スポーツ庁後援のもと、自ら踊るだけでなく〝観て学ぶ〟ことをコンセプトとし、全国から選抜さえた高校ダンス部が日本一を競い合う『日本ダンス大会』! 年々レベルが高くなるなか迎えた第7回大会では、昨年入賞したシード校の14校にビデオ予選を勝ち抜いた33校を加えた47校が激突! ハイレベルな演技が続く中、京都文教高等学校が優勝に輝き、日本一の栄冠と最高峰のダンス作品が集まるビッグイベント『Legend UNIVERSE』へのゲスト出演権を手にした!
そもそも、日本ダンス大会とは!?
高校ダンス部を対象としたオールジャンルのダンス・コンペティション。映像審査を経た全国のダンス部が参加し、ダンススキル・構成力・協調性・印象・教育的側面の5項目による評価で審査される。また「観て学ぶ」のコンセプトのもと、国内外のイベントから選抜された作品もエキシビションとして披露される。
Point!!>>>
- 優勝校には様々な副賞と『Legend UNIVERSE』へのゲスト作品出展権が付与!
- 「観て学ぶ」がコンセプトのため一般観覧はなく、観客はすべて出演者!
- 全ての学校の得点が、まさに通信簿のように項目ごとに公表される!
等身大だからこそ生まれる、高校生らの心ゆさぶるダンス作品!
テーマや表現方法など、年々その幅を広げ、バラエティ豊かになっていく本大会も第7回を迎え、前回第6回からさらなる進化を遂げた!
この日、全国から選ばれた高校ダンス部が集まった第7回大会の会場は雨天にもかかわらず、参加者の熱気で会場内だけ気温が上がったように熱量の高い空気に満ちていた。このステージのために日々練習を重ね、緊張しつつも自信に満ちた表情で自らの出番を今か今かと待つ各校の生徒たち。積み重ねた練習の成果が存分に発揮された作品たちは、技術的にも精神的にも高められた上に等身大の心情表現が乗り、観る者の心を激しく揺さぶることになる。例年に比べてテーマも多岐にわたり、個性的でユニークなレベルの高いパフォーマンスの数々に審査員たちは頭を悩ませていた。
そして、全国から集まった大会史上最多の出場47校の頂点に立ったのは京都文教高等学校! ピタリとそろった圧巻のパフォーマンスで第3回大会以来2度目の高校ダンス部の日本一の座を掴み取った!
「学び」をテーマに掲げる本大会を象徴するように、演技を終えた生徒たちの口からは「あの学校のように踊りたい」「来年はもっとうまくなりたい」と自らの成長を求める声が聞こえていた。第8回大会でそんな彼らがどこまで成長しているのか。更なる進化から目が離せない!
高校ダンス部コンペティション部門 審査結果!
優勝&審査員長特別賞/京都文教高等学校「敗者復活戦自由形」
観せるを越えた魅せる表現! 総合力の勝利!
テンポの速い曲に乗せたスピード感あふれるロッキン作品を披露! 高速の振付を技術だけでなく心まで合わせた京都文教高等学校が初優勝と審査員長賞をダブル受賞! この大会にかける気合い、心からの叫びが、審査員に届いた!
優勝校には、『Legend UNIVERSE』ゲスト出演権をはじめ多くの副賞が贈られたほか、優勝の証として大きな文部科学大臣杯や優勝旗が授与された!
なんでもいいから賞をもらえたらいいなと思いましたが、まさか一番いい賞をいただけるとは思っていなかったのでとてもうれしいです。準備期間が短くて不安だったのですが、大好きな仲間、先輩、先生方とここまで来られて幸せです。
準優勝&長濱佳孝賞/東京都立狛江高等学校「魔女」
舞い踊るおしゃれな魔女! 完成された世界観!
群舞の揃い方などの技術面はもちろん表情や仕草といった情感までを表現し、ステージの魅せ方にもこだわりが感じられた貫禄のパフォーマンス!
第3位/大阪府立久米田高等学校「我道」
前回覇者が魅せる、ミステリアス・パーティ!
黒のマスクで顔を隠した力強いパフォーマンス! 統率の取れた群舞や正確な技術が作品に込められた想いをさらに強固なものとして存在感を放った!
バラエティ豊かな入賞作品たち!
