数々の伝説を残してきたダンス・エンターテインメントの殿堂、『Legend Tokyo』が2020年、闘いの舞台をステージから映像へとフィールドを広げた。それが『Legend Tokyo CHRONICLE』だ! すでに世界でもトップレベルといえるステージエンタメ作品を披露する日本のコレオグラファーたち。彼らの技術が秘める可能性をさらに広げる環境となるのが映像である。 動画の撮影・編集技術により多角的な魅せ方、表現が可能になり、さらにオンライン開催によりまさに世界中どこからでも参戦ができるようになった! 部門は従来の横画面で観る「5分映像作品部門」と、SNS時代に特化したすべてが新しい縦画面で観る「30秒クリエイター部門」の2つがある。 今回は11月18日に発表された5分映像作品部門Cブロックにおける審査結果から、本選へと駒を進めた10作品と審査員のコメントをご紹介! 国内外で活躍するさまざまな振付師、クリエイターの中で誰が本選へと駒を進めたのか?
5分映像作品部門Cブロック通過作品
UNVISION作品「After the rain」
長濱佳孝
本当に〝映像ならでは〟の演出や面白さを表現することに長けた方々だと思います。作品のアクセントとして俯瞰映像を取り入れる作品は多々ありましたが、俯瞰映像をメインとし、さらには「なぜこの表現なのか?」ということに説得力(=水滴の波紋・王冠の表現だから)を持たせてしまう作品性が素晴らしいです。最後のクレジットの出し方もにくい演出ですね。
YOU & DAiNA family作品「福井桃源 -森ノ奥ノ神ノ国-」
伊藤今人
千と千尋のような導入からワクワクしましたし、様々な要素がバランスよくまとまっていたなと思いました。
SHOJIN×佐藤直樹作品「えんとつ町のプペル」
染谷誓一
まるで映画を見ているような感じで、完成度は高いのですが、さらにレベル高い作品が作れる予感がします。
8th Ave作品「愛のかたち」
鈴木秀
めちゃくちゃ好きな作品です! 一つの映画でしょうか?ダンスを域を超えてきましたね! もっとほかのテーマの作品でもYouTubeなどで投稿したら新しいフォーマットができそうです!
翔也N作品「prejudice」
Juret Gheyret
何回も何回も見ました、特にイントロの部分。作品全体的に、緊張、情熱、迷い、決断。最高です。映像以外の力も溢れて来ていると感じます。
En Dance Studio作品「色即是空」
伊藤今人
イケてるダンスを引き立たせるための撮り方、作り方に特化していて、その貫き方が見事。最小限の一貫したコンセプトに沿って、各ダンサーが各々のやり方で持ち味を発揮していて、ダンス好きにはしっかりと刺さるだろうと思いました。
Momo Koyama作品「Face to Face. 」
伊藤今人
MVを見ているようでした。ブロックごとにダンスのテイストも印象も変わっていくのですが一貫性がありましたし、洗練されていてイケてました。
アストコ作品「Bounce! Bounce! Bounce! Bounce!」
Juret Gheyret
鮮やかな衣装とみんなの笑顔から楽しんでました! 映像から幸せ感が感じます。躍動感のある編集テンポが良くて、カメラワークも素晴らしと思います
SANTA作品「BON -初めての冒険- 」
鈴木秀
映像という見せ方を思いっきり活用していますね。とても楽しい作品でした。
高橋由衣×かけいなみ作品「合掌ー魂の叫びー」
長濱佳孝
やりたいこと、伝えたいことが明確に伝わってくる作品です。ロケーションや衣裳・メイクにもこだわりを感じました。ただ、そういった細部にこだわりがある分、群舞のシーンのほとんどが「四角い(長方形の)フォーメーションで全員が同じ方向を向いて踊る」というところに違和感を感じてしまいました。元がステージで披露した作品なのかナンバーを作り慣れているのかだと思いますが、リアルにこだわった分リアルでない部分が浮き出てしまうので、もう少し違った構成やアングルであれば表現したいことがより強く伝わってくると思います。
ぴあ賞選出クリエイター
Takuya Matsunaga作品「This is a true musical expression 〜これが真の音楽表現〜」
染谷誓一
タイトルどおり、真に音楽表現であり、真のダンスだと感じる作品でした。一瞬も目を離せないほど、魅力的な作品でしたね!
各作品、1名ずつコメントをご紹介しましたが、公式サイトの各作品のページでは、他の審査員からのコメントも掲載! また、ブロックのページでは審査員6名の総評も読むことができます!
Legend Tokyo CHRONICLE 5分映像作品部門 Rush-Cブロック
また、伊藤今人と長濱佳孝による審査結果の模様はこちら!
INFORMATION
Legend Tokyo CHRONICLE
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