Legend UNIVERSE 2019 審査員インタビュー ~エンタメ・マネジメント業界の視点~

インタビュー

日本の芸能界を代表する大手プロダクション「ホリプロ」において、長年、新人開発と育成を手がけ、数々のコンテンツ制作を取り仕切ってきた鈴木基之氏。名だたる才能を見出してきた発掘・育成の達人であり、本年度に舞台事業のトップにも就任! 数多くの才能を見出し、同社の重要事業を一手に取りまとめる重鎮が考える日本のダンスの未来とは⁉

数々の才能を発掘、育成してきた 日本芸能マネージメント界の重鎮!

株式会社ホリプロ 代表取締役社長 専務
株式会社ステラキャスティング 取締役
鈴木 基之

Profile:ホリプロ入社後、宣伝部を経てタレントのマネジメント、新人発掘と育成に携わる。ホリプロ・スカウトキャラバンにおいては運営から審査員(長)を務めるほか、作品の主演募集など様々なオーディションを手がけてきた。2019年に代表取締役専務に就任。舞台事業を取りまとめるトップとして活動している。

いよいよ日本の舞台コンテンツが
ブロードウェイのように海外輸出できる時代がきた!

来年はじまる5Gが、エンタメをより身近にする!

――鈴木さんは最近、役職が変わられたとお聞きしましたが、どのような担当になられたのでしょうか?

ホリプロの代表取締役専務に就任しまして、主に舞台事業の担当役員になりました。今、ホリプロでは年間20本くらいの舞台を開催していますが、舞台事業における海外戦略ができるようになり、年々その重要性が増しています。例えばミュージカル「デスノート」はパッケージとしてシンガポールや韓国に買ってもらい、それぞれ現地の俳優で公演が行なわれるようになりました。

――ブロードウェイ・ミュージカルを日本が輸入しているような感じでしょうか?

まさにそうです! 今まではホリプロも「ビリー・エリオット」や「メリー・ポピンズ」を高いライセンス料を権利元に払って購入し、日本人キャストで公演をしていましたが、それと同じことを海外に対して販売できるようになったんですね。また、年々増えている日本に来る海外観光客にとってもミュージカルやダンスは観るのにハードルが低いので、そういった意味でも舞台事業はかなり重要になってきています!

――では鈴木さんが今、舞台事業で注目されていることはありますか?

舞台に限ったことではないですが、来年から始まると言われている5Gの技術は期待していますね。家でも外でも、色んな舞台やスポーツの試合を手元のスマホでリアルタイムで楽しめるようになる。個人的にこの5Gの技術はエンターテインメントがより身近になる技術だと思っています。

――通信技術の発展でエンタメが身近になるのでしょうか?

例えばダンスの舞台で、30人踊っている中から自分の見たい1人を選んで見れるシステムができるようになります。今までは1つのカメラの視点からだけだったアングルが、自分の好きなものを好きなタイミングで変えることができる。自分でエンタメを楽しめる、楽しみ方自体が変わるんです! ダンスの舞台には絶対向いている技術だと思いますよ。

※5G……第5世代移動通信システム。現在の4Gよりも20倍以上速い通信スピードになり、あらゆる情報やデータがワイヤレスで高速につながり、さまざまな分野で飛躍的な技術の革新が見込まれている。

ただ技術があるだけでない、 人としての資質が最も大切。

――では、仕事を任せる振付師について何か重視されていることはありますか?

これはタレントも同じですが、ただ芝居や歌が上手い、振付師だったら振付が良い……、ということだけではなく、やはり大切なのは〝本人の人となり〟ですね。
例えば、その振付師がどういう想いで作ったか、ダンサーを集めてから出来あがるまでの苦労話だったり、そういった裏の面も大切にしたい。振付師はダンサー含めて作品全体をマネジメントする、リーダーシップをとって行ないますから、そういった意味でも技術だけではない〝人〟としての資質が問われると思います。

――では、鈴木さんから見て、舞台公演事業において大阪と東京の違いは何か感じますか?

大阪は東京ほどチケットが売れない印象がありますね。東京で1ヶ月の公演が大阪だと2週間……最近では3、4日になりますね。「ビリー・エリオット」などは東京公演で人気が出て話題になって、観れなかった人や気になった人が大阪公演を観に来てくれてチケットも完売しましたが、逆の日程だったら全く違った結果になっていたと思います。

――ちなみに、ホリプロさんとしては2025年の大阪万博に向けて何か考えられていることはありますか?

万博自体よりも、やはり2025年に向けて海外観光客が増えてきますから、そこで「大阪に来たついでに何かエンタメ公演を観る」という体験ができるように、大阪での興行自体を盛りあげていきたいという気持ちはありますね!

――では、審査員としてご参加いただく大阪での新生〝レジェンド〟についてご意見をお聞かせください!

すごく楽しみですよ! 私も公演事業の担当役員になったことですし、いい振付、エンタメな振付をするような、実施的に仕事として各方面に紹介できるような振付師やダンサーとの新たな出会いを持てることは嬉しいですね!
生まれ変わった大会で、生まれ変わった年にどういう新しい才能に出会えるか?やはり〝1回目〟というのは非常に楽しみですね!

この業界からのアドバイス!

技術だけを追求しない。作品全体のマネジメントやダンサーを率いるリーダシップを含む、〝人としての魅力〟も重要!

Job File

数々の才能をプロデュース!
「作品からスターを輩出する」という想いのもと、舞台「身毒丸」にて藤原竜也を世に輩出した。

 


ダンサーから芸能界へ。世界的な舞台公演などで活躍するほか、近年ではTVドラマでも活躍!

 

「デスノート THE MUSICAL」企画制作
映画版公開から9年を経て実現された、大人気コミックのミュージカル化。企画、プロデューサーとして作品に深く関わる。近年ではシンガポールや韓国に公演パッケージとして現地キャストで上演もされている。

 

ミュージカル「ビリー・エリオット」企画開発
世界的大ヒットを記録し続けるミュージカルの日本初演版を手がける。1年以上にわたる大規模オーディションを経て、2017年に上演、数々の演劇賞を獲得。2020年夏にも上演が決定している。

 

ミュージカル「生きる」企画開発
黒澤明監督の没後20年を記念し、企画された同監督映画作品「生きる」のミュージカル。グラミー賞受賞の作曲家ジェイソン・ハウランドと日本を代表する演出家の宮本亜門がタッグを組み2018年10月に上演。

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