「挑戦を続けていく」次世代実力派コレオグラファー、Miyukiに迫る!

インタビュー
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世界で活躍する有名ダンサーが集結する、関西随一の歴史をもつ老舗ストリートダンススタジオ「CAMURO DANCE STUDIO」が年に1度開催するナンバーコンテスト「CAM’ROC」。
本大会にて過去幾度となく入賞を果たし2021年には2位に輝き、2022年3月に梅田芸術劇場で開催されたダンスの祭典『FINAL LEGEND 9』に出展したのがMiyukiだ!
数多くの生徒たちから人気が高く、またさまざまな年代に分けてレッスンを行なう彼女はどのようにして生徒を育てているのだろうか、その全貌に迫る!

Miyuki PROFILE

ジャズを主軸としながらも独特なボディムーブと世界観による圧倒的な作品力で『CAM’ROC 2018』では優勝、さらに2017年度、2021年度の2回にわたって準優勝に輝いている。
また『World Of Dance 2019』大阪予選にて3位入賞をはたす他、数多くのコンテストにおいて入賞を果たし、次世代ホープとして名高い。

邦楽ならではの構成と演出。

——「CAM’ROC」を経て『FINAL LEGEND 9』にご出展されていましたがいかがでしたか?

 もうめちゃくちゃ楽しかったです! 有名なミュージカルなどで使用されているような梅田芸術劇場の大舞台で踊れたことも私自身が制作した作品を出展できたことも、滅多にできる経験ではないので感無量でした。
 会場まで観に来てくださった友人たちからも「行くことができて良かった!」「素敵な作品だった!」など、嬉しい言葉をたくさんいただけましたし、出演してくれたみんなからも「出演できて良かった」ってすごく喜んでくれたので、本当に出展できて良かったです!

——今作は「CAM’ROC」出展作品の再演でしたが、どういった演出をされたのでしょうか?

 まず映像を使用することが可能になり、さらにステージは広くなっただけでなくセットが組まれたので舞台環境が大きく変わっているんです。そこで私がやりたいなと決めたのは、舞台ながらもPVをイメージした演出でした。
 使用楽曲がメッセージ性の強い邦楽なのでその歌詞と一緒にダンスや構成を同時にみせることができたら、双方がリンクして、私が作品に込めた想いもよりクリアになり、観客に伝わりやすくなると思ったんです。そのために文字のフォントやカラーなど、あらゆる面でこだわりぬきましたね。

——歌詞を中心として映像に文字を映しだしている作品はMiyukiさんが唯一でしたね!

 作品数が多くお世話になった先輩方も出展されているからこそ、何かで差をつけないと私の作品は印象に残らなくなってしまうと危惧していたんです。特に日本語の歌詞なのでその意味とリンクした振付にしていかないと、ダンサーにも観客にとっても違和感があると思うんですよ。なので映像として歌詞を視覚化させた映像にしたうえで、歌詞の意味を表現していくような作品にしました。
 正直、邦楽で踊ることが流行っていますし他にも歌詞を映像に表示する演出をされる方はいるかもしれないと思っていたので安心していました(笑)。

「言葉にして伝える」ことで意識させる。

——普段のレッスン内容を教えてください!

 基本的には、ストレッチや筋トレといった基礎トレーニングと振付になりますが、クラスの年齢によってレッスンの仕方を少し変えています。
 全体として私はメリハリのあるレッスンを1番大事にしているのでみんなと楽しめるように、けれども実りのあるように進めています。でも小中学生の子たちはまだふざけてしまうとなかなか集中するまで時間がかかってしまうので、トレーニングや基礎をしっかりやらせて距離が近すぎないようにしていますね。もう少し上の子たちや大人になってくるとメリハリがきくので踊る時は踊る、ふざける時はふざける、トレーニングは集中、みたいに切り換えてレッスンをしています。
 ただ、私のレッスンの基本ベースとしては「楽しかった」って感じてもらえるようにしたいと思っているので、どのレッスンにおいても明るい雰囲気つくりは意識しています。

——メリハリと雰囲気つくりを重視されているんですね!

 私のレッスンは本当にトレーニングがきついんですけど(笑)、だからといって暗い雰囲気にはしたくないので楽しくできるようにしていますね。そしてその後の振付で踊りに活かしてもらえたらと思っています。なのでトレーニングの内容も、私がダンスに活きると感じたら、その日によって変えているんです。大人の多いクラスではピラティスもやっているくらい!
 それから、身体をどう使っているのか意識させるようにしています。例えばストレッチ中に「形だけ真似ている子」と、「どこが硬いか、どこが伸びているのか意識している子」では踊りにも違いが出てくるので、何故このトレーニングをするのか説明するようにしていますね。
 ただ音楽を流して踊るだけでなく、「この振付ってさっきやったこの基礎と繋がるよね」って伝えるだけで「だからこれをやるのか」って理解してくれるんです。そうすると目的が明確になり翌週のレッスンでは集中度も変わるので、ダイレクトに言葉にすることも大事にしていますね。

レッスンの目標はシューティング!?

——レッスンではどのように選曲をしていますか?

 前は洋楽ばかりでしたが最近は邦楽が多いですね。ただレッスンの選曲が本当に難しくて。例えば、昔は先生や先輩方が出演しているイベントを観に行って、使用曲のアーティストを調べてその生徒が使用する、みたいな流れが多かったんです。それが最近はコロナ禍によってイベントが減ってしまい、情報源もSNSが主流になってきて、SNSが流行の中心みたいになってきているんですよ。
 そこで私はSNSを使って「どんな曲で踊りたいか?」をリクエストしてみたんです。そしたらみんなが色々な曲を送ってくれたんです! その中の曲に決めたら生徒たちも喜んでくれて。私は知らなかったアーティストやこんな曲が流行っているんだって知るきっかけにもなって、むしろ私自身がお気に入りになっていることもあります(笑)。
 ですので最近のレッスンの選曲は定期的にSNSでリクエストしてみんなが送ってくれた曲が多いですね。

——振付では意識されていることはありますか?

 「CAMURO DANCE STUDIO」では毎月1回、必ずシューティングを撮影していただけるんですが、その時の服装を視野に入れて作っていますね。
 例えば色だったり楽曲の雰囲気に合わせてゆったりとしたシャツでシンプルにしてみたり、ジャケットのようなセットアップにしてみたり……。そういった衣装を念頭に振付を考えてみると、ジャケットならメンズライクな振付だったり、ゆったりとしたシャツならこんな振付だとシャツの動きが映えるな、っていうイメージが湧いてきます。
 そういうイメージを持っているだけで、ジャケットを着ている時ならではの振付ってどんなのかな、ってコンセプトになって作りやすくなりますね!

——まるで作品制作をしているようですね!

 恐らく衣装を指定してシューティングをしている先生はほとんどいないと思いますね(笑)。ですがシューティングを目標にしてレッスンに来てくれている子も多いんです。それが生徒たちにとっては高いモチベーションを保つことに繋がっているので、作品リハーサルの時のような気持になって臨んでくれているかもしれません。
 衣装はそこまで具体的に指定しているわけではないので、それぞれの個性があってとても面白いですよ。「この子はそれを選ぶのか、かっこいいな」「あの子はいつもオシャレだけど、どこで見つけてくるんだろう」とか、いつしか楽しみの一つになっていますね。

——シューティングまでに衣装を決める時や当日着た時に生徒間の会話にもつながりそうですね!

 それは確かにありますね! 最近のレッスンでも昔から私のレッスンを受けている子が前にいることが多く、その後ろにいる子たちが背中を追うように憧れるようになってきていて、まさに先輩・後輩のような関係性ができているんですよ。
 たわいもない会話だけでただ仲良くなっているというだけではなく、マナーやスタッフさんへの挨拶みたいなダンスとは関係のないところまで教えている、良い関係性になっているんです。
 もちろん、私からダンスを通して伝えることはありますが、生徒間で出来る部分を見守っていることも多いので、レッスンの中でみんなが人間として成長している姿もみれて嬉しいですね!

仲間と勝負をしたい。

——Miyukiさんの今後の展望として何を考えていますか?

 私はやっぱりコンテストにどんどん挑戦していきたいですね! 過去にチャレンジした海外のコンペティションでは優勝できず未練が残っています。また、『CAM’ROC 2021』では2位という結果になってしまったんです。ですので、そのような大人数ナンバーで作品をつくりあげて、優勝に向けて挑戦していきたいですね! 
 ちょうど私が教えていた子たちがだんだんインストラクターなど教える立場にもなってきたので、そんな頼りになる仲間たちと作品力をあげていけたらいいなと思っています。

——コンテストに向けて作品をつくる際、参考にしているものはありますか?

 いろんな方の作品はもちろんですが、テーマパークのショーも参考にしている部分がありますね。アーティストライブなんてダンス作品では想像もしなかった照明の使い方をされているんですよ。それに驚かされ、この使い方をするとこういう映りになるのかって勉強になっています。そういった、普段はただ楽しんでいるところにふとした発見があって参考にしています。割り切って楽しめばいいのに、これは作品に活きるなってつい考えてしまうんですよ(笑)。それくらい勝負したいんだろうなって感じています。
 2019年に挑戦した『Legend UNIVERSE』では審査員賞も受賞することができず悔しい想いをしたので、そのリベンジも果たしたいですね!

INFORMATION

Miyukiのレッスンを受けてみたい方はこちら!

大阪のダンススタジオ|カムロダンススタジオ(CAMURO DANCE STUDIO)
大阪、谷町4丁目4番出口徒歩2分!初心者から上級者まで多彩なジャンルがそろったダンスレッスン!関西一の歴史をもつ大阪を代表するダンススタジオはカムロダンススタジオ。

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