永久保存版!ダンスステージ基礎講座入門編

ノウハウ
スポンサーリンク

ダンサーとして活動する上で、絶対不可欠な舞台に関する知識。現場で先輩ダンサーの言動から断片的に教わることはあっても、きちんと体系立てて学べる環境や機会はほとんどありません。そこで、様々なステージで活躍するダンサーとなるために必要な基礎知識を厳選してご紹介!

○1 間(いっけん)
舞台では長さを示す際に、センチやメートル ではなく、尺貫法という単位を使用する。1間は約 180cmで、図面では1マスが1間であることが多い。他に1尺(約 30cm)、1寸(約 3cm)などがある。

○場ミリ(ばみり)
人や道具の位置など、舞台上につけた目印のこと。舞台の前後に立ち位置の目安として設置する番号もその1つで、センターを0として、 上手下手に向かい一般的に半間(約 90cm)ずつ、1、2、3、と振っていく。また、舞台の中央には「ヘソ」と呼ばれる×マークが付けられる。

○バトン
照明や幕、舞台美術などを設置するために、頭上に吊り下げられているパイプ。かなりの重量があるため、昇降させる際はバトンの下に入らないように十分注意する。

○ホリゾント幕、大黒幕
ホリゾント幕(通称、ホリ)は舞台の一番奥にある大きな白幕で、照明や映像を当てることでさまざまな背景を表現できる。また、それを隠すようにすぐ前に設置されている大きな黒い幕が大黒幕(通称、おおぐろ)と呼ばれ、これを昇降させることで白と黒を切り替えることができる。

○袖幕
主に舞台の袖中(裏側)を隠すために、袖に吊ってある黒い幕。前から1袖、2袖など出ハケ口を示す際にも呼ばれる。

○緞帳、暗転幕
オペラカーテンとも言われ、舞台の最前列で客席から舞台を隠す大きな幕のことで、大抵の場合、開演前は閉まっている。主に色やデザインなど装飾がされており、会場によってその見た目が異なる。また、そのすぐ後ろには大きな黒い幕(暗転幕)があり、舞台転換などの際に使用される。

○山台
舞台に高低差を付けるために組まれるひな壇型の舞台セットで、大型のライブや舞台公演でよく使用される。舞台セットとしては他に、演劇などで使用されるシチュエーション型やシンプルな箱や板などを場面によって様々なものに見立てる抽象型があり、逆に何も舞台美術がない状態を平舞台(ひらぶたい)と呼ぶ。

○アクティングエリア
ステージ上で出演者がパフォーマンスをして、 観客から見ることのできる範囲。間口(上下の袖幕の間隔)やセットの大きさや作り方によって、パフォーマンスできる場所や人数が変わる。

○リノ
リノリュームシートの略。ダンサーの膝や足裏を守るために舞台床面に敷かれるシート。バレエシートと呼ばれることもある。決して安くないので、汚したり傷つけたりしないように注意しよう。黒、グレー、白などカラーバリエーションがある。

○板付き
板=舞台のことで、演目が始まった時に舞台の上に演者が立っていること。また、音楽に続いて演者が登場することを音先きと呼ぶ。

○ハケる
舞台上から演者がいなくなること、また道具 などを片付けること。舞台上の演者がハケて演目が終わることハケ終わり、出たまま終わることを板終わりなどと呼ぶ。

○見切れる
客席から舞台裏が見えてしまうこと。また、本来見えてはいけないもの人物や道具が見えてしまうこと。場ミリが付けられていることもあるが、袖で待機している際は気を付けよう。

○場当たり
出ハケの導線や立ち位置、フォーメーションの距離感などを本番同様の舞台で確認すること。事故や怪我がないよう危険箇所などもチェックしよう。

○テクリハ
テクニカルリハーサルの略で、照明や音響、道具の転換などを技術系スタッフと確認すること。主に場当たりと並行して行われるが、舞台監督や演出家、振付師の指示で進行するので、勝手な行動はNG!

○通しリハ(ランスルー)
キャストとスタッフが全体の流れや問題点を整理・確認するためのリハーサル。本来は最初から最後まで通す形式を指すが、曲やシーンで区切りながら進める場合もある。

○ゲネプロ
ドイツ語のゲネラルプローベの略で、本番通りに行なう舞台リハーサルのこと。全セクションの最終チェックで、ダンサーも本番と同様の衣装やメイクを施して参加する。

実際は現場によって環境や呼び方が若干異なる場合も。上記は最低限の知識として押さえておこう! また、振付などに興味がある人は、より幅広く、深い知識が求められるので、照明など作品づくりに必要な知識も積極的に調べてみよう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました