FINAL LEGENDの舞台裏にドラマがあった!? Special Talk SHOJIN feat.研究生HIROE

インタビュー
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前人未踏の 『FINAL LEGEND』 3都市作品出展の挑戦に迫る!!

 

2018年1月から4月にかけて東海、関西、関東と企画史上初の挑戦となった『FINAL LEGEND Ⅴ』。それぞれの公演で名作が再演される中、唯一、3都市で出演者養成プログラム「Legend NEXT」を実施し、作品披露を成し遂げたコレグラファーがいた。それがSHOJINだ!!  この偉業実現の裏側について、コレオグラファー本人、そして彼の下で3都市すべてのステージに立った中心的ダンサーにインタビューした!

SHOJIN PLOFILE
王道なシアタースタイルからコンテンポラリーまで幅広くこなし、『Legend Tokyo』にて2年連続の審査員賞を受賞。テーマパークダンサーを経て、数多くのイベントにゲスト出演、作品出展する気鋭のコレオグラファー。先月幕張メッセにて開催されたXFLAG PARKをはじめ、大規模な企業イベントでも振付を担当する。

縁と確信が導いた‶3都市„への挑戦!

―関東が拠点であるSHOJINさんが、3都市それぞれでオーディション、レッスンを行ない、作品を披露するという過酷なオファーを受けた理由はなんだったのでしょうか?

SHOJIN:お話をいただいてからかなり悩んでいたのですが、たまたま同じタイミングで名古屋からレッスンを受けに来てくれた子がいて、そのことをチラッと話したら「SHOJINさんの振付が好きで、どうしても踊りたいので私が人を集めます」って言ってくれて……。

―気持ちの部分が大きかったんでしょうか?

SHOJIN:これは神様がくれた縁だしやるしかないなと。もちろん大変なのは重々承知の上で、人集めに関しても現地の子たちが何を求めていて何を提供できるかもリサーチしていたし、ある程度の算段はあったんです。気持ちもそうだし、成功させられる確信が持てたので受けることにしました。結果として、今回の企画をきっかけにネットワークが広がって、名古屋でも大阪でもワークショップをしたら沢山の方に来ていただけるようになりました!

HIROE:私はChapter.7大会をきっかけにSHOJINさんに教わるようになったのですが、シアタースタイルを教えてくださる先生が少なくて、あっても少し敷居が高くて―。でも分かりやすくそして魅力的に教えてくれる、それがSHOJINさんであり、「The JAZZ」が私の人生を変えてくれたんです!

HIROE PLOFILE
大阪府出身。地元でインストラクター活動を経験後、『Legend Tokyo Chapter.7』SHOJIN作品への出演をきっかけに、拠点を関東に移しダンサー活動を開始。『FINAL LEGEND Ⅵ』においては3都市の公演すべてに出演。また、関西公演では制作面でもコレオグラファーを支え、貢献した。

一度きりの私の人生を、この作品が変えてくれた!

―シアタースタイルのジャズの人気が高まってきていますね!

SHOJIN:古いスタイルなのですが近年、某ミュージカル映画のヒットなど影響もあり、世間的にも波が来ていますね。お仕事の現場でも求められることが多くなりました。ただ日本では長らくジャズといえばコンテンポラリーの時代で、身体能力を生かしたジャズの表現が主流だったんです。自分もそういったスタイルを踊ってきたのですが、Chapter.6大会を終えてこれから振付師として生きていこうと考えた時に、誰もやっていないスタイルなら逆にチャンスがあるかもしれないと思って勉強し始めたのがターニングポイントでした! 実はこのスタイルのオリジネーター、ボブ・フォッシーさんも当時主流だったバレエテクニックでは勝負できないと、新しいスタイルを確立させたようなんです!

―まさに生きるための勝負の選択だったんですね!

SHOJIN:結果としてオーディエンス賞を獲れて手応えを掴んだので、ポジションを確立させたいという野望もあって、〝3都市〟に挑んだという部分もありますね。

あれ? ここで沸くはずなのに……。

 

―実際に終わってみていかがでしたか?

SHOJIN:ステージと客席に挟まれる席で観ることができて、勉強になることだらけでした。例えば3都市それぞれで客席の反応が違って、「え、いつもなら沸く所なのに……」ってかなり焦っていましたね(笑)。

HIROE:例えば関西だと変に頑張ってアピールすると引かれちゃって、どちらかというと粋な感じでテクニックを魅せた方が反応してくれるんです!

SHOJIN:次のMASAKOさんの作品でそれに気付いて、終わった後すぐにミーティング。一瞬の抜きや音取りのニュアンスを変えて、千秋楽にはバッチリ湧いてもらえました!

会場でのリハーサル直後、すぐに作品をチェックするSHOJINとHORIE。

 

―HIROEさんは全公演に出演されていかがでしたか?

HIROE:作品内で主役のオーディションがあるんですけど、東海の時に落ちて悔しくて、関西でリベンジできたんです。同じ作品なんですけど、周りのキャストによって自分がどう踊るべきかが変わるので、試行錯誤の連続で――。もちろんその分、成長も感じられて、関東公演ではとても気持ちよく踊ることができました! あとは他の作品の方とも交流ができて、質問しあったり、いい意味で負けないぞという気持ちになったり、ファイナルならではの魅力もありましたね。

東海公演での挫折を乗り越え、関西では主役の座を勝ち取ったHIROE。

 

SHOJIN:僕は「あべ子といち子」をこの目で観てavecooさんの凄さを痛感しました。もちろん映像で観ていて作品の良さは知っていましたが、それ以上に踊っているダンサーの凄みが……、何度も観た作品なのに3都市全公演で泣くんですよ。表情や一個一個の動きから、作り手の強い想いを100%理解して、相当な覚悟を持って踊っているのが一発で分かりました。これが優勝する作品であり、avecooさんはやはりプロだと!

―SHOJINさんも精神的な部分は大切にされるんですか?

SHOJIN:僕は作品を仕上げる段階に入ると、あまり振りを固めたり構成を練習したりせずに、色んな手法を使って、間違えてもいいから目の前のお客さんを沸かせるための特訓をするんです。ミスしないようにと縮こまって踊るとまったくパワーが伝わらないので、振りや構成と同じくらい魅せる意識は重視します。これはテーマパークでの経験から学んだものでもあり、その重要性を再認識しました。今回のファイナルで一番の収穫かもしれません!

―貪欲なまでの探究心を持って挑まれているのですね!

SHOJIN:ファイナルはコレオグラファーにとってもダンサーにとっても大変な企画ですが、必ずそれ以上の経験ができるチャンス。次回以降もオファーをいただける限り、挑戦させていただきます!

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