各業界はこう見た!『Legend UNIVERSE 2019』受賞結果&審査員インタビュー【後編】

インタビュー

振付作品コンテスト『Legend UNIVERSE』、2019年の大会を厳しい目で審査した各審査員の貴重な言葉を伝えるインタビュー! 後編は残りの4名の審査員の貴重な言葉をお伝えします!

アジア文化交流の視点。

文化交流による相互理解の増進を数多く実現してきた元外交官!

元 在中国重慶 日本国総領事 瀬野清水

大阪初開催。けど、やってみたら東京より すごいのではと思えるほどの熱気!

―審査員賞を選ばれた理由をお聞かせください。

 アジアは範囲も広く、多くの民族とさまざまな文化が融合しています。戦争があったり、自然災害や貧困に喘いでいる人たちもいます。そんなアジアに 〝夢と希望〟を届けたいとの思いがそのまま作品になったような、素晴らしい幸福感がRia作品にはありました。ぜひより多くのアジアの人に広げ、幸せな気持ちになって欲しいと思いました!

―他に印象に残った作品はありましたか?

 本当にどの作品も素晴らしく、どの作品が入賞しても不思議じゃないくらいのレベルだったと思いますが、その中でも印象に残ったのはSoul of the spirit作品ですね。アイディアが素晴らしく、初めのオーケストラから、それが非常にスムーズにダンスに変わっている! その表現の仕方がとても奇抜でユニークで、1つの新しいダンスのあり方を提供したのではないかと思いました。

―では最後に、大会の全体的なご感想はいかがでしたか?

 大阪の観客の皆さんのパワーが凄かったです。舞台に出ていた人も、それを裏で支えていた人たちも、そんなパワーに応えるように同じ空間を楽しんでいたようです。入賞してもしなくても、まさに「苦労したことが報われた!」という大会だったように思います。大阪では初の開催ということでしたが、東京よりも盛り上がったのではないでしょうか。観客の熱い拍手や大きな笑い声などから、皆さんが心から楽しんでいる様子がよく伝わってきました。もう大成功だったと思いますよ!

授与賞:アジア文化交流 審査員賞

受賞作品:Ria作品「*fantasia*」

【授与の決め手は!?】この作品の持つ幸福感の歯車が噛み合うような〝夢と希望〟を、広いアジアの人にそのまま届けたい! と思えた。

劇場事業プロデューサーの視点。

数々の公演事業をメディアとして手がけ続けるプロデューサー!

れだけの素晴らしい才能を、 より多くの人に紹介したい意欲が湧く!

―大会を振り返って全体的なご感想はいかがですか?

 初めて参加させていただきましたが、こんなに幅広いジャンルや、さまざまな才能に出会えるというのは、とても有意義でいい大会だと思いました。

―どの作品が印象に残りましたか?

 全体的な傾向として、複数の要素をいっぱい組み合わせて創るタイプと、一点突破で押し切るタイプとありましたね。審査員も好みが分かれるとは思いますが、僕は一点突破タイプの力量を見せてくれたNAOさんのような作品が素晴らしかったと思いました!  そして特にレジェンドに輝いた登美丘高校ダンス部は、まさに圧倒的にお客さんを楽しませることに一点突破で徹した結果が出たと思いますよ。

―今後一緒にお仕事をするなら、どの振付師が気になりましたか?

 立場的にミュージカルなどのプロデューサーではないので、どの作品というよりは、これだけのバリエーションがあって、才能があるコレオグラファーがこんなに関西にいる。そんな才能あふれる方々を自分の劇場を使ってさまざまな人に紹介したい、知ってもらいたいという意欲が湧いてきました!

―では今後、本大会に期待することはありますか?

 皆さん賞を獲るために一生懸命がんばっている気持ちは分かるのですが、もうちょっと無茶をしにいってくれたほうが面白くなるんじゃないかと思いました。ぶっ飛んでるパワーで魅せきるような作品にもっと出会いたいですね!

授与賞:MBS 審査員賞

受賞作品:NAO作品「踊躍歓喜」

【授与の決め手は!?】とにかく一点突破で魅せるパワーがすごかった! 構成力があり、まだまだ引き出しも感じたので、今後も期待したい!

舞台公演プロデューサーの視点。

日本のダンス公演の最先端を生み出してきたプロデューサー!

阪急阪神東宝グループ 株式会社梅田芸術劇場 取締役 東京事業部長 村田裕子

自分のスタイルを貫き続けることで きっといつか栄光は開かれる!

―今大会の全体的な感想はいかがでしたか?

