【独占インタビュー!】DAZZLE長谷川達也、常設イマーシブシアター『Venus of TOKYO』に込めた想いとは!?(後編)

インタビュー
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DAZZLE長谷川達也、常設イマーシブシアター『Venus of TOKYO』に込めた想いとは!? 【前編】 (3/4)
〝何度でも来たくなる場所〟にする追求した空間のクオリティ。

━━ 「お客さんが参加する」と言えば、来場されるお客さんへの服装のお願い「なるべく黒い服で」というのも面白いですね! これはどのような意味があるのでしょうか?

お越しいただいたお客さまには作品の世界に没入していただきたいので、「自分も登場人物の1人になれる」という意味を込めて、会場にいても浮かない、作品に溶け込んでいるように見える黒い服装をお願いしています。もちろんこれは強制ではなくて推奨ですので、黒い服でないと会場に入れないという訳ではありません。

━━ 実際、お客さんの中には黒い服装でかなりドレスアップされてい方もいらっしゃいますよね!

そうなんです。本当にオークションに参加するようなドレッシーな格好でありながら、黒で統一して作品に溶け込むように考えてくださっていて。僕も一瞬「出演者かな?」と思ってしまうほどのオーラのある方がたまにいらっしゃいます(笑)。

そうやって作品に参加することを楽しんでいただいているのは創り手として本当にありがたいですね。

来場者が自ら作品に入り込むことを楽しみつつ、他者の没入の邪魔をしない配慮が「黒い服装」によって守られている。

━━ ある意味、お客さん自身も作品の世界観づくりに協力していただいている感じですね!

そうですね、そのためにはやはり会場自体のクオリティも本当に大事だと思っています。「常設で何度も来たくなる施設」の代表格といえばディズニーランドだと思いますが、やはり細部に至るまでの敷地全体のクオリティも素晴らしいですからね。

また、僕がNYで体験した『スリープノーモア』も空間のクオリティがものすごく高くて、ものすごくリアルな墓場があったり、お金のかけ方もものすごかったですね。

ただ、お金をかけるだけがこだわりというわけではないので、僕らは僕らの出来る範囲で空間のクオリティを追求しています。今回は美術品に関わる物語なので、いろんな場所が美術的になっていたり、時にカラフルに、時にダークに見えるさまざまな部屋を作ることにしました。

━━ 確かに1度体験してみると、空間はもちろん衣裳や小道具など細部へのこだわりも感じました……!

ファッション的な部分で言うと、今回はDRESSEDUNDRESSE(ドレスドアンドレスド)という素晴らしいブランドのデザイナーの方に衣裳をデザインしていただきました。

また、キャストがかけている能面も実はすごいものなんです! ご縁あって、一流の能楽師であり日本でも有数のコレクターの方に「こういうお話と登場人物なのですが、どういう能面をかけたらいいでしょうか」と相談しに行ったら、江戸時代に作られた由緒正しいもの……の実物は文化的にもとんでもない価値なものなので、それをお借りし、能面アーティストの方に3Dプリンタで本物と遜色ない出来映えで作っていただきました。

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