avecoo、禁断と衝撃の連載企画。「あべこの部屋」#01 私たちは性格のいい方のオカマよ!

インタビュー
ダンスの話題では、作品に対する情熱やこだわりが時折見せる表情から伝わってくる。
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鬼才振付師avecoo、禁断と衝撃の連載企画!

『Legend Tokyo Chapter.7』を制し、7代目〝レジェンド〟となったavecooの連載企画がスタート! ここでは毎回ゲストをお呼びし、あんなことやこんなことまでギリギリのところまで語っちゃいます♪ さて、今回のゲストは昔から親交の深いあのお方。お互いの素顔に迫ります♡

この部屋の主人は……avecooさん!

avecoo 

アーティストのバックアップや振付を行なう一方、ダンススクールでは愛のこもった熱い指導で人気を集める。また作品づくりにおいても、JAZZ FUNKスタイルと強烈な世界観、圧巻のステージングを武器に、唯一無二のクリエイティビティを発揮している。仕事のストレスを抱え、今宵も2丁目の街に消えていく・・・・・・。

➤ instagram/avecoo

 

今回のお客様は……RANDYさん!

Randy Xtravaganza

日本でも有数のVOGUEスタイルの使い手として、関東のみならず全国でワークショップやショーを展開。また独自の感性で創り上げられるステージ作品は、世界観、オリジナリティ、そして細部にわたるこだわりにあふれ、その類まれなるアーティスト性で多くの人を魅了している。avecooさんとはかなり古い付き合いらしい。

➤ instagram/randy.xtravaganza

 

avecoo × RANDY

まず、お2人の出会いについて教えてください!

RANDY:私たちの出会いは10年以上前かな?まだ私がはな●るうどんでアルバイトしていた頃だから……。Boby NewberryというLAのダンサーのワークショップで、avecooちゃんがキャーキャー騒ぎながら遅れて入ってきて、「何この気持ち悪い子」って思ったのが第一印象ですね(笑)

avecoo:アタイもあんたのこと気持ち悪いって思ってたわよ!

RANDY:それからそのWSに誘ってくれたKIBUを通じてavecooちゃんとよく会うようになって、みんなで一緒に踊ろうってなったんです。それが〝帰国痴女〟(笑) その頃はまだ私もJAZZ FUNKでしたね。初めのころMIWAさんにも教わってました!

SHIHO、KIBU、Maria Wada、RANDY、avecooで結成されたチーム、帰国痴女。

avecoo:VOGUEはその後だっけ?

RANDY:20歳くらいからだから無駄に歴は長いんですけど――、でもVOGUEってすぐできないんですよ、鍛錬をしないと。

avecoo:でもVOGUEってデブでも踊れるよね?

RANDY:も~ちろん~♪ デブでも踊れる、それがVOGUEよ。

avecoo:でもレッスンは超怖いよね、RANちゃん。あくびとかしたら・・・・・・。

RANDY:それはお行儀が悪いからでしょ? VOGUEって〝振る舞い〟もダンスの一部と化してパフォーマンスするから、テクニックの鍛錬とは別で大事にしてますね。

共に公演で踊ったり、二丁目で酔っ払ったり・・・・・・。

 

さて、この度avecooさんが『Legend Tokyo』で優勝されましたが、RANDYさんは優勝作品「あべ子といち子」をご覧になりましたか?

RANDY:本番行けなかったのでYouTubeですけど・・・・・・。

avecoo:え、ホントに観たのー? 流し観じゃないの?

RANDY:ちゃんと観ました! 1回(笑)

avecoo:(爆笑)――――っ、こういうとこ好きなの!

若かりし頃の思い出話に大爆笑の2人。愛のこもったディスりが飛び交う!

RANDY:注目は衣装の回収方法、あれは見事だった! avecooちゃんの作品はほとんど観てますけど、衣装チェンジが特徴的だと思うので、〝マリーアベコワネット(初期の作品)〟よりは格段にグレードアップしてるなと!

avecoo:ちょっと待って! 今回の作品はまずLGBTっていうテーマでしょ?

