【東京公演レポート】『曇天ガエシ』は梅棒史上最大規模で展開する特濃ファンタジー超大作!

舞台レポート
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ダンス×演劇×J-POPによるパフォーマンスを武器に活動するエンターテインメント集団〝梅棒うめぼう〟の公演が開幕!

第16弾となる今作『曇天ガエシ』は、これまで以上に多くの豪華客演陣を迎え、なんと3都市4会場で上演される(東京公演は終演)完全新作。

一度観ればすべてが分かる、でも何度も劇場に足を運びたくなる程に見どころ満載すぎるこの公演の様子を、ほんの少しだけレポートしよう!

俳優、振付師、演出家、DJなど、さまざまな方面で活躍するメンバーからなるダンス・エンターテインメント集団。嵐やAKB48といったアーティストライブや、宝塚歌劇団に2.5次元作品やTV・映画等の振付や演出として活動するほか、俳優として多くの舞台公演で活躍するメンバーも。そして何よりの特徴は、さまざまなJ-POPにのせて繰り広げられるダンスと演劇(芝居)で、セリフを(ほぼ)使わずにストーリーを展開する舞台公演だ!

【ご注意】本記事には以降一部に、配役や役名等のネタバレが含まれます。


キャスト紹介を兼ねたオープニングも見どころのひとつ。ラストは恒例の梅棒メンバーによるダンスシーン!

あらすじ

サイバーパンクと和が融合するファンタジー超大作!

“オウゴン”の採掘により発展した国「ジパングリ」で、王の妻によるクーデターが勃発。跡継ぎだったメツ王子は物心つかないうちに王宮を追われ、行方不明に。
それから十数年…
女王の圧政に苦しむ人々の救いは、国からオウゴンを盗み出し民に分け与える義賊集団「マサゴ」だった。その中に、成長し街を飛び回るメツの姿が。
一方、武力で圧政を覆そうとするテロ組織「クニクズシ」も怪しい動きを見せていた。
ある日、メツは女王の息子であるヌューダ王子と偶然街で出会い、運命の歯車が回り出す。
果たしてこの国の行く末はいかに…

『曇天ガエシ』公演特設サイトより
コンビネーション抜群の軽快な語りで物語の世界へ誘ってくれる2人組〝NewTuber〟「シュワローズ」のジョアン(梅澤裕介)とルミル(えりなっち)。

劇場に入ってまず目に飛び込んでくるのが、サイバーパンク感がほとばしる舞台セット。細かいディテールまでこだわった美術に、各所に隠されたギミックと物語が進むにつれて様々な驚きを与えてくれる!

「マサゴ」のエース格であるメツ(千葉涼平)と棟梁のイイエモン(鳥越裕貴)、そしてそれを追う「ブギョーショ」の4人(左から野田裕貴、後藤健流、YOU、泰智)。

そして、〝強すぎる個性〟を持ったキャストたちが登場するのも梅棒公演の魅力!

物語の中心となるのは、民衆のヒーローとして活躍する義賊グループ「マサゴ」、舞台となる国「ジパングリ」を王家として統べる「チョウテイ」とそこに仕え国の治安を守る「ブギョーショ」。2人組〝NewTuber〟の「シュワローズ」にそして謎の超危険なテロ集団「クニクズシ」……。

それぞれの思惑がどのように絡み合って物語を展開していくのか、それを想像しながら観るのも梅棒作品の楽しみ方の1つと言えるだろう。

イイエモンとメツを中心に、ゴゴクリ(遠山晶司)、トリプトン(Sota)、ナチャ(MIKU)と個性豊かな「マサゴ」のメンバー。数奇な運命に導かれてジパングリ王子のヌューダ(鶴野輝一)が彼らと出会うことで物語は大きく動き出す。

そして、梅棒といえば作り込まれたストーリーと共に、J-POPに乗せて展開されるダンスシーン!

物語の展開にマッチした曲調と不意にバチっとはまって客席を沸かせる歌詞。ジャズダンスをベースとしながらも多彩なジャンルを織り交ぜて披露される踊りは、観る者を飽きさせることなく物語を紡いでいく!

国に仇なすものを容赦なく粛清する女王の側近ジュウロク(塩野拓矢)。部下であるブギョーショのメンバーも一糸乱れぬダンスを披露!

シリアスなシーンの中でも〝笑い〟や〝驚き〟などを忘れず、頭を空っぽにして楽しめのも梅棒ならでは!

溺愛しすぎて過保護な女王マチャナ(音くり寿)と世間知らずで純粋無垢に育った王子ヌューダ(鶴野輝一)が周囲を翻弄する様子に大爆笑!
強烈すぎるキャラクターとパフォーマンスで異彩を放つテロ集団「クニクズシ」のイロハ(天野一輝)、ジョジョジ(上西隆史)、ソケビッチ(IG)。

頭を空っぽにして楽しめる、エンターテインメントの真髄が味わえる梅棒ならではの作品と言えるだろう。

繊細なアクティングと大迫力のブレイクダンスで複雑な感情の波をみごとに表現する千葉涼平。
音くり寿の〝これぞ元宝塚歌劇団〟という圧巻のパフォーマンスに客席からは割れんばかりの拍手!
普段の爽やかなイメージとは真逆。憎しみに支配された「クニクズシ」のリーダー、アヤトビを演じた多和田任益にギャップ萌え!?
壮絶な過去を秘めた「マサゴ」の結成メンバー、モンタス(櫻井竜彦)、ブレッドール(akane)、イイエモン(鳥越裕貴)。

規模も濃度も過去最上級と言っても過言ではない、見どころで満載の梅棒最新作『曇天ガエシ』。本記事では紹介できないポイントも盛りだくさんなので、生の舞台でしか味わえない魅力を体感しに、劇場に足を運んでみてはいかがでしょうか?


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梅棒 16th showdown『曇天ガエシ』
 大阪公演・2023年3月31日(金)~4月2日(日) 森ノ宮ピロティホール
 愛知公演・2023年4月8日(土)~9日(日) 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール

【作・演出】
伊藤今人(梅棒) 

【振付・監修】
梅棒

【出演】
梅澤裕介、鶴野輝一、遠山晶司、塩野拓矢、櫻井竜彦、天野一輝、野田裕貴、多和田任益(以上、梅棒)
千葉涼平(w-inds.)、音くり寿、鳥越裕貴、YOU、後藤健流、IG、上西隆史(AIRFOOTWORKS)、泰智(KoRocK)、えりなっち、akane、MIKU、Sota(GANMI)

【チケット料金(税込・全席指定)
S席:9,300円
U-25サービスエリア当日引換券:4,000円 ※25歳以下限定・当日身分証明書要提示

▼『曇天ガエシ』公演特設サイト
http://umebou16th.dynamize.net/

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