本場のステージを夢みて弱冠17才で渡米したダンサー、Sarah Ito。
今まさにアメリカンドリームの階段を駆け上がろうとしている彼女の、これまで、そしてこれからに迫る。

本名、伊藤沙羅。石川県出身、1999年生まれ。小学生時代にダンスを始め、17才でアメリカへ。現在もロサンゼルスでダンサーとして活動をしている。
中学卒業後、アルバイトで100万円を稼いで17才で渡米!
アメリカでダンサー活動をしようと考えたきっかけを教えてください。
Sarah:ダンス自体は幼少期に母がダンススタジオへ連れて行ってもらったのがきかっけで始めました。母が元々ブラック・ミュージック好きで、ローリン・ヒルやダイアナ・キング、マイケル・ジャクソンなんかを聴いて育ったので、小さい頃からショーの真似事をして遊んだりしていましたね! そんな環境だったので自然と本場アメリカのエンタメ業界に憧れを持つようになったんだと思います。
初めての渡米が17才ということで驚きました!
Sarah:中学2年の授業で、サッカーの三浦知良さんがサッカーをするために高校を卒業しないで本場ブラジルに渡ったという話を知って「私も早くアメリカに行きたい、絶対に行く!」って決めたんです。母に相談したら中学を卒業後に自分で100万稼ぐことを条件に許してもらえて、必死にアルバイトして卒業して約1年後に目標を達成してロサンゼルスに行きました!
その間、ダンスは踊っていたんですか?
Sarah:もちろん。金沢市の大きなスタジオにずっと通っていたのですが、ロサンゼルスに行く前には先生として教えるようにもなっていました。ティーチングの他にもAIさんのツアーオープニングアクトやHOME MADE 家族さんのバックアップなどでダンサーをさせていただいたこともありましたね。1年すごく大変でしたが「アメリカに行きたい、ダンスで夢を叶えたい」って気持ちだけが支えになっていたんだと思います。
ダンスが言葉以上のコミュニケーションツール!
それ以来、数度にわたってアメリカで活動されていますが、現地での生活で大変なことはありましたか?
Sarah:結構楽観的なんで大変なことがあってもそこは強みで、乗り越えられていると思います。ただ、アメリカは本当にいろいろな国からいろいろな価値観を持った人たちが集まっているので、いい人も悪い人もいて……、悲しいことですけど仲いいと思っていた人に平気で裏切られちゃったこともあります。だからどんな人でもコミュニケーションを取るときに100%信じるのは危険。その分、周りに頼ったり流されたりするのではなく、自分の軸をしっかりと持つことが大切だと思いますね。
言葉の壁は感じましたか?
Sarah:最初は英語もほとんどわからなくて、語学学校とかも通っていましたけど、大変でしたね。でも十分に話せない頃から、私にとってはダンスが一番のコミュニケーションツールになっていて、ダンスを通して色んな人と仲良くなれました。それは今でも同じで、言葉以上のものをやり取りできるのがダンスの魅力だなって思います。
様々なチャレンジと有名ダンサーとの交流。
ダンスに関してはどんな活動をされてきたのでしょうか?
Sarah:スタジオに通ったりもしながら、イベントでちょこっと踊らせていただいたり……、昨年には『アメリカン・ダンスアイドル(So You Think You Can Dance)』に出場してTOP24まで進んだりと、トレーニング研鑽を積みながら色々チャレンジいる感じです。
色々なダンサーさんとセッションさせていただけることもあって、Kid Boogieさんや何人か有名なダンサーさんとはコラボ動画も撮らせていただきました!
Instagramを拝見しましたが、様々なスタイルで踊られるんですね!
Sarah:そうですね! ポッピンのテクニックを活かした表現を武器にはしていますが、ジャンルにはこだわらず、セッションする相手に教えてもらってそのスタイルを取り入れたり……、どんな化学反応が起こるのか楽しんでいます。他には自分のプロモーションビデオみたいなものを撮ったりしているのですが、その中でもクリス・ブラウンの楽曲で踊っているものもいくつかあって、それもあってか彼のLIVEステージダンサーとしてお声掛けいただいたんです!
凄いですね! まさにアメリカンドリーム。
Sarah:でも今はビザの関係でお仕事として受けることができないので、泣く泣くお断りしたんです。他にもオマリオンさんはじめ有名なアーティストさんからもお仕事のお話をいただいたり、ダンススタジオからも講師のお誘いをいただくようになってきたので、早くアーティストビザを取得してプロダンサーとして活動したいです!
唯一無二の存在へ。なりたい自分を諦めない!
遂に夢が叶おうとしているんですね!
Sarah:そうですね。ただ、ダンサーと言っても、私の夢はあくまで〝一人のアーティストとしてステージの真ん中に立つこと〟なんです。誰かの脇役ではなく、私自身がアートを作り上げられるような……。
目標にしているアーティストなどはいるんですか?
Sarah:影響を受けたアーティストは何人もいますが「あの人のようになりたい」って感じではなく、自分の中で思い描く〝Sarah Ito〟になりたいって常にイメージしています。なかなか言葉にするのは難しいんですけど〝ワンアンドオンリー〟の存在を目指しています!
最後に日本の若いダンサーに向けてメッセージをお願いします!
Sarah:そうですね。ダンサーの子に限らず、10代の子たちと話す機会があると、夢を持てていなかったり、あっても諦めていたりする子が多いなってよく感じるんですよね。夢は叶えることができると思うし、追い続けるうちに変わることもあると思うんですけど、好きなことやなりたい自分を諦めないで欲しいですね!
力強いメッセージありがとうございました。今後の活躍を楽しみにしております!
Sarah:ありがとうございました!

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