2020年1月、アリーナ立川立飛にて巨大なライブを彷彿とさせるダンスイベントを行ない、話題を呼んだ「HIDE&SEEK」が8月29日、30日の2日間「HIDE&SEEK Festival vol.11」を開催した! 数々の新進気鋭なダンサーによる作品が披露され、会場は温かな空気と拍手に包まれていた。
今回は「HIDE&SEEK」を主催し、振付師としても活躍する「Acchan」にインタビュー! 運営として、ダンサーとして、2つの視点を持つ彼は一体どんな想いを込めていたのだろうか。
Acchan
PROFILE
ダンスエンターテイメントの総合プロデュース「株式会社HIDE&SEEK」の代表取締役社長。
乃木坂46やSKE48をはじめ、数々の大人数振付を行うだけでなく、声優ライブ、MV、CMなどの振付も幅広く行う。現在では振付だけでなくコンサートの企画・演出も手掛けている。
また、自身が主催するダンス公演「HIDE&SEEK」では最新のテクノロジーとダンスを組み合わせた演出などにより多くの業界から高い評価を得ている。
みんなが楽しめることこそ至上
——久しぶりの舞台だったと思いますが、いかがでしたか?
そうですね、やっぱりステージに立ってお客さんがいるって凄い幸せな事なんだなって改めて感じました。
——今回の作品はどんな想いで創られたんですか?
ナンバー作品に限らず、いつも振付を考えるときに一番心がけていることが「踊ってくれる出演ダンサーのみんなが、楽しんで踊ってもらえる作品になっているか」というのと、「お客さまも見ていて楽しんでもらえる作品になっているか」というのを意識して創っています。せっかくその出演者を観に来て下さったお客さまには、お目当ての友達や自分の子ども、同僚などだけでなく、このイベント全体を、ダンスを楽しんでもらいたいので、まずその入り口に自分の作品がなったらなと思いますね。
——今回は安室奈美恵さんの楽曲のみでしたが、まさにライブに来たような気分になって楽しかったです!
ありがとうございます。それは嬉しいですね! 自分がすごい安室ちゃんが好きで、安室ちゃんを見てダンスを始めようと思ったので、いつかはこのナンバーをつくろうとずっと決めていたんです。引退してちょっと時間がたち、自粛明け最初のHIDE&SEEKということもあったので、今が良いタイミングかなと思って創りました。
安室奈美恵の楽曲のみを使用した作品「Fan Space」。楽曲に合わせて替わる衣装がこだわりを感じさせる。一貫したコンセプトがまるでライブに来たかのようだ!
舞台公演を主催する
——HIDE&SEEK Festivalは約半年ぶりの開催ですね!
前回のHIDE&SEEK Festivalがちょうど10回目の記念公演だったんですよ。ちょうど節目だったので、会場をホールから大きくしてアリーナで記念公演を行ないました。その時が今までイベントをやってきた中で歴代最高の大変さで……。
その時はやっぱりアリーナで大きかったですし、そのぶん規模も大きいだけでなく、さらに記念公演ということで普段やらないことを沢山おこなったので大変だったっていうのもあるんですけど、今回はウィズコロナということで、今までとは違った面で考えるべきことがたくさんありましたね。
——最寄り駅から会場までのバスも出されていましたよね。
今回の会場がちょっと駅から遠かったので、送迎バスの手配をしました。真夏なので歩くのも大変だし、来て具合が悪くなっちゃったら今この状況なのでそういうのもよくないなと思いますし、何よりも楽しめずに終わってしまいますしね。
体力的にはやっぱりアリーナの方が広かったりもしたので大変だったんですけど、今回は気をつけないといけない部分がたくさんあって、それがまたセンシティブなところだったりするので、気持ちの面で今までよりも負担が大きかったですね。もしかしたら前回のアリーナと同じくらい、もしくはそれを越すくらい大変だったなっていう印象になりましたね、正直。初めて「HIDE&SEEK」を開催した日を思い出すような気分でした。
それでもやっぱり、お客さまや出演者に楽しんでもらえることが嬉しいし、そういう声が聞こえるとやってよかったなって思いますね。
いかにエンターテインメントを止めずに、このイベントに関わるすべての方に楽しんでいただけるダンスのイベントを継続して創っていけるか、常々考えています。その過程で、自分自身もダンサーとして、振付の幅をいろいろ増やせたらいいなと思っています。
INFORMATION
ON STAGE vol.3
11月22日 @世田谷区民会館 大ホール
HIDE&SEEK Festival vol.12
1月22日、23日 @ルネこだいら 大ホール
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