ダンスと通ずるBMX ~YORK UNO Special Talk~

インタビュー

『FINAL LEGEND Ⅴ』関西公演のゲストパフォーマーには、世界中の大会で輝かしい経歴を誇るBMX選手のYORK UNO、伊藤真人が登場! ストリートダンスと多くの共通点を持ち、同じ〝ストリートカルチャー〟でもあるBMX。ダンスとBMXについて、シーンのパイオニアであるYORK UNOに語ってもらった!

同じストリートカルチャーとして、 BMXならではの表現で作品と融合ができる。

BMXとは?

Bicycle Motocross(バイシクルモトクロス)の略で自転車競技の一種。大別して障害コースで速さを競うレース、主にトリック(技)を競うフリースタイルの2種類に分けられる。さらにフリースタイルには街中や施設で行なう種目、ジャンプを主体にする種目などに分かれており、YORK UNOは平地で様々なトリックを競い合うフラットランド競技の選手。

負けそうになった人が開き直ったのがきっかけ?

――そもそも〝BMX〟とはどんな競技なのでしょうか?

1970年代の前半に、舗装された道路の上を走るのではなくデコボコの道を走るタメに生まれたものです。最初にきちんと競技化された時は「誰が一番速いか」というレース方式でしたが、ある時、負けそうになった人が開き直って最後にジャンプ台で大きく跳んだんです。
それが〝トリック(技)〟として流行りだしてストリートでも行なわれるようになったのが、今の細分化されたジャンルの始まりですね。

――BMXの中でもさまざまなジャンルがあるのですか?

大きく分けて速さを競う〝レース〟とトリックを競い合う〝フリースタイル〟があります。フリースタイルの中でも色々と分かれていて、僕がやっているのは平らな地面でトリックを競い合う〝フラットランド〟という競技ですね。ちなみにこのフラットランドは、B-BOYが創造したスタイルでもあるんですよ!

――B-BOYが関わっていたんですか!? でも確かにスピン系の技の発想は納得ですね!

競技の勝敗もダンスのバトルと同じような感じなんですよ。自転車を使うので基本的には地面に落ちてしまったら減点、落ちずにどれだけ難しい技を決められるかどうかが勝負のポイントになります。
ただ単純に派手なだけでもダメで、実はウィリー(片輪走行)し続ける方が難しかったり、そういったところをジャッジが見て判断します。

B-BOYたちとも交流が深く、バトルをしたことも!?

――YORKさんはさまざまな世界大会で優勝されているんですよね!

一番最初は1998年にアメリカの大会に挑戦しましたが、当時は結構ヘイトをくらいましたね。現地の選手の半分ぐらいから無視されたり……。
もともとBMXが競技になる前からストリートカルチャーとしてやっていた現地の人から見れば、「俺の国の文化のものをアジア人がやるんじゃねーよ」みたいな印象だったのだと思います。

――昔はそのようなこともあったんですね……。でも、それから結果を出されて世界でも認められていったんですよね!

そうですね! 世界大会の中ではレッドブル(Red Bull)のフラットランドの大会にも出ていたので、その関係もあってTAISUKE君やISSEI君など、日本のB-BOYたちとも交流があるんですよ!
パフォーマンスとして〝BMX対ブレイキン〟みたいな感じで、「どっちがオーディエンスを沸かせられるか?」といったパフォーマンスをやったり、他のイベントではロッキンのGO GO BROTHERSさんともコラボしたり……。ダンス以外ではフリースタイルフットボールやダブルダッチの方々ともコラボしましたね!

――コラボ経験が豊富なんですね! では今回の〝ファイナル〟のような作品とのコラボはされたことはありますか?

大きなステージではきゃりーぱみゅぱみゅさんのライブに出演したことはありますが、今回のようなダンスで、大人数が出演する作品の中に出演するのは初めてですね!

ダンスにはできない、BMXならではの表現で!

――今回コラボしていただく作品のオリジナル時の作品をご覧いただいて、どのような印象を受けました?

全体で揃える動きとその組み立て方がすごいというか、単純に興味を持ちました。BMXだと「この技からこの技につなげて……」って自分の中で完結するんですけど、ダンスの振付で大勢のダンサーさんを動かしているのがすごいですよね。そういった点がすごく魅力的に映りました!

――では今回の公演でこんなことをやってみたい、というアイディアはありますか?

やはり車輪のある道具ですので、機械的な横の動きだったり、上半身を固めたまま移動できたり……、スピンなどのトリックなども含めて、いかにツールとしてその作品と一体化できるかが重要だと思っています! ダンスにはできない、BMXならではの表現で作品とうまく融合したいですね!

――面白いコラボができそうですかね!?

まだ想像できてないのですが、やってみないと分からない部分もあって、そこに対しての不安とそれ以上にワクワクしている気持ちの方が大きいです! 今まで経験したコラボは純粋なパフォーマンスだったので、何かを演じる、設定があるというコラボに挑戦できるのはすごく楽しみです!

 

YORK UNO (宇野 陽介)
98年アメリカでのプロBMXコンテストで日本人初優勝を遂げ、帰国後オリジナルBMXブランドを立ち上げる。日本人として数多くの世界大会で優勝を果たし、オリンピック聖火式や世界中のデモやジャッジを行なうなど、国内外問わず活躍するシーンのパイオニア。その他にもDJ、楽曲制作、映像制作をこなし、多彩な才能を発揮している。

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