近年のスマホカメラ機能は進化を続け、一眼レフカメラやビデオカメラに匹敵するほど高画質になりました。これにより、スマホでもプロのような動画を撮影することが可能となりました。
スマホによる動画撮影はビデオカメラなどとは異なる操作性になっているので、設定やカメラワークなど違った部分もあります。しかし、基本的な設定や撮影スキルさえ覚えてしまえば、スマホでプロのような動画を撮影することができてしまいます!
そこで今回は、スマホのカメラを使って動画制作・映像制作をする際、まるでプロが撮影したかのような技術力を魅せるコツをご紹介しましょう。
用途に合った解像度
動画を撮影する時に、解像度もとても重要です。スマホの機種によっては、カメラの解像度も設定できますが、基本的に画質が良いフルHD(1920px × 1080px)で撮影すると良いでしょう。ただし、保存の容量が十分にあるか確認しておくことを忘れずに。
撮影する向き
スマホで動画を撮影する際、、縦で撮影した映像をパソコンで再生すると動画自体が小さくなります。このように、動画を再生する機器に合わせて撮影する向きを考慮する必要があります。
例えば、大きな画面に映して観るのであれば、横向きでの撮影が理想的ですが、スマホやタブレットなど縦長のディスプレイで楽しみたい場合、縦動画のほうが観やすく、大きく映ります。
このように、用途によって撮影する向きを変えると良いでしょう。
ホワイトバランスの設定
白い布に太陽があたっているとき、夕日があたっているとき、蛍光灯があたっているときでは、それぞれの白が少し違います。 上の写真では、白い布が夕日よって少しオレンジ色を帯びていますが、スマホでは白が映えていますよね。このように、白いものが白く写るように色の補正をおこなう機能を、ホワイトバランスといいます。
人間の目には、これを自動で補正するという機能が備わっていますが、カメラの場合は設定で補正をします。
スマホのカメラで撮影した時に、全体的に白っぽくなったという経験がある人も多いのではないでしょうか? これはホワイトバランスが適正ではないという状態であることを表しています。
このように、ホワイトバランスをしっかり設定することが大きなポイントになります。基本的にはオートで問題ありませんが、窓際のような外の光と室内の光が混ざる場所では、ホワイトバランスを設定することで色彩のはっきりした映像を撮ることができます。
フォーカス設定
フォーカスは、カメラのピントを合わせることです。スマホのカメラ設定の中にも、フォーカスモードの設定があるので確認してみてください。何も設定していないデフォルトのならオートになっています。しかし、撮影するシーンによってはフォーカスの方法を変更することでよりクオリティの高い映像を撮影することができます。
また、上の写真では奥のテーブルやペン、コーヒーカップにフォーカスを当てていますが、手前のスマホにフォーカスを当てると、印象が変わってきますよね。このようにフォーカスは重要な役割を果たします。
ここで、どのようなフォーカスモードがあるのかご紹介します。
オートモード
多くのスマホがデフォルトだとオートモードになっています。オートモードではカメラが自動的に被写体を検出し、ピントを合わせてくれます。動いている被写体や被写体より手前に物があるという場合はピントが合わせにくくなる可能性もあるので、オートモードでの撮影がベストというわけではありませんが、基本的に失敗はしません。
マクロモード
接写をしたい時に使うモードです。被写体が小さい時や被写体に近づいて撮影をしたい時に便利です。細かいものを撮影したいと考えている場合はマクロモードを使うようにしましょう。
ロックモード
カメラのフォーカスをロックします。ダンスのような動く被写体には向いていませんが、動かない被写体にはフォーカスをロックした方が撮影しやすくなります。フォーカスをロックしておくと、ピントが迷うこともなくなるので動画としてのクオリティも高くなるでしょう。
無限∞モード
無限∞モードは、遠くにあるものにはピントが合いますが、近くのものにピントが合いにくくなるので風景を撮影する時や被写体が遠くにある時に活用できます。
スマホのカメラを使って動画制作、映像制作をする際には、このようにフォーカスの設定を変更できるとさまざまなロケーションやイメージに合わせることができます。用途に合ったフォーカスを選ぶことができれば、動画のクオリティが高くなることでしょう!
撮影時の明るさ
例えば、被写体に影ができてたり、暗くて見えにくい状態になると映像が台無しになってしまいます。そのため、正面から太陽が当たってしまい逆光にならないために、太陽をバックにした順光を意識するようにしましょう。
太陽の光をバックから当てるだけで、周りはぼんやりと、そして被写体の輪郭はハッキリとするのでメリハリのある動画を撮ることが出来ます。
スマホの固定
被写体が動く時、カメラもその動きに合わせて動かすことがあります。しかし、カメラだけを動かすと手ブレが起こります。カメラを動かす時には体ごと動き、肘を体に近づけてスマホを固定し、被写体に焦点を当てながら撮るのがポイントです。
また、長時間スマホで撮影すると手も疲れてしまいます。そこで、動画を撮る時には短い時間でいくつも撮影し、ストックするのがおすすめです。そして、後から編集のときに繋ぎ合わせて動画を作成していくと良いでしょう。
まとめ
スマホのカメラを使って動画制作/映像制作をする際にプロっぽく撮影するためには、このようなポイントを押さえておきましょう。
ここで紹介した基本を知っていれば、応用できるようになります。
要点をおさえて素敵なダンス動画を撮影してみてくださいね。
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