2025年7月に行われる『Legend Tokyo Chapter.12』本戦大会への出展をかけた東日本予選が、4月27日に開催。
数多くのナンバーイベントがある中でも実力派のコレオグラファーたちが満を持して挑戦し、審査員にこれまで頂点に輝いた歴代〝レジェンド〟らが並ぶ中、全11作品が披露された!
自身の表現力を磨いてきたコレオグラファーたちの表現は多岐にわたり、そのジャンルやテーマは多種多様。ファンタジックな青春ストーリーや哲学的作品、メイド復讐劇など、その作品性はただダンス・ショウにとどまらず、テーマに対する表現の追求が成されていた。
また振付や楽曲、衣装に限らず、パネルや望遠鏡などさまざまな道具類を駆使し自身が描く世界観創りを徹底する作品が連続する。
そして迎えた結果発表、東日本予選にて最優秀作品賞に輝いたのは非常に高い柔軟性と空間を大きく使った構成が特徴的なSORA作品! 次いで準優秀作品賞を選ばれたのは独特な空気感が会場を引きこんだLadyM.Dance Company! さらに入選作品賞には50名を超える大群舞をみせたお蜜作品が選ばれた。また特別選定賞にはKOYA作品とmanatie作品が選出。そして非常にハイレベルな予選大会に、本戦出展権を急遽追加! S E N A作品と山本幸輝作品が選ばれた。
最後に審査員たちから挑戦者たちに「すべての責任は振付師にあるという自覚を持つこと」「ステージに立って世界観をつくっている自覚を忘れないこと」といった激励の言葉が贈られた。夏の〝レジェンド〟本戦ではどんなドラマが生み出されるのか、要注目と言えるだろう!
ALL NUMBER REVIEW
ショーケース部門
SAORI作品「symbol of women」

序盤にはパワフルなスタイルを、中盤にはハットを被りアダルトかつクールな振付、そして後半にはハットを取り豊かな表情をみせ、まさにさまざまな女性らしさの象徴してみせた!
S E N A作品「ENTRANCE」

全ての楽曲をマイケルジャクソンに統一し、音にハマったクールなヒップホップを披露したS E N A作品。軍隊の如くビシッと揃えられたユニゾンとソロや少人数を使い分け、自身のスタイルを見事に顕現してみせた!
ちびあゃ作品「ハピラキ! 〜Angel Of Luck〜」

恋する少女と可愛らしい天使たちの奮闘が描かれたストーリー作。少女を中心にしてはちきれんばかりの大きな表情をみせる天使たちのイタズラが、エンタメ性あふれた群舞へと見事に昇華!
SORA作品「Where I belong」

高い柔軟性を活かしたユニゾンとリフトなど高さのある動きによって高低差を大きく使ったSORA作品。アクロバットすらもタイミングの揃えられたユニゾンは大迫力のパフォーマンスとなった!
manatie作品「青に混ざる時、」

ステージ上でさまざまなドラマを展開しながらも1つのストーリーへと繋げられたmanatie作品。大きな布や光、たくさんの小道具を緻密に計算して使った表現は、まさにイリュージョン!
KOYA作品「Asymmetry」

本予選大会唯一のポッピン作品が登場。アニメーションの要素を含みながら繊細な音にタイミングよくハメられた振付と滑らかに変化していく構成が独自の世界観へと誘ってみせた!
お蜜作品「逝ってらっしゃいませ、ご主人様。」

サディスティックなご主人様と50名を超えるメイド達による復讐劇を描く! 主人とメイドの日常の中にさまざまな感情を隠しながら生活する姿を演出、その大多数がみせるパワーは圧巻!
ちょいな作品「和火 -wabi-」

和楽に合わせ、指先まで意識された民舞×コンテンポラリー作品をみせたちょいな。美しいシルエットが光る斬新な発想によって展開されるフォーメーションとユニゾンは、新たな可能性を見出してくれた!
山本幸輝作品「カゲもカタチもない」

荷物の取り違えを皮切りに物語が始まる山本幸輝作品。布パネルに光によって映し出される影を利用した演出とジャズを主軸とした振付が相乗し、感動を誘う展開をみせてくれた!
LadyM. Dance Company作品「Rise, my fledgling」

序盤から音にハマった振付を独特の緊張感を漂わせながら披露。ジャズをベースとした独自の表現とキレ味抜群のユニゾン、そして豊富なフォーメーションによりその世界へと引きこんでみせた!
タロス作品「名前のないキミと、色を見つけたボク」

カラフルな衣装の中、1人だけが何色にも染まっていない劣等感から少しずつ色をつけていくタロス
作品。表情豊かにコンタクトを用いた構成によって、エンタメ性の高いパフォーマンスをみせた!
入賞作品 発表!
最優秀作品賞:SORA

準優秀作品賞:LadyM. Dance Company

入選作品賞:お蜜

特別選定賞:KOYA

特別選定賞:manatie

本戦出展権 獲得:S E N A

本戦出展権 獲得:山本幸輝

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