今こそダンスが求められている!? 映像制作プロデューサー陣が語るダンスの可能性とは!

インタビュー

商品のCMやアーティストのミュージックビデオ(MV)、TikTokやストーリーズなど、「映像の中のダンス」を目にしない日がまったくないと言ってもいいほど身の回りにダンスがあふれている現代。今や〝振付の仕事〟の多くが映像に関係している中、国内の大手映像制作会社であるAOI Pro.(アオイプロ)より橋本寛人氏、守谷拓真氏、武内践氏、3名のプロデューサーを迎え、映像における振付のトレンドと需要、その可能性を語ってもらった!
ダンスを仕事にしたいすべてのダンサーに送る、珠玉のインタビュー!

(左から)守谷拓真氏、橋本寛人氏、武内践氏

今こそダンスが求められている!? 映像制作プロデューサー陣が語るダンスの可能性とは!(1/4)

「この振付師さんに頼んだら面白いものが作れそう」、つねに仕事に結びつける目線でコンテンツを見ています。

――〝映像制作のプロデューサー〟というお仕事は、具体的にどのような動きをされるのでしょうか?

守谷:CMの映像制作は、「クライアントの〝映像を作りたい〟という気持ちをどうやって形にしていくかを広告会社と一緒に作っていく」という仕事です。クライアントさんのその想いを広告会社のクリエイティブと一緒にアイディアを出し合いながら形にしていき、その中でも映像を形にしていくためのスタッフィングをしたり、現場の進行などを僕らが担当しています。監督や振付師のアサインを行う立場でもありますね。

――ということは、守谷さんご自身も振付師のお知り合いが多いのでしょうか?

守谷仕事で振付師さんとつながることも結構あります。ただ、流行っている広告やMVを見て「この振付を担当しているのは誰なんだろう?」と自分で調べて直接問い合わせたりすることもあります。さまざまな映像を見ながら、「この振付師さんに頼んだら面白いものが作れそう」という感じで、つねに仕事でご一緒したい振付師さんは探しています。

――ちなみにみなさんは広告以外では映像制作はやられていないのですか?

橋本:3人ともメインはCMの制作になりますが、僕の場合はご縁あってアーティストさんのMVを担当することも多いです。守谷もCMや広告に限らずさまざまな映像コンテンツをやっていますね。

守谷:個人的にも音楽やコンテンツ寄りの映像を作りたい気持ちもあって、そういう案件の依頼も多いです。映像はやはり〝音楽の力〟が占める要素が強いと思っていて、音楽の力と映像の力が合わさったときに表現もより強くなるので、「音楽に携わる」ということは「映像の力を強くする」という意味もあると思っています。

武内:僕はMVはあまりやっておらず、広告案件がメインになります。ただ、演出家が広告の表現としてダンスを取り入れたりするなど、仕事でダンスと関わることはありますね。

守谷 拓真氏(AOI Pro.)

――ここ数年、ダンスを取り入れているCMを目にすることが多くなった印象ですが、実際に作られている立場としてはどのような印象ですか?

武内:実際かなり増えています。音楽の影響も大きいのですが、一般の方々が「テレビで見たあのダンスの商品!」というような、〝話題性を作る、キャッチーにする〟という点でやはりダンスは大きなポイントになっていますね。

――では、プロデューサー目線として「印象に残るダンス」というものの判断基準などはありますか?

武内:インパクトは大事なのですが、そこを追求し過ぎてふざけすぎても広告としてクライアントさんがよく思われないこともあります。ですので、インパクトに寄せすぎないバランスはつねに意識するようにしていますね。

――そうなんですね! では広告とアーティストのMVでは映像制作の現場としてどのような違いがありますか?

橋本:広告はさまざまな立場の人が関わっているので、クライアント、クリエイター、演者などそれぞれの想いを取りまとめる仲介役的な動きが多いです。アーティスト関連の仕事の場合ですと「このアーティストの曲が売れるためにはどうしたらいいんだろう?」と直接関わっていけるところが面白いところでもあり、責任を感じるところでもありますね。

――同じ映像制作の仕事と言えど、結構な違いがあるんですね。

橋本:そうですね、ですから広告の場合は「いかにプロジェクトを円滑に進行するか」という動きがメインになりますが、アーティスト関連の仕事の場合は「より当事者の立場になってチームの一員として考えて創りあげる」というイメージですね。

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