RANDY:順番があるでしょ! んー、真面目に話すと今回はグレーゾーンに手を出した気がして……。ゲイやオカマってのはネタになりやすいじゃないし、メディアにもよく出ていてイメージもわきやすいじゃないですか。そこをレズビアンでやったのがすごい!

avecoo:生徒が女の子ばっかりだからというのもあるけど……。いわれてみれば確かに。

RANDY:芸能やファッションの世界でもゲイをオープンにしてる人は多いけど、レズを公表してる人はなぜかまだ少ない。

avecoo:女性は性に関すること全般がオープンになってないから・・・・・・。この作品を通して、いい影響を与えることができたら嬉しいね。

LGBTをテーマとした『Legend Tokyo』優勝作品「あべ子といち子」は、多くの人の心を打った!

お2人はいつ〝カミングアウト〟をされたんですか?

RANDY:実は私は自分の性に対して疑問を持ったことがなくて……、母親がフィリピンの出身で理解が深かったのが大きいですね。普通に小さい頃から姉のおさがりを着たり、セーラームーンとか好きだったり。だから逆にavecooちゃんとか他の人をみていて、カミングアウトってのがあるんだって知りました。

avecoo:アタイは16くらいの頃かな。当時、親には自分からハッキリ言わなかったけど、やっぱりわかっていたみたいで……。でも言っても言わなくてもどちらでもいいと思うんですよ。周りの環境も人それぞれで、カミングアウトして楽になることもあれば、言わない方が生きやすいこともあるし。

RANDY:avecooさんの実家にも2度ほどお邪魔したことがあるんですけど、お母様もとても素敵な方で・・・・・・、なんでこんな性格の悪い子に育っちゃったのか――。

avecoo家族とRANDY。

avecoo:失礼ね、性格はいいわよ。でも本当に環境、市民権のある業界でよかったなって思いますよね。ダンスに出会えて! 仕事によっては言えない人も多いだろうし、ダンス界でもジャンルによっては言いにくい人たちもまだいるからなぁ。

 

今はダンスにどう向き合っていますか?

avecoo:RANちゃんは、ダンスで稼ごうとはしてないよね?

RANDY:そうね、思ってない。踊りに関して私が幸せな時間は、もちろんステージに立つのも好きなんだけど、それまでの準備が大好きなんです。ナンバーづくりでいうと、いままでにない振付を作ってる瞬間だったり、衣装を一からデザインして製作してる時間が好きだし、わくわくする! 他人より時間がかかっちゃうんですけどね。

avecoo:職人みたい。作品も毒があって好きだし、日本っぽい繊細さもあるし。

RANDY:好きなものを作品にしてるだけなんですけどね。

avecoo:私はレジェンドにはなったけど満足はしてなくて、東京オリンピックまでが勝負になるかなって思うので、それまでガンガン攻めていこうと思っています。海外、例えLAやNYはいつでもチャンスがあるけど、日本は今だから。

ダンスの話題では、作品に対する情熱やこだわりが時折見せる表情から伝わってくる。

RANDY:私は全然目標とかなく日々生きてるんですけど(笑) とりあえず今回、『FINALLEGEND』にはじめてお邪魔させていただくことになって、コンテストではないので自分は自分らしく、生徒と真剣に向き合いながら作品づくりできたらなと思います。それと実は私は〝再演〟をしたことがないので、東西で計6ステージを通して何を感じるのか、自分でも楽しみですね!

avecoo:RANちゃんはまず彼氏を作ることでしょ!?

RANDY:それイコールダンス人生の終了みたいな、寿引退!?

avecoo:ごめんね、ハッキリ言うけど、それ多分叶わないと思う……。

RANDY:そうね。

一同:(笑)

 

※2018年12月発行「SDM VOL.63」より

感性は違えど、心が通じ合う2人。女子会ならぬ〝カマ会〟は、完全掲載NGのトークも飛び出し盛り上がった。

 

>>>「あべこの部屋」#02 ヤサぐれ舞踏評論家 VS ヤサぐれオカマ振付師!

おまけ♪ 今回のお部屋はコチラ♡

Shirokuma Tokyo/シロクマトーキョー

三軒茶屋駅より徒歩6分 昭和女子大学向かい

【OPEN】9:30am-7pm、8am-6pm[Sun]

【CLOSE】Mon&Tue

➤ instagram/shirokumatokyocoffee

 

 

 

 

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