鬼才振付師avecoo、禁断と衝撃の連載企画!
『Legend Tokyo Chapter.7』を制した、7代目〝レジェンド〟avecooの連載企画第3弾! レアな特別ゲストをお呼びし、あんなことやこんなこと・・・・・・ギリギリまで語っちゃいます♪ なんと今回は主人が自らの職権を乱用して憧れの男性にオファー。メロメロな7代目〝レジェンド〟の運命やいかに!?
この部屋の主人は……avecooさん!
avecoo (写真右)
アーティストのバックアップや振付を行なう一方、ダンススクールでは愛のこもった熱い指導で人気を集める。また作品づくりにおいても、JAZZ FUNKスタイルと強烈な世界観、圧巻のステージングを武器に、唯一無二のクリエイティビティを発揮している。仕事のストレスを抱え、今宵も2丁目の街に消えていく・・・・・・。
➤ instagram/avecoo
今回のお客様は……凰華 麗さん!
凰華 麗/おうか れい(写真左)
歌舞伎町にある大人気ホストクラブAPiTS代表。熊本からホストになるために上京。現在はNo.1まで上り詰め、店舗の代表も務める傍ら、端整なルックスと抜群のスタイル、高いファッションセンスを活かし、モデルとしても活躍。従来のホストのイメージを覆す、カジュアルで親しみやすい〝ネオホスト〟の先駆け的存在。
➤ instagram/reiouka
avecoo × 凰華 麗
avecoo:ああああああああ、緊張するっ!! 麗さまぁ♥
avecooさん、落ち着いてください。早速お伺いしますが、麗さんはなぜホストになられたんですか?
麗: 二十歳になってすぐだったんですけど、たまたまテレビでホストが出ている番組を観て、単純に「俺も稼ぎたい」と思ったのがきっかけです。もう2日後には上京していました!
avecoo:凄い行動力。いまはもうお店の代表までされていますが、どのようにここまで来たのですか?
麗:タイミングが悪かったのか、俺が入って1週間したらさらに新人が10人くらい入ってきていきなり先輩になりました(笑) 自分自身もまだ何も分からないレベルなのに、後輩たちを教育しなくてはいけなくて大変でしたけど、めちゃくちゃ頑張りましたね。それからも売れてNo.1になるまでは結構時間がかかって・・・・・・、代表もここ2年くらいです。
avecoo:アタイも15で東京に出てきて、一人前だと思えるようになったのがここ数年なので共感します!
接客の極意や仕事をする上でのポリシーを教えてください!
麗:接客っていうのは、ホストとしては息をするのと同じくらい当たり前にできなきゃいけないことで、テクニックなどはもはや意識していないですね。それに俺は変にポリシーとかもないタイプなんで、シンプルにまた来てもらえるにはどうしたらいいかとか、代表としてお店を成長させるにはどうしたらいいか、そういたことを考えてはいます。
avecoo:あー、ダンスの世界ではそこまで考えられる人はほんの少しだと思います。共通しているのはどちらも〝人気商売〟だという部分ですけど、ダンサーはスキルばかり気にして、いわゆる営業することの大切さを理解して実行している人が少ない気がしますね。
指名を取るコツなどはあるのでしょうか?
麗:その場を楽しませるっていうのは俺じゃなくて誰でもできるから、前回話した内容を踏まえた上での接客を心がければ、そのお客さんにとって特別な存在になれますよね。ホストといってもお店や個人によってスタイルはバラバラだけど、そこは基本的な部分なので後輩を指導するときにもよく言います。
avecoo:覚えていてくれたら嬉しいですし、ちゃんと見てくれてると感じられますもんね! 私も長くレッスンに通ってもらえる方がお互いにWin-Winなので、自分にしかできない教え方や生徒との関係性は大事にしています。
麗:ホストでも、「指名=お金」としか考えられないやつは、それが行動や発言にも表れてきちゃうし、結果として成功しないですよ。
相手を想って、特別な存在になることが大切。(凰華 麗)
麗さんからavecooさんに質問などはありますか?
麗:『Legend Tokyo』での作品も観させていただきましたが、いままでバーレスクみたいなものしか観たことが無かったから、何かを訴えたいことを表現する作品というのを初めて観て、衝撃を受けました。avecooさんが踊られているのなんというジャンルになるんですか?
avecoo:ジャズファンクという、ジャズの中でもキレがあって、アーティストのPVやライブのバックでよく踊られるスタイルです。でもダンス業界以外でお仕事をするときや今も感じましたが、ジャンルとかマニアックな技術とかよりも、その人の人間性やコミュニケーション能力が求められるんだなと思いましす。
麗:どの業界でも同じかもしれませんね。
avecoo:私も自分でカンパニーをやっていて、メンバーを育てるときにそこは重視します。逆にどんなにスキルがあっても、人間的に未来が見えないときは辞めてもらう事もあるんです。
麗:それはすごいね。俺はそこまでできないというか、できない子にもなにか頑張れる役割やチャンスを与えたいし・・・・・・。実はあまり他人を見る目がなくて、痛い目にあって初めて気付くこともあります(苦)
avecoo:上に立つって難しいですよね。
麗:どうしても同じ方向を向けないやつが数人いても仕方ないと思うし、それでも訴え続ければいつか、って考えてます。ただ、お店の規模がもっと大きくなれば、どうしても合わない子は切るって選択もできるようになるかも知れませんね。
ダンスもホストも人気商売、人間性の勝負!(avecoo)
麗さんは〝ネオホスト〟という新しいスタイルの先駆者的存在ですが、近年の業界的な風潮を教えてください!
麗:逆に聞きたいんですけど、従来のホストやネオホストってどんなイメージですか?
avecoo:いわゆるホストは同じような格好をしていてチャラい、女を食い物にしてる男みたいな! ネオホストは格好もカジュアルだし、親しみを持てるイメージですね。アイドルで例えると、AKB48みたいな、比較的身近な存在。
麗:確かに敷居は低くなったし、よく大学生の女の子とかが遊びに来るくらい、ウチみたいに価格帯にも遊びやすいお店は増えました。逆にホスト側も金持ちになるってガツガツしているやつだけじゃなくて、芸能関係に興味があってそのための階段として考えていたり、いろんな考え方をもったホストが増えてきているというのも聞きますね。
もっとお聞きしたいところですが、最後に、今後の展望などをお聞かせください!
麗:実はもう少ししたらナンバー争いから卒業して、代表業により専念していくつもりなんです。育成とか、お店の拡大とか・・・・・・。
avecoo:そういう世代交代があるんですね! ダンス業界はどんどん下から詰まってきていて大変です(苦)
麗:でも水商売の世界も一時期に比べたら年齢層が上がってきているので、競争も激しくなっていくと思いますよ! やっぱり若くてイケメンなだけではやっていけないですからね。
avecoo:アタイたちも売れるまで時間かかりましたけど、大事なことに気付いて一人前に慣れるまでは若い子には諦めないで欲しいですね。
麗:今はお店や後輩たちのことが大切で、それがモチベーションになっていますけど、若い頃はやっぱり〝好き〟って気持ちが大事だよね!
avecoo:ああ・・・・・・、やっぱりイケメン♥ 幸せ♥
麗:今日は俺も楽しかったです。ありがとうございました! 次はお店でお待ちしています♪
一見、遠い業界同士ながらも、共通する部分も多く、意気投合しあうお二人♪
※2018年7月発行「SDM VOL.66」より
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