●岩井智子賞/埼玉県立杉戸高等学校「目指す西の果て-go WESTSIDE, young man!-」
男女の体格差を活かした見事な構成力。ウェッサイをテーマにオールドスクールの雰囲気を表現した!
●羽柴多賀子賞/沖縄県立北中城高等学校「Party Night」
ジャケットに身を包み、ワック、ロックの特徴を活かした振付で沖縄の熱を余すことなく伝え切った!
●角田美和賞/駒沢大学高等学校「メルト」
ジャズ未経験者ばかりで始まったチームが見事なユニゾンで恋する女の子の乙女心を見事に表現した!
●永利真弓賞/大阪府立柴島高等学校「miss you」
難しい邦楽の一曲使いにおいても自分たちの表現を突き詰め物語を踊りきる。視覚に訴える作品であった!
●寺川綾賞/大阪市立汎愛高等学校「黒豹」
伸びやかな動きと乱れることのないフォーメーションが見事。はつらつとした踊りで美しい黒豹を表現!
●競技委員長賞/千葉敬愛高等学校「月光(ムーンライト)」
それぞれの要素の正確さ、全体的な魅せ方など競技ダンスとしての表現が頭ひとつ抜けている実力作品!
●REACH BEYOND賞/京都明徳高等学校「Sing Sing Sing」
静と動の抜群の使い分けでメリハリをきかせた、高い技術力に裏打ちされたパフォーマンス!
●蝶理特別賞/鎮西高等学校「We want to help you.」
昨年の優勝校としての貫禄を感じさせる高いテクニックで、強いメッセージを表現した作品!
●MIZUNO特別賞/北九州市立高等学校「YELLOW FUNK」
細かく音を取り、隣との距離のない立ち位置で激しいファンクを踊りきる迫力ある作品を完成させた!
全出演校の順位、結果一覧!
全出演校の順位、各項目の点数など詳細結果は大会公式HPで公開されている!
審査員長は欅坂46の振付師としても有名なTAKAHIRO氏!
有名振付師、上野隆博(TAKAHIRO)からの総評!
大会プロデューサー/審査員長:上野隆博(TAKAHIRO)
<プロフィール> 米国アポロシアターTVコンテストにて番組史上初の9連覇を成し遂げ、その後マドンナ専属ダンサーや世界陸上大阪大会の開会式の振付など世界的に活躍。現在は欅坂46を中心に著名アーティストやTV、舞台の振付まで幅広く活動している。
まず最初に、この大会に、ダンスに、心と時間を使ってくれてありがとう。今回もたくさんいいチームがありました。その中で京都文教高等学校が優勝したのは、コンテストとしての魅せ方ができたことと、コンテストとしての魅せ方を越えてきたこと、この2点で抜きんでていたからです。
難しい技術を誰か一人ではなくみんなが振付をそろえてきてその上でさらに自分たちらしさを上乗せした表現をしていたこと、そしてかっこいいとかを越えて〝生きている〟ということを感じるパフォーマンスだったからこそ僕自身も彼らが優勝だなと思いました。来年に向けて皆さんもこの2点を意識してダンスを続けてください。
全国の高校ダンス部員へ、審査委員長からアドバイス!
★ 総合力を高めること
審査には技術、構成、ユニゾン、表現性、共有性という複数の項目が存在しているので、どれを伸ばしていけば自分たちが勝てるのかということをきちんと分析して対策することが必要です。総合点が高いチームが優勝するので今日の結果を正直に見つめて強み弱みをしっかり考えて来年に向かっていってください。
★「3つの勇気」を大切に
大会で勝つためには3つの勇気が大切です。1受け入れる勇気、2自分たちを信じる勇気、3明日に進む勇気――。今日の結果を受け入れて素直に考える。その中でよかったことはよかったと自分たちを信じる。そして、今日ここであきらめないように明日へ進むこと。これらを忘れずにこれからも挑戦し続けてください。
高校ダンス部の演技だけでは終わらないのが『日本ダンス大会』!
『日本ダンス大会』では、ダンス部のお手本になるようなプロフェッショナルが創りあげた豪華ダンス作品がゲストとして登場する。 その様子はレポート記事【後編】で!
>> 全国から47校の高校ダンス部が集結。『第7回 日本ダンス大会』レポート!【後編】
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