新しいダンス公演のカタチを実現! 『FINAL LEGEND Z』公演開催!!

舞台レポート
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 ストリートダンスシーンやエンタメ業界に新たな文化のムーブメントを生み出してきた『Legend Tokyo』。2020年、コロナ禍によって延期となった大型ダンス・エンタメ公演が内容を一新し、『FINAL LEGEND Z』として2021年5月15日、16日に東海市芸術劇場にて開催された!

 本公演は芸術監督にENcounter ENgraversの泰智を、公演ディレクターにCONiYと、東海を代表するコレオグラファーを迎え、これまでにないダンス・エンタメ公演を考案。その一環として、昨年、ダンス界にて注目を浴びた映像作品コンテスト『Legend Tokyo CHRONICLE』に出展された映像作品の舞台化も果たされた!

 さらに現地出身のダンスにゆかりのあるタレントが登場。MCには「福満薫」と野口友輔(Hi☆Five)が出演し、明るい進行に観る者を楽しませた! また、大人気アイドルグループ「MAG!C PRINCE」がKANAMI作品に出演! メンバーの平野泰新による高難度なアクロバットをはじめ、それぞれのメンバーの特技を生かしたダンスのみによるパフォーマンスに会場を賑わせた! さらに、実力派ヒップホップチーム「KoRocK」がENcounter ENgravers作品に出演し、その高スキルを魅せる!

 そして新たな試みとして公演の模様をライブ配信によって放映。5つのカメラによる撮影を、作品内容に合わせてカメラを切り替えることで劇場とは違った楽しみ方を実現! また、SNS連動によってコメントを送ることができ、会場とリアルタイムで繋がることを可能にした!

 これまで限られた地域だけの催しとなっていたダンス・エンタメ公演だが、ライブ配信によって新たに全国から楽しむことができる、まさに新しい公演のカタチを実現した!

万全の感染症対策!

 会場では万全の感染症対策が行なわれた。開場時間までは充分な間隔を空けて整列。すべての来場者には検温と消毒を行ない、チケットに関しては個々に半券をもぎりボックスへと入れていた。また、パンフレットは来場者が直接取ることができるように設置。客席内では同一グループ以外は1席空けて座席が用意されていた。

新たな試み「Z version」

 『FINAL LEGEND Z』は全3回公演を全国へとライブ配信! 各公演ごとに構成の観える「引き」メインの配信、ダンサーの細かい動きが観える「寄り」メインの配信、そして配信MCとコレオグラファーによる解説がついた「Z version」とそれぞれ特徴が異なっていた。
 「Z version」のMCを務めたのはMC ROKUDENASHI。各作品に対する素直な感想とバイタリティ溢れる進行で観る者を楽しませた!
 さらにコレオグラファーが自身の作品中に、どのような想いを込めて創られていたのか、見どころなどが伝えられ、まさにこれまでにないダンス公演の楽しみ方を提示した!

ALL NUMBER REVIEW

Opening

 オープニングを飾ったのは芸術監督・泰智を中心に集結したダンサーたち! アップテンポな電子音に合わせてキレのあるダンスを魅せていく。さらにすべてのコレオグラファーがステージに登場し、ソロを披露。盛大な拍手によって幕を開けた!

Soul of the spirit作品「The Orchestra」


 『Legend UNIVERSE』にて〝セミ・レジェンド〟を受賞した作品をリメイク! オーケストラをロッキンで表現する群舞はもちろん、足踏みやクラップなどでダンサーが息を合わせた無音ダンスを魅せつけ、圧巻のパフォーマンスを披露した!

りなりな。作品「ドーナツからのぞいた未来。」

 『LegendTokyo CHRONICLE』に出展された映像作品を舞台化された「りなりな。」の作品。カラフルな衣装と数々の小道具が華やかな世界観を演出した! さらに、多彩なジャンルで魅せる振付と明るい表情に、会場は笑顔に満たさせる!

HIROfam作品「SPECTACLE」

 指先にまで意識された身体を自在にあやつり、美しさを感じさせる群舞を披露。一喜一憂する表情を照明によってさらにその感情を際立たせていく。そしてダイナミックな身体表現で構成される振付に、会場が魅了された!

dualvista作品「蜘蛛の糸」

 多彩なフロアを這うような動きと下半身を中心としたシルエット、そして蜘蛛の糸のようなロープにより、まさに蜘蛛を模していく。人から観た世界と蜘蛛から観た世界をはっきりと切り替えることで、場面を明確に表現。まさに幻想的ミクロを魅せた!

Zuh作品「在る」

 さまざまに移りかわり続けるユニゾンがまさに芸術的! 個々だけでなく、複数人によって形成される数々の構成が、巧みに演出されていく。そしてZuhが表現する「在る」の体現に、会場から感嘆の声があがる。

ENcounter ENgravers作品「かっせ!」

 ヒューマンビートボックスから始まり、子気味良いビート音に合わせたパワフルなダンスと、まさに応援団のような振付に、会場を盛りあげていく! さらに各コレオグラファーのパフォーマンスが、観る者の興奮を冷めやらぬものに!

KANAMI作品「歌留多女王 -カルタクィーン-」

 『Legend Tokyo』では人気の作品に、大人気アイドル「MAG!C PRINCE」が出演! 高さや角度、位置など細かいところまで綺麗に揃えられた振付を、スピード感のある和風の楽曲に合わせていく。細部にまで世界観を意識された作品が会場をたのしませた!

ちびあゃ作品「ハピラキ!~Angel Of Luck~」

 たくさんの個性あふれる天使たちから愛くるしさ全開! 基礎力の高いジャズと多彩なかわいらしい構成をメインに、キラキラと輝く笑顔とさまざまな表情をみせることで、よりストーリーの伝わりやすい作品となった!

いとうみさ作品「Raise your flag」

 いくつもの異なる場面がステージ上に彩られながらも、バランスのとれたまとまりを魅せる、いとうみさ作品。衣装に取り入れられたマスクをしていてもその笑顔が感じられる! のびのびと身体を広げながら歌詞にのせて踊る姿に、会場中が揺れのせられた!

KITOH作品「Personality」

 基礎力の高いオールドスクールならではの振付と、近年の流行ともいえる動きを加え、まさに新旧ストリートダンスを組み合わせる! さらにマイケル・ジャクソンを彷彿とさせる動きを違和感なく取り入れ、スマートに演出した!

WREIKO FAMILY作品「愛の絆 ~Stay in love~」

 白に統一された衣装に身を包み、グルーヴ感のあるジャズをバラードに合わせて仕上げる! 邦楽の歌詞やリリックだけでなくその強弱にまで繊細にアプローチした、高スキルに裏打ちされた振付を魅せ、より表現を高めた!

NORI N’ism作品「Love trilosy」

 『World Of Dance』にて優勝した作品を披露! 複雑な音に対してストイックに合わせ、静と動をはっきりと区別させる。さらに瞬発力のあるアクロバットを体のラインまで綺麗にそろえ、圧巻の身体表現を魅せ、観る者を圧倒した!

Grand Finale

 KoRocKから始まる最後のパフォーマンス! 電子音を基盤に、重低音による激しさと爽快さを併せもつ楽曲に対して、ヒップホップを中心としたダイナミックな振付によって会場を最後まで盛りあげる!
 そして、各コレオグラファーがステージに現れると、LEDパネルに各出演者が映しだされる! 全出演者が登壇できないからこその演出を魅せ、会場から盛大な拍手がおくられた!

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