 名前も変えて装い新たな大会のスタートに、長年の東京開催で惰性的になってきた部分がまた新しくクリアになって、すごくフレッシュな大会になったと思います! 大阪ならではの熱量もすごかったですね!  特に審査員賞に選ばせていただいたMiさんは、独特の舞台表現に挑戦していて、今後が期待できる才能だと感じました。

―今後、一緒にお仕事をするなら誰が気になりましたか?

 登美丘高校ダンス部のakaneさんとは2時間半のミュージカルをやってみたいですね。悲しい感情を表現する作品は結構やられる方はたくさんいるんですが、日本の振付家でコメディなどは難しいんですよ。また、ゆたぴさんは、すごく演劇的な感性が豊かなので文学的な作品をやってみたいなと思いますね。

―大会出展振付師に対するアドバイスをお願いします!

 1回ダメだったからと言って諦めずに、自分のスタイルを持つということです。そのスタイルを貫いてとことん表現すると必ずマッチする時代やタイミングがある。何かの真似をしているだけだと、追いかけっこだけになってしまう。常に探求し続けることでチャンスと出会えると思います!

―では最後に、今後の本大会に望むことはありますか?

 海外の若手振付家にもチャンスを与えてあげてほしいと思います。日本の振付家にとっても、すごく刺激になると思いますよ。2025年の万博に向けて、そういったことも計画していければいいですね!

授与賞:梅田芸術劇場 審査員賞

受賞作品:Mi作品「Battle with oneself」

【授与の決め手は!?】初出展にも関わらず、ポテンシャルの高い意欲的な舞台表現。クオリティも高く、今後の活躍が期待できる!

エンタメ文化を広げてきた視点。

エンタメ文化を広げてきた「ぴあ」 ライブ・メディアを統括する西日本の長!

ぴあ株式会社 主席執行役員 / 関西支社 支社長 メディアプロデュース本部 本部長 中日本・西日本エリア本部 本部長 薮内 知利

ハイレベルなダンス、演劇、お笑い、 そして意外性。まさに多彩すぎる作品群!

―大会についての総評を聞かせてください!

 本大会は予選の審査員もつとめさせていただき、そこでも「すごい!」と感心していたのですが、本戦になると、それをさらに凌駕するような人がいるんだなと驚愕しました! とてもレベルが高かったですね。お客さんの歓声はものすごかったし、オープニングから一気に引き込まれました!

―印象に残った作品はありましたか?

 登美丘高校ダンス部は圧倒的だったので別格とすれば、たま作品ですね。あの演劇的な世界観、分かりやすい物語展開、かつ予想を裏切るラスト! 見込みが甘かった自分に腹がたちました(笑)。KAISEI作品もよかったです。予選のときはもう少し感情表現が見えればな、と思っていましたが本戦で仕上げてきましたね!  その他にRia作品は安定の楽しさ、Soul of the spritは斬新のひと言! オーケストラにロッキンがこんなに合うんだっていうね。本当、おなか一杯になりましたよ!

―今後、一緒にお仕事をやるとしたらどう展開したいですか?

 やはり審査員賞をお贈りした、たかりんとご一緒したいですね! なぜなら、コメディをやりきったというのが彼だけだから(笑)! 遠距離恋愛というよくある話で、選曲をドリカムに絞り、かつ大阪がテーマの1曲フル使用で勝負に出た思い切り。ダンスもさることながら、彼の大阪人のお笑いDNAが演出に生きていましたね! 楽しいことをやりたいときは彼にお願いすれば間違いないですよね!

授与賞:ぴあ 審査員賞

受賞作品:たかりん作品「めっちゃ好きやねん」

【授与の決め手は!?】分かりやすいストーリー展開に、ダンスとコメディがうまく融合! とにかく楽しい5分間であった!

以上、前編・後編にまたいで審査員のお言葉を紹介しました。この言葉の中に、振付師として活躍できる大きなヒントがあることでしょう!

Legend UNIVERSE 2019

2019.7.6(土)-7(日) @大阪・オリックス劇場

大会公式サイト https://legend-creative.jp/universe/2019/


information 次大会開催詳細!

2020年8月8日(土)-9日(日)@大阪・オリックス劇場

  • 西日本予選大会『Legend RISE 2020』2020年2月24日(月祝)@芦屋・ルナホール
  • 東日本提携イベント『コレ×ステ vol.4』2020年2月29日(土)@HY TOWN HALL
  • 中日本提携大会『master works TOKAI -第七章-』2020年3月8日(日)@東海市芸術劇場

予選公式サイト https://legend-creative.jp/universe/

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