ダンス×演劇×J-POPによるパフォーマンスを武器に活動するエンターテインメント集団〝梅棒〟による第15回公演が11月18日(金)より東京公演がスタートする!
梅棒メンバーだけで上演される今作、初演時を振り返って進化している点や見どころをメンバーの2人、鶴野輝一、遠⼭晶司にインタビュー!
ダンサー、振付家、俳優、演出家など、さまざまな方面で活躍するメンバーからなるダンス・エンターテインメント集団。嵐やAKB48といったアーティストライブや、宝塚歌劇団に2.5次元舞台といったミュージカルの振付や演出として活動するほか、俳優として多くの舞台公演で活躍するメンバーも。そして何よりの特徴は、さまざまなJ-POPにのせて繰り広げられるダンスと演劇(芝居)で、セリフを(ほぼ)使わずにストーリーを展開する主催公演だ!
Interview
ほんとに再演? 今やらなければもうできない作品?
━━今回はなぜ7年前に上演された『クロス ジンジャー ハリケーン』を再演することになったのでしょうか?
鶴野:前回梅棒メンバーだけで上演したのが第10回公演だったので、15回目となる節目の今回も梅棒メンバーだけでやりたいと思ったんです。
それと、1回やった作品をもう1回やりたいねっていう気持ちがあって、じゃあどの作品が……ってなった時に、もうちょっと年齢的にというか体力的に今のうちにやっておかないと今後再演できないんじゃない?というのがこの『クロス ジンジャー ハリケーン』だったんです。
━━それだけ体力的にも大変な作品なんですね……。
遠山:けっこう無茶してましたからね(笑)。というか、無茶がなければ面白くない作品なんですよこれって!
鶴野:ほんとそうなんです! 例えばオープニングのダンス1つとってもこの作品だけ群を抜いて疲労がすごくて。体力的に無茶する公演ですね。
━━今までの梅棒さんの公演もそうでしたけど、素直に再演する感じではないですよね? 頭に〝シン〟て付いていますし……。
鶴野:いや、素直に再演したい気持ちはありますよ!?
遠山:そう、あった! 最初はあったよね。セットリストとかも最初は「ちょっと新しい曲入れるか」ぐらいの気持ちだったんですけど……。
鶴野:でもね、やっぱ変わると思います。変えたくなるのと、キャストというかメンバーの数も変わっているし、もっとベストの方法が出てきちゃうんですよ。
初演から7年、今振り返って感じることは?
━━稽古のために今改めて7年前の初演の様子を見返されることもあると思いますが、当時の作品を今見返して、どんな感想がありますか?
鶴野:えーとそうですね……あんまり表向きに言っちゃいけないかもしれないですけど、「このシーンなんなの?」というのはありますね(笑)。
遠山:あるある(笑)。「何してるのこの人たち?」みたいに感じることはたくさんありましたね。
鶴野:そうやって「これなんだ?」ってシーンを手直ししていると、いじっていく内に10個のシーンのうち4個くらいは意味があったな、って思うこともありますね。
━━ご自身についてはいかがですか?
鶴野:いい意味で若さはありましたね。体力とかそういうことだけじゃなくて、表現とか信じているものとか……色んな意味で若さがありましたね。
遠山:確かに、信じていたものに素直に向き合っていたというか、「このシーン思いっきりできるな!」みたいな気持ちをとりあえず爆発させる、ひたむきに演じているなとは思いますね。まぁ実際見返したら「なんだこれ?」って思ったりもするんですけど(笑)。
鶴野:いい意味での〝ひたむきさ〟っていうのはあったよね。
━━そうやって見返してみて、初演時と比べて今回はお互いここが成長しているな、と感じる部分はありますか?
鶴野:遠山はよりクリエイティブになったと思いますね。当時は創作作業なんてそんなにしていませんでしたけど、この7年で色んな場数を踏んだり自分で公演作って演出したり、すごくクリエイティブな部分を任せられるようになったと思います。
遠山:僕から見てつる(鶴野)は、コメディーの引き出しとヒット率が格段に上がりましたね。すぐに変なことできるというか、みんなが「何それ(笑)」って突っ込みたくなるようなことをすぐ出せるようになっています。出会った頃は斜に構えた大学生だったのに(笑)。
鶴野:そうだね(笑)。俺が笑いを取りに行くイメージって昔はそんなになかったよね。
遠山:それが今じゃもう、先陣をきってね(笑)。もう笑いのエースよ。
━━え、そんな変わっちゃうなんてどうしたんですか? 何があったんですか!?
鶴野:人って変わるの! 環境によって変わるのよ……!
でもまぁ、そういうコメディとか笑いとかが必要とされるシーンがあれば、そういった時にヒットが打てる人間でありたいなという想いを今は常に持っていますね。
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