【大会レポート】第16回日本高校ダンス部選手権ダンススタジアム

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高校ダンス部の日本一を決める『第16回日本高校ダンス部選手権 スーパーカップダンススタジアム』、その出演人数が13人から40人までという大人数で競う部門〝ビッグクラス〟の夏の公式全国大会が8月17日、パシフィコ横浜で開催した!

今や「高校生の部活動」という域を超えて数々のハイレベルなパフォーマンスが披露されており、今年は10地区15大会を勝ちあがった全51校によるパフォーアンスが繰り広げられたこの大会。
その中で、上位入賞した学校のパフォーマンスをレポート!


第8位 大阪府立泉陽高校

映画「すずめの戸締り」の主題歌を使い、楽曲の世界観を体現するかのような神秘的な空気感を漂わせるパフォーマンスを見せた大阪府立泉陽高校が8位に。

楽曲の曲調と展開を丁寧に振付に落とし込み、繊細な音表現と多彩なフォーメーション変化を表現しきる個々の技術も光っていた!


第7位 関西大倉高校

ジャンルレスかつ独特な振付と世界観で会場の空気を引き込んでみせた関西大倉高校が第7位に。

型にはまらない振付やフロア技など、高い身体能力が必要される動きをスムーズに展開し、斬新で奇抜とも言えるポーズや動きが会場の鮮烈な印象を残す。

作品の始まりから終わりまで唯一無二の雰囲気を発してせて、随所にセンスが伺えた!


第6位 沖縄県立小禄高校

沖縄方言で魂を意味する〝マブイ〟をテーマとし、沖縄の伝統芸能の魅力を詰めこんだパフォーマンスを披露した沖縄県立小禄高校が第6位に。

オレンジ色を基調とした、沖縄の伝統衣裳「琉装(りゅうそう)」を彷彿とさせる衣裳に、笠や扇などの小道具も使いこなし、随所に工夫が伺えた。

さらに終盤には衣裳や小道具を巧みに用いた全員の合体技で、舞台上に巨大な龍を表現! 随所に散りばめられた魅せる工夫からは、地元沖縄を代表する意気込みが伝わってくるものであった!


第5位 同志社香里高校

『ダンススタジアム』ビッグクラスでは過去最多優勝を誇るダンス部の名門、同志社香里高校が今大会では第5位に。

〝百花繚乱〟をテーマにWAACKをベースとし、手足を赤く施した衣裳による一糸乱れぬユニゾンと複雑な構成展開は、まさに舞台上に華が咲き乱れるかのようなパフォーマンス。

個々のスキルの高さは何より、歩き姿までも美しく揃えて魅せる姿勢からは、王者としての経験値の高さが伺えた!


第4位 樟蔭高校

どこかオリエンタルな雰囲気を漂わせる衣裳と楽曲を用いた神秘的な世界観で会場の空気を引き込んでみせた樟蔭高校が第4位に。

まるで1つの巨大な生物のように滑らかに展開される振付とフォーメーションに加え、複雑に入り乱れる構成も、一切のノイズが無く円滑に展開されていく。

細部まで行き届いたチームワークと練度の高さが伺えるパフォーマンスであった!


第3位 山村国際高校

タンゴをテーマとしたフリースタイルのダンスで、高校生らしいフレッシュな雰囲気とはひと味違った洗練されたパフォーマンスで魅せた山村国際高校が第3位に。

赤く縁取りされたスカートが印象的なドレスに身を包み、情熱的でありながら見事に統率されたパフォーマンスでクールに魅せる前半。

そして後半は一気に激しく、楽曲の速いテンポに合わせたタイトな振付を展開し、ラストはスピーディーに合わせる怒濤のユニゾンで鮮烈な印象を会場に残してみせた!


準優勝 東京都立三田高校

関東勢としては2012年の山村学園高校以来となる準優勝となった東京都立三田高校。

衣裳や振付、ちょっとした動作も工夫して作りあげられたパフォーマンスは、誰が観ても〝孔雀〟を表現していることが確実に伝わるもの。

このようなテーマのパフォーマンスは下手をしてしまうとアクティングやテーマ表現に偏ってしまいがちではあるものの、流れるように整えられたフォーメーション展開やユニゾンの振り揃えなど、しっかりとダンス面の技術の高さも見せつける。

表現とパフォーマンス力の高さでみごと同校初となる準優勝を掴み取った!


優勝 帝塚山学院高校

今年の近畿大会Bブロックを優勝突破した帝塚山学院高校が、2019年以来4年ぶりとなる優勝を掴み取った。

パフォーマンスの始まりのプリセットから、巨大なオブジェを彷彿とさせるような高さのあるフォーメーションで会場の空気を引き込み、ゆったりとした展開から一気に鬼気迫るスピーディーなユニゾンで空気を一変させる。

また、衣裳の裏地にはペイントが施されており、中盤ではスカートをたくし上げて一列に並び、青い壁面を舞台上に出現させる演出も秀逸。

舞台を大きく使ったユニゾンや身体能力の高さはもちろん、空間のレイアウト技術に長けた総合力でみごと第16回大会の頂点を手にした!


全51校が出場したビッグクラス全国大会。
どの学校のパフォーマンスも高いレベルで磨きあげられており、もはや「ユニゾンは速くて揃って当たり前」、「フォーメーションは複雑に展開して当たり前」というレベルの競い合いになっている。

2分半という時間制限と50秒以上のユニゾンというルールの中で、技術力、表現力、そして総合力など、それぞれの項目で突出した学校が結果を残し、改めて現在の高校ダンス部シーンの成長の早さを感じさせてくれた。

ビッグクラス結果

審査員特別賞 叡明高校(埼玉)
エースコックスーパーカップ特別賞 京都文教高校(京都)
FOD賞 実践学園高校(東京)
産経新聞社賞 宝仙学園高校女子部(東京)
ストリートダンス協会賞 沖縄県立小禄高校(沖縄)

8位 大阪府立泉陽高校(大阪)
7位 関西大倉高校(大阪)
6位 沖縄県立小禄高校(沖縄)
5位 同志社香里高校(大阪)
4位 樟蔭高校(大阪)
3位 山村国際高校(埼玉)

準優勝
東京都立三田高校(東京)

優勝
帝塚山学院高校(大阪)

写真提供:Dance Staduim


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優勝校の帝塚山学院高校ダンス部が
ティーンズ・ゲストとして出演!

『Legend Tokyo Chapter.11』
2023年9月17日(日)~18日(月・祝)
大宮・ソニックシティホール

公式サイト

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