〝名作の再演〟をテーマとし、開催7年目を迎えたダンス・エンターテインメント公演『FINAL LEGEND』。コレオグラファーを紅組、白組に分けて、それぞれ同じテーマの作品同士が激突、数々の至高の作品が繰り広げられていく! 今回はそのレポート後編、残りの作品群の様子とお伝えしていきましょう!
contents.4 全作品レビュー! その2
歴代レジェンド対決! ピンク組の乱入!?
Memorable MomentとENcounter Engraversの歴代レジェンド対決の対戦前のトーク中に、avecooが乱入し、紅でも白でもない〝ピンク組〟として参戦することを宣言! 各総大将を含め、この瞬間ステージ上に歴代レジェンドが5組もいる奇跡的な瞬間が!
avecoo作品「ヘルターアベルター」
岡崎京子原作の衝撃作「へルター・スケルター」の映画をモチーフにavecooワールドが炸裂! 大掛かりな衣装から、過激な衣装まで、ビッチな世界観を漂わせながらも、落ちていく女の人生を高い構成力とパワーのある振付で、エンタメ作品に昇華させていた!
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Memorable Moment作品「NIPPON CHACHACHA ~TSUNAGU~」
かつて〝レジェンド〟本戦にてゲスト作品として1度だけ披露された作品が、パワーアップして蘇る! パフォーマーKANA∞の操るフラフープが、万博のオープニングを思わせる壮大な世界観をより一層際立て、新時代の幕開けに特大の元気を与えてくれた!
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ENcounter ENgravers作品「かっせ!」
〝パーフェクト・レジェンド〟ENcounter ENgraversは、Chapter.8大会のオープニングをさらに進化させた作品!白組コレオグラファーも全員登場し、スピード感のある軽快なルーティンと、客席を巻き込んだ演出で会場を大いに盛りあげた!
アメリカン・カルチャー対決! HI-SAE VS Anri!
HI-SAE作品「喧嘩上等!」
関西フィメールロッカーのHi-SAEはタイトル通り、ソレっぽい風貌のヤンキーたちが、あえてベタなマイケル・ジャクソンの名曲に合わせて対決するエンタメ作品! 紅白コレオたちや対戦相手であるAnriもエキストラとして登場するなど、粋な演出で会場を盛り上げた!
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Anri作品「This is how we BURLESQUE.」
華やかなショースタイルのコレオグラファーとして活躍目覚ましいAnriが披露したのは、Chapter.4大会で披露した5年前の代表作を、女性ダンサーメインの構成にした作品。セクシーなバーレスクの世界を、小学生から大人まで幅広い年齢層のメンバーで魅せきった!
東西・和のパイオニア対決! KYON VS HIDETOMO!
KYON(魅華月)作品「極楽」
〝和〟作品のパイオニアとして京都で活躍するKYONは、Chapter.8大会でも審査員賞を獲得した、死後の世界を描いた作品を披露! 大陸の影響を思わせる和の表現や舞台装置の回転機構を効果的に使ったオープニングなど、よりディープな世界観へいざなってくれた。
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HIDETOMO作品「新井風味」
和のテイストの作品に定評のあるHIDETOMOは、Chapter.1大会で海外審査員賞を獲得した作品に、さらに和伝統の舞やLED扇子を取り入れた作品を引っ提げて登場! 艶やかな衣装や、圧巻の群舞で壮大な和風ダンス・ショウに仕上げていた!
歴代セミ・レジェンド対決! Fly Six B VS MAR & Good Time Company!
Fly Six B作品「The Haunted House ~100人目への招待状~」
国内屈指のコレオチームとして名高いFly Six Bは、自らの代表作に映画「リメンバー・ミー」の世界観を織り交ぜて再演! メキシコにおける死後の世界観を色鮮やかに表現し、ガイコツ型のロボットも登場するなど、規格外の豪華ステージに会場も驚愕!
VS
MAR & Good Time Company作品「HipHop Orchestra -WORLD OF DANCE version-」
キッズダンサー育成のカリスマMARが披露したのは、ストンプやブレイキンを織り交ぜた踊るオーケストラ作品! 〝レジェンド〟や世界大会でも受賞歴のあるこの作品は、パフォーマーKANA∞とのコラボと、磨き上げられたスキルでより迫力の進化を遂げていた!
紅白・新世紀の才能対決! 松田鼓童 VS アストコ!
松田鼓童(nts)作品「僕らはみんな生きている」
Chapter.7大会にて審査員賞2冠を獲得した松田鼓動が〝ファイナル〟に初登場! いくつものドラマを1度に見るようなステージ構成と、ダンサーのはけ方まで作品のうちというような緻密な振付。ライブ・ペインティングも取り入れた演出で伝える、ハートフルな人生賛歌は秀逸!
VS
アストコ作品「サラバ学生」
Chapter.8大会にてトリプル受賞を果たした奇才デュオ・アストコが贈る、社会に旅立つ若者の心情を描いた名作が見参! 途中、井上陽水?も登場するなど、恒例の〝ファイナル〟ならではの悪ふざけ(!?)も散りばめられ、会場の笑いをさらっていた!
「紅組」「白組」総大将対決対決! MIWA VS 梅棒!
梅棒作品「パパ、I LOVE YOU」
白組のトリを飾るのはもちろん梅棒! パパと娘の親子愛を描き、日本全国で大きな感動を起こしてきた名作を、初演の舞台アンフィシアターで完全に再現! 気持ちの入った熱いユニゾンと、ベタながらもツボをつくストーリー展開は会場の涙を誘った!
VS
MIWA作品「美惒祭」
8代目レジェンドに輝いた記憶も新しいMIWAは、その名作を早くも再演! 終盤には奈落から大がかりな山車(?)に乗ってMIWA本人も登場し、紅組コレオも全員登場するなどサービス精神大爆発! これでもかと繰り広げられる盛大な演出で公演の大トリを飾ってくれた!
グランドフィナーレ&結果発表!
公演のフィナーレは〝紅白合戦〟ならではの結果発表! 来場者からの投票を集計し、ガチンコ勝負となったこの対決、3公演中白組が2回、紅組が1回の優勝となり、両組に大きな拍手が贈られ、公演は幕を閉じた。
白組は2回勝利、完全勝利に一歩届かなかったもののこの結果はさすが!
勝利した組にだけ許された、コレオグラファーたちによるウィニング・ラン!
千秋楽公演の結果発表後には、紅組の勝利とともに芸術監督を務めたMIWAを讃える胴上げも!
FINAL LEGEND Ⅶ
2019.4.6(土)-7(日) @舞浜アンフィシアター
大会公式サイト http://legend-tokyo.com/final/
information
2020年開催の『FINAL LEGEND 8』は東海・関東で開催決定! 参加出展作品は「Legend NEXT」公式サイトにて!
- 『FINAL LEGEND 8』東海公演:2020年5月2日(土)-3日(日)@東海市芸術劇場
- 『FINAL LEGEND 8』関東公演:2020年5月16日(土)-17日(日)@さいたま市民会館おおみや
作品参加エントリー 「Legend NEXT」公式サイト https://legend-creative.jp/next/
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