2022年4月28日にリリースされたSEKAI NO OWARI『Habit』は、個性的なダンスが注目の的となりそのMVは1.2億回再生を超えた。そのMVにダンサーの1人として出演しているのが「Shosei Kitamuta」だ。
昨今、自身のinstagramにて人気俳優の父、北村一輝との写真を公開をしたことでも話題となった彼にインタビュー!
Shosei Kitamura PROFILE
さまざまなコレオグラファーより師事し、ヒップホップ、ロッキン、R&Bなどオールマイティーにジャンルを混合させた独自のスタイルを築きあげている。近年では同世代の実力派ダンサーと共にチーム「AUN crew」を結成し、大活躍中。
またJUJUや矢沢永吉をはじめ数々のアーティストのサポートダンサーとして活躍しており、特にSEKAI NO OWARI の 「Habit」やanoの「ちゅ、多様性。」のMVに出演し、話題を呼んだ。
実はダンスが嫌いだった?
——ダンスと出会ったきっかけを教えてください!
大学に入学して、サークル紹介の際にダンスサークルのパフォーマンスがあったんです。それを観たときに「うわ、かっこよ!」って思ったのがきっかけでした。
一緒に観ていた友達に誘われて体験に行ったのですが、内心、自分にできるとは思っていなかったし、高校時代なんてとくにダンスを嫌いって公言していたので、当時の友達には意外って言われますよ(笑)。
その理由も、中学時代には事務所所属だったのですが、演技やダンスのレッスンが嫌いで。当時は「ダンスのレッスンも演技のレッスンも絶対行くもんか、ダンスなんか二度とやるか」って言っていましたね。
それが素直にかっこいいと感じて、友達に「楽しそうだから行こうぜ」って誘ってもらえたから、過去を気にせずに0から楽しめたのかなって今なら感じますね。
嫌いだった反動もあって、気づいたらダンスにのめりこんでいました!
AKIHITOとの出会い
——ダンスジャンルは何になりますか?
今ではヒップホップを主軸にさまざまなジャンルを取り入れたフリースタイルですが、最初はロッキンでした。
それなのに大学2年生の頃、『ENcounter ENgravers』というヒップホップチームに所属していた時期があるんです……(笑)。
——主ジャンルとは異なるチームのメンバーになっていたんですね!
僕の通っていた大学のダンスサークルでは毎年、他サークルとの合流イベントをやっていたのですが、そのバトルに参加していたんです。
当時のジャッジに『ENcounter ENgravers』のAKIHITOさんが務めていました。イベントも終わって終了間際にAKIHITOさんが「深夜にバトルの練習会やってるので、よかったら誰でも来てください」って告知していて。
バトルが好きだった僕にとってはお試しで踊りに行ってたんですが、僕以外みんながヒップホップを踊っていたんですよ! 僕だけがロッキンを踊っていてアウェー感はものすごく感じていました。
それでも和気あいあいとした雰囲気が楽しかったですし、なにより刺激のある練習会でした。その空間があったからこそ今も続けられていると思います。
その縁もあって気づいたら「Legend Tokyo」に『ENcounter ENgravers』のメンバーとして出演していました。
でもの大会は1つのナンバーなのに100名を超えている作品はあるし、会場は横浜アリーナだし、こんな巨大なナンバー作品の大会があるのかとさすがに笑えてきましたね(笑)。その挑戦が結果として、いつかあの舞台に作品を出展したいって目標を掲げることにつながったので、あの時にAKIHITOさんに出会えたことは感謝しています。
踊ってるときは主人公気分!
——普段の生活や舞台上で意識していることはありますか?
踊ってるときは主人公というかアイドル気分。舞台袖から出てきてからは基本的に自分はアイドル、ぐらいの気持ちを持ってるほうが観てる人を惹きつけられるのかなって。だからダンスはもちろんなんですけど、表情にかなり意識していますね。
ダンサーとして生活しようって決めた頃、何の後ろ盾も繋がりもなかったので仕事が本当にありませんでした。どうしたらいいんだろうって悩んだ結果、まずは自分の武器になるような個性をつくろうと思ったんです。
海外のダンサーって表情でも魅せているのが普通だったりするんですけど、日本人って踊りに集中しちゃって顔まで意識していない方も多いんですよ。だからそれだけで目立つことができるし、自分を印象付けやすいんじゃないかと考えてたんです。
「あのときめっちゃ良い表情で踊ってた子だよね」って覚えていただけたら、それだけで嬉しいんですよね!
それが功を奏して、今ではバックダンサーとして呼んでいただけるようになりましたし、気づけば仲間もたくさんできていました!
父の背中をみてきたからこそ、今がある。
——お父さんとの写真やダンス動画は話題になっていましたね!
初めて2人で撮った写真を掲載した時は正直、ドキドキしていました。それまでは仕事の経歴があまりなかったし、親の七光りで仕事をとるためじゃないかって思われそうで出してなかったんです。
もちろん、一緒に踊っている仲間たちにはその時々で話していたりもしましたが、知ったからといって対応が変わることもなかったんです。それならいっそ、公にしてもいいのかなって思えたんですよね。
今では「AUN crew」のみんなだったりこれまで一緒に踊ってきたみんなが、「Shosei Kitamura」として分け隔てなく変わらず接してくれてるから、掲載する勇気を持てました。
——お父さんの存在はShoseiさんにとってどんな影響がありますか?
僕の行動力は父親譲りだろうなって思いますね。あれやりたいこれやりたいってアイデアを行動に移せるのは本当に尊敬していますし、見習っています。
時々、無邪気すぎてそれはどうなんだろうって思うことも息子ながら感じていますけど、やるとなったら中途半端にはしない父なのでその背中をみて学んでいますね。
父は僕が想像できないほどのとてつもない下積み時代を、ひとりでがむしゃらに生き残ってきて今があります。それに比べたら、僕はたくさんの仲間に支えられているので状況は違いますが、同じような道をたどっていて、親子だなと感じることもありますね(笑)。
そんな父に恩返しできるよう、僕もたくさんの挑戦をしてダンサーとして、そして振付師としての活躍をみせてあげたいですね!
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