるダンススクールとはまったく異なる指導の技術が求められるんですよ!

――異なる技術とは具体的にどんなものでしょうか?

得意な方法は人によって様々ですが、僕の場合は〝笑い〞です! 例えば、先生に紹介されて登場するのですが、ダッシュで出てきて派手にズッコケます(笑)。だいたい笑ってくれるのでこれで〝つかみ〞はOK! 笑ってくれると心の距離が縮まるのでその後もすごく進めやすいんです! あとは教える側がとにかく楽しんで教えることで、上手い下手を難しく考えるのではなく、とにかく楽しめばいいんだということを指導者が自ら示すことも重要なポイントですね!

変化する生徒たち。 教える技術も日進月歩!

――現場の子どもたちの様子はいかがですか?

最近はダンスを積極的に楽しんでくれる子が増えてきている印象です。メディアなど通して日ごろからダンスを観る機会が多くなりましたし、子どもたちにとってはダンスの授業自体が自然になって来ているのかも知れませんね!
でも学校によって状況は様々なので、どんな環境でも教えられるよう、分かりやすい楽しみやすい指導法の研究が進んでいます。ステップを1つとっても様々な教え方や楽しみ方がありますし、グループワークを用いた進め方もたくさんのパターンがあるんですよ!

――そういった技術はJDACの研修会で学べるのでしょうか?

もちろん基本的な技術や具体的な例は研修会で教えますし、指導者コンクールではダンス経験者でも驚くような新しい指導法を観ることができますよ!
ただ研修では技術や指導法以上に、教育の現場で求められている考え方を掴むことがまず重要です。堅苦しいと感じるかもしれませんが、服装や使用する楽曲にも配慮が必要ですし、カッコよさや上手さを競う世界とは別なので、いかに楽しめるかを考えて欲しい――。

――では最後にメッセージがあればお願いします!

きっとJDACの資格を持っていなくてもすでに現場に入られているダンサーさんがいるかと思います。研修会には教員の方もたくさんいらっしゃるので、他の現場の様子なども聞ける意見交換の場にもなりますし、「こういう考え方もあるんだな」程度でも構いませんので、足を運んでいただけると嬉しいですね!

JDACとは⁉


正式名称:一般社団法人ダンス教育振興連盟 JDAC(ジェイダック/Japan Dance Authorize Council)。2011年より学校教育に取り入れられたダンス(創作ダンス・フォークダンス・現代的なリズムのダンス)の普及・振興のため、文部科学省の後援を受け、全国各地で指導者、インストラクター育成の研修会を実施。指導者のレベルに応じたライセンスを発行している。

JDACってどんなことをやってる団体?


ダンス指導研修会の実施
実技や座学講義、ストレッチにディスカッションなど、様々な角度から指導を学ぶことができる。

 


ダンスイベントへの後援
『Legend Tokyo』をはじめ、JDACの理念に沿ったダンスイベントの後援を行なっている。

 


ダンス指導者ライセンスの認定・発行
ダンスの指導者資格を発行。「認定ダンス指導員」、「ダンス教育指導士」(他1系統)がある。

 


療育制度への展開
ダンスを運動療育に活用し、「ダンス療育指導員」資格を発行。厚生労働省が後援